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音声AIで議事録自動作成のVoiceraは何ができるか試してみた

2018.04.21 Sat

その他

Voicera

目次

議事録は作成しただけで物事が動くわけではありませんが、作成しておかないと様々な問題が起こるという悩ましい存在です。そんな議事録作成の自動化を実現しようというのがVoiceraというツールです。

開発するアメリカのVoicera社は2018年3月に約15億円の資金調達を行った注目のスタートアップです。Voiceraは「Eva」という音声認識AIを用いてミーティング中の会話のテキスト化や要約などを行います。現時点(2018年4月)では英語だけの対応のようです。

ただ会話を音声認識でテキストに置き換えていくのであれば、既に様々なサービスが存在していますが、同社は「Make Meetings Actionable」(ミーティングで話したことを行動に移せるようにする)というコンセプトを示しているように、「ミーティングで大事な内容は何だったのか」、「話した結果、行動すべきことは何か?」がわかるようになっています。

コンセプトは何やらよさそうですが、そこで気にあるのは「どこまで実現されているの?」、「業務でバンバン使えるの?」というところですよね。なので実際に使ってみました。

会議はアプリで録音する

スマートフォン向けのアプリが提供されていますので、アプリをインストールしたら、会議の時に「Record」を押すだけ。会議終了時に停止ボタンを押すと自動的にクラウド上にアップロードされます。

Voiceraアプリ

スマートフォンのアプリ画面

 

また、会議カレンダーとの連携機能にも力を入れていて、例えば、Googleカレンダーに会議予定を入れておくと、録音が開始されるようになります。電話会議にも対応しており、電話回線の中にVoiceraが入って直接録音することもできるようです。

Voicera_カレンダー

今後の会議予定の表示画面

 

要点や今後の行動を確認する

クラウドにアップロードされると自動的に音声認識や要約などの処理が行われ、その結果はブラウザ上で確認できるようになります。主な表示項目は次の通りです。

  • 要約メモ/Transcript(自動で作成)
  • インサイト(自動で作成)
  • ハイライト(手で指定する)
  • アジェンダ(手で書く)
  • コメント(手で書く)

どのようなものが出てくるのか確認するために、あるTEDのプレゼンを録音してみました。(討論番組でも試してみましたが、話者を分けて表示する機能はないようです)

要約メモ/Transcript

まずは、自動で作成された議事メモについて見てみましょう。下図の通り、時間別に1-2行で要約が書かれています。「2:02のchallenging settings」や「2:16のstay in」を見ると、それで会議の内容がわかるというよりは、出てきたキーワードで会議中の流れを想像する、大事だと思われるポイントを探す、という使い方になる印象です。

Voicera_要約メモ

要約メモ(Transcript)の表示画面

インサイト

インサイトでは、どのようなミーティングであったのか(アクションアイテムに繋がる割合が高いのか、定量的なのか等)、どのテーマ区分について話されたのか(下図の「Categories」)、出現頻度の高い言葉はどれだったのか、などの分析結果が表示されます。

カテゴリーでは、どんな質問がされたのか「Questions」、今後何をやると決めたのか「Action Items」などが辿れるようになっています。Action Itemsを開いた図のように、行動すべきことは何であるか、と示しているのではなく「行動に関連する言葉が出てきたのはこの会話だから、この会話を聞いて確認して」という使い方になりそうです。

「Questions」でも「What」や「When」が出現したところの表示になるので、「When」と言っても「いつやるのか?」という会話だとは限らず、「これをやっていた時に・・・」のような質問と無関係の会話も含まれてしまうようです。

Voicera_カテゴリー

インサイトの中のカテゴリー表示画面

 

Voicera_ActionItems

カテゴリーから「Action Items」を開いた画面

ハイライト、アジェンダ、コメント

ハイライト、アジェンダ、コメントなどは会議のオーナーや参加者が記載していくのを前提としており、現時点では自動化ではないようです。

ただし、ハイライトについては、会議中の画面に「ここから20秒はハイライト」、「この前20秒はハイライト」というボタンがあり、ミーティングに参加している人が重要だと思ったところをその場で目印をつけることができますので、ミーティング後の編集の手間が減らせます。

 

Voiceraの現実的な使い方はピンポイントでの音声確認

人が普段作成しているような、網羅的な議論内容や決定事項などの議事録の自動作成を期待するのではなく、会議参加者がVoiceの活用を意識して、ここはVoiceraで重要マークを付けておこう、そのマークで振り返りや非参加者への共有ができるようにしておこう、という使い方になるのではないでしょうか。議事録をテキストで残すというよりは、「大事なポイントを効率よく音声で確認できるようにしておく」ということです。

ただし、将来的には、テキストで会議のポイントを効率よく確認できるようになることは目指すのでしょうから、そこに向かう進化が楽しみです。

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