化粧品OEMメーカー15選。依頼の流れや費用感、おすすめを紹介
最終更新⽇:2025-04-30

自社ブランドの化粧品を製造・販売したい方や、専門性・開発力を持つ、小ロット・短納期対応の受託製造業者をお探しの方へ。化粧品OEM・ODMメーカーの概要や費用の目安とともに、おすすめの化粧品OEM・ODMメーカーを紹介します。
目次
化粧品OEMとは?
化粧品OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、自社ブランドとして販売する化粧品を、製造専門の企業(OEMメーカー)に委託して製造してもらう方式のことです。日本語では「受託製造」とも呼ばれます。
依頼側は商品コンセプトやターゲットなどの企画を行うだけで、原材料の調達から製造、品質管理、包装、出荷などはOEMメーカーに一括で任せられます。そのため、製造設備や技術を持たず、初めて化粧品ビジネスに参入する企業や個人にも取り組みやすい仕組みとして広く活用されています。
OEMの仕組みやODMの違い
化粧品OEMでは、商品企画は自社で行い、製造のみを外部に委託します。一方、商品設計や処方開発も含めて企画段階からメーカーが担当する方式をODM(Original Design Manufacturing)と呼びます。
OEM | 製品の企画は依頼者、製造はOEMメーカー。独自性のある商品展開に向いている。 |
---|---|
ODM | 企画から製造までメーカーが担当。専門知識がない場合やスピードを重視する場合に最適。 |
なお、OEMとODMの両方に対応しているメーカーも多く、依頼者のリソースや目的に応じて選ぶことが可能です。
主な利用シーン
化粧品OEMは、様々な業態で利用されています。代表的な利用シーンは次の通りです。
D2Cブランド | ブランド主体で自社企画・販売を担い、OEMで製品化。短期間・低コストでオリジナル商品を展開し、ECやSNSを通じて直接顧客に販売。 |
---|---|
小売業者・バイヤー | 自社店舗やECモールで展開するPB(プライベートブランド)商品の差別化や、収益性向上を目的としてOEMを活用。 |
美容系インフルエンサー | 自ら商品開発に関与し、SNSでの影響力を活かし商品販売とプロモーションを展開。専門知識がなくても製品化が可能で、個人でも参入が容易。 |
他業種メーカー | 食品メーカーなどが化粧品市場へ新規参入。OEMより開発コストを抑えつつ、クロスセルや新事業拡大を目指す。 |
化粧品OEMの依頼の流れ(できること)
メーカーによって多少異なりますが、依頼後のおおまかな流れは次の通りです。
1. ヒアリング
希望するアイテムやコンセプト、ターゲット層、ロット数などの要望をヒアリングします。具体的なことが何も決まっていない段階でも相談に応じてくれるメーカーも多いです。
たとえば、「ジュポン インターナショナル」は、クライアントの希望を丁寧に引き出しながら、より良い処方や製造方法を常に考え、積極的に提案していくスタイルが特徴です。
「ホシケミカルズ」は、製品の魅力づくりはもちろん、ブランディングや販路戦略にまで踏み込んだ提案が可能。企業資産やネットワークを活かしたビジネス視点で、OEM開発を総合的に支援します。
また、クライアントの自社原料の持ち込みについての相談が可能な、「ピュール」や「サティス製薬」のようなメーカーもあります。
2. 処方・容器・デザインの提案
ヒアリング内容をもとに、処方設計や容器・パッケージの仕様を提案します。パッケージ表記や成分表示が薬機法などに適合しているかも含めて確認しながら、薬事対応の内容と範囲を明確にし、製品の具体像を固めていきます。
たとえば、「トキワ」は、処方と容器の同時開発により、製品化までの期間短縮と品質安定を実現。独自性の高い容器設計にも応じられます。
「ビプランツ」は、提案時に開発スタッフが同席し、その場で企画の方向性を具体化できるため、スムーズに試作へ進めます。常駐デザイナーによる低コストのパッケージデザインや、ボトル・化粧品ラベル・オリジナルロゴの作成、小ロット対応の機能性容器の提案まで一貫して手がけることが可能です。
3. 試作・サンプル製作
提案内容をもとにサンプルを製作します。香り・質感・使い心地などを確認のうえ改良を重ね、処方を決定します。
たとえば、「サティス製薬」では、試作段階から自社独自のナチュラル原料を取り入れ、ターゲットの肌悩みに応じた皮膚科学に基づく処方設計を行っています。
4. 薬事申請・製造・納品
承認された試作品をもとに、必要な薬事申請や品質確認を経て本製造へ進みます。製造業許可や製造販売業許可を保有するOEM企業が、法令に沿った適切な形で製品を製造・納品します。
たとえば、「武内製薬」は、素材の仕入れから研究開発、製造、品質管理までの管理を自社で徹底することで、品質向上とノウハウの蓄積を実現。これにより、原材料の調達から製造までを効率化し、優れた品質とコスト競争力を確保しています。必要に応じて。関連法規の調査や知的財産管理、各種申請などのサポートも可能です。
「トキワ」のように、製造販売業許可を保有しているOEM企業であれば、クライアント企業が許可を持っていない場合でも商品販売が可能です。
5. アフターフォロー・販促支援
納品後も、販路開拓や販売促進、商品改善などのサポートを行うOEM企業もあります。
たとえば、「ジュポン インターナショナル」は、メーカーとしての専門知識を活かし、販売会社向けセミナーでの講義や研究員の企画会議への参加など、販売体制の構築・促進をサポート。守秘義務契約のもと、実践的かつ信頼性の高い支援が受けられます。
「天真堂」では、海外輸出や各国規制への対応など、グローバル展開を視野に入れたアフター支援も行っており、販促だけでなく、海外市場への展開を目指す企業にも安心の体制が整っています。
化粧品OEMメーカーのメリット
上記のように一連の業務を任せられることから、化粧品OEMメーカーに依頼する主なメリットをまとめると以下の通りです。
① 効率化・コスト削減 | ヒアリングから納品まで一貫対応するOEMメーカーもあり、開発の手間や時間を削減できます。設備投資や専門人材の確保といった初期投資を抑えつつ、限られたリソースでもスムーズに製品化が可能です。 |
---|---|
② 専門性・安全性の向上 | 薬機法への対応や品質管理、専門的な処方設計、原料提案などをプロに任せられる体制が整います。製造販売業許可を持つOEMメーカーなら、許可を持たない事業者や薬事に不慣れな企業でも、安心して製品を展開できるように。 |
③ 競争力・販路開拓の強化 | マーケティング支援・海外展開・付加価値ある製品づくりなどに対応するOEMメーカーの場合、ブランディングや差別化を図りながら、売れる商品づくりと販路拡大をサポートできます。 |
化粧品OEMメーカーのタイプと選び方
化粧品OEMメーカーは、特に強みを持つ分野によって以下の6タイプに分類できます。
(1) EC・D2Dの立ち上げ支援に強み
(2) 販促支援に強み
(3) オーガニック・自然派志向を重視
(4) メイクアップ化粧品に強み
(5) 業者向けの製品開発にも対応
(6) 専門的な評価・研究開発に対応
それぞれ詳しく解説していきます。
(1)EC・D2Dの立ち上げ支援に強み
商品企画から販売戦略まで、ECやD2Cの立ち上げに必要なノウハウを提供してもらえるタイプ。自社ブランドでの通販ビジネスを始めたい場合などに適しています。
たとえば、「サティス製薬」は、900以上のブランド支援実績をもとに、スタートアップブランドの成功をサポート。市場やターゲット、価格帯の異なる豊富な成功事例をデータ化し、ブランドごとに適した立ち上げ支援を提供。更に、低CPA(顧客獲得単価)と高F2転換率(2回目購入率)を両立する製品開発により、費用対効果に優れたブランド運営を実現します。製品は作って終わりではなく、市場でNo.1を目指して改良を重ねる姿勢により、ともにブランドを育てていきたい企業におすすめです。
(2)販促支援に強み
売上アップに向けた企画・開発支援に高い専門性を持つタイプ。パッケージデザインや販促ツールの提案、販売施策の立案など、ビジネス全体のサポートを重視したい企業に向いています。
たとえば、企画提案やデザイン支援に強みを持つ「ビプランツ」は、グループ会社であるラ・シンシア株式会社でのエステサロン向け開発実績を活かし、ターゲットや市場動向を踏まえた具体的な提案が可能です。社内デザイナーによるパッケージ制作やロット・コストに応じた容器の提案まで、商品化に必要な要素を一貫してサポートします。
(3)オーガニック・自然派志向を重視
天然由来成分やオーガニック素材を使った処方を得意とし、ナチュラル志向のブランドづくりを目指す場合におすすめのタイプです。
たとえば、「ハーブラボ」は、植物オイルやエキス、エッセンシャルオイルなど300種以上の天然由来原料を厳選し、自然派・オーガニック化粧品に特化したOEMが可能です。
植物の育成から抽出までの豊富な知見を活かし、国産・オーガニック・高い有効性・トレーサビリティーを重視した独自基準に基づく原料を採用。処方検討から品質確認、量産化まで丁寧に行い、肌と環境へのやさしさを両立した製品づくりを支援しています。香料は天然のエッセンシャルオイルのみを使用し、無添加処方や廃棄物削減への取り組みも徹底しています。
(4)メイクアップ化粧品に強み
ファンデーション、リップ、アイシャドウなど、ポイントメイク製品の開発実績が豊富なタイプ。発色や質感などにこだわりたい場合に適しています。
たとえば、「トキワ」は、アイライナーやアイブロウ、マスカラ、チーク、アイシャドウなど、ポイントメイク製品全般のOEMに強みを持つメーカーです。
50年以上にわたり、国内外の大手・プレステージブランドと取引実績を築いてきた信頼と技術力が特徴。通常の受託サービスに加え、小規模・スタートアップ向けに展開する小ロット・短納期のサービス「TOKIWA KOBO」では、容器・色処方・部材の組み合わせにより、多様なニーズに柔軟に応えられるのが魅力です。
(5)業者向けの製品開発にも対応
エステサロンや理美容室など、プロフェッショナル向けの業務用製品の開発に対応するタイプです。高機能・高品質な処方設計が求められる場合に適しています。
たとえば、「山田製薬」は、美容室専売品のプロフェッショナル向け商品を提供してきた豊富な実績をもとに、シャンプーやトリートメントの柔軟な処方設計が可能です。毛髪科学分野で高い実績を持つ「デミ毛髪科学研究所」との協業により、約3,300種の処方を活かした高機能な製品提案ができるのも特徴で、プロフェッショナル市場での信頼も厚い企業です。
(6)専門的な評価・研究開発に対応
画像解析装置などの評価機器を備え、製品の有効性や安全性を評価する各種試験を自社で実施できる体制を持つメーカー。エビデンスに基づいた製品開発を重視したい場合に向いています。
たとえば、「ピカソ美化学研究所」は、画像解析装置「ビジアエボリューション」やマイクロスコープ「VHX-500」など、充実した評価機器を備え、製品の有効性評価を多角的に実施。各種有効性評価(美白・保水・シミ・毛穴・SPFなど)や、安全性評価(パッチテスト、スティンギングテスト、ヒトアレルギーテスト、皮膚刺激性試験など)にも対応。科学的根拠に基づく製品づくりが可能です。
化粧品OEMメーカーの費用目安
化粧品OEMの費用は、製品の種類やロット数、仕様によって大きく異なるため、明確な料金を提示していないメーカーがほとんどです。前述の「化粧品OEMの依頼の流れ(できること)」でも触れた通り、まずヒアリングを行い、その内容をもとに見積もりを提示するのが一般的な流れです。
小ロットを掲げるメーカーでは、一般的に1,000個程度から対応しているケースが多く、中には、「株式会社OEM」のように、500個から受付可能な企業もあります。最小ロットが少ないほど、在庫リスクや初期費用が抑えられるため、スモールスタートを考える場合にはおすすめです。
「サティス製薬」では、ロット数に関わらず個人でも30万円から製品づくりが可能。製品化はもちろん、販売サイトの提供やカスタマーサポート、在庫管理までトータルで支援してもらえ、商品が売れるたびに売上の20%が還元される仕組みのため、リスクを抑えてブランド運営を行いたい場合に適しています。
なお、試作・サンプル製作は無料の会社も多く、初期費用を抑えつつ、使用感や機能の調整・検証を重ねながら、自社に最適な製品を見極められるようになっています。無償での試作は、回数に上限が設けられている場合もありますが、中には「株式会社OEM」や「サティス製薬」、「ビプランツ」のように、一定条件のもと上限を設定していない企業もあります。
条件の例:
- 配合する原料に特殊な素材を使う場合や、試作する数量が極端に多い場合は一部費用を負担するケースあり(株式会社OEM)
- 高額処方品を除けば処方確定までは無償。ただし、代理店向けなどにサンプルを配布する場合は有償となるケースあり(サティス製薬)
- 特に要望がなければ試作は5名が2週間程度使用できる量を基準にし、極端に多くなければ試作回数に上限なし(ビプランツ)
おすすめの化粧品OEMメーカー(EC・D2Dの立ち上げ支援に強み)
株式会社 天真堂
(出所:株式会社 天真堂公式Webサイト)
医薬部外品・化粧品・健康食品のOEMを手がけ、累計500件以上の取引実績を持つメーカー。
EC通販・D2Cに特化したトータルサポートを提供し、立ち上げから拡大フェーズまでをワンストップで支援。化粧品OEMにおける最小ロットは1,000個からとなっており、スタートアップでも在庫リスクを抑えた事業展開が可能。バルク安定性試験をクリアした豊富な処方・サンプルからイメージに合った商品を選び、資材納入後は最短60日で商品化。メンズビューティーや中国市場など、成長分野にも柔軟に対応する。
株式会社 サティス製薬
(出所:株式会社 サティス製薬公式Webサイト)
通販向けに収益化しやすい化粧品のOEM製造を手がける企業。独自開発の80種以上の国産原料を活かし、「ナチュラルなのに高性能」な処方を多数展開。100項目以上の評価試験により、製品の有効性や安全性を数値や画像で可視化し、開発や広告に活用できる。
処方確定までの試作は何度でも無料。個人向けブランド共創サービス「WITH BRAND Project」も展開し、少額から理想の製品づくりを実現できる。
株式会社ピュール
(出所:株式会社ピュール公式Webサイト)
福岡県糸島市に自社工場を構える化粧品OEM・ODMメーカー。独自の理念「Effective Clean Beauty」のもと、天然成分・無添加にこだわった製品づくりを行う。D2C事業の知見や九州大学との連携によるエビデンスを活かし、商品企画から開発・製造・海外展開までを一貫支援。試作品は、3回まで無償で提供している。エコサートCOSMOS認証対応のオーガニック化粧品や大ロット生産も可能で、販路開拓やPR支援などグローバル展開もサポート。
おすすめの化粧品OEMメーカー(販促支援に強み)
武内製薬株式会社
(出所:武内製薬株式会社公式Webサイト)
化粧品・医薬部外品・サプリメントなど多彩なOEM製品を手がける製薬会社。
スキンケアからベビー、マタニティー製品まで全10カテゴリーを網羅し、自社一貫体制で高品質・低コストを実現している。素材の仕入れから研究・製造・管理までを自社で行うことで、スピーディーかつ柔軟な製品づくりを実現。商品企画や販売戦略の立案に加え、クリエイティブ制作、法規対応、知的財産や各種申請まで、ブランド立ち上げを総合的に支援する。
ホシケミカルズ株式会社
(出所:ホシケミカルズ株式会社公式Webサイト)
化粧品・医薬部外品・健康食品のオリジナル商品を企画から製造まで一貫して提案・支援するOEM・ODM企業。スキンケアやメイクアップに加え、ボディケア・ヘアケア・美容雑貨まで幅広く取り扱う。原料商社としての強みを活かし、安全かつ高品質な原料を安定調達。更に、インドネシア工場での容器製造やパッケージデザイン、薬事、販売戦略までトータルにサポートもできる。
商品開発に精通した企画専門部署による「提案力」、専任スタッフのきめ細かな「対応力」、研究員と最新設備による「開発力」で、理想のブランドづくりに貢献する。
株式会社 ビプランツ
(出所:株式会社 ビプランツ公式Webサイト)
化粧品・医薬部外品のOEMの製造を行う、自社工場保有メーカー。
スキンケア、メイク、ボディ・ヘアケアまで豊富なアイテムを扱っており、処方からパッケージ、オリジナルロゴや薬機法までトータルにサポートする。品質にこだわった製品づくりと柔軟な対応力で、初めての方も安心して任せられる。トレンド成分や市場分析などをベースに、売れるコンセプトづくりを提案することも。試作は最短1週間、本製品も最短2カ月で販売可能。スピードと高品質の両立で、理想の商品化を強力に後押しする。
株式会社OEM
(出所:株式会社OEM公式Webサイト)
化粧品・健康食品の企画開発から製造、輸出までを一貫して手がけるOEM企業。
スキンケア、メイク、ヘアケア、サプリメントなど多彩なアイテムを、500個からの小ロットで製造可能。初回試作品は平均14日以内に提出でき、納得するものができるまで何度でも無料で対応する。
アジアを中心とした海外展開に向けては、ターゲット国の市場調査から戦略提案、製造・デザイン、更には、各国の規制や契約に関する調査、手続きまでワンストップで支援できるのが強み。
おすすめの化粧品OEMメーカー(オーガニック・自然派志向を重視)
株式会社ジュポン インターナショナル
(出所:株式会社ジュポン インターナショナル公式Webサイト)
国内でも数少ない、オーガニック認証に対応した生産体制を持つ化粧品OEM・ODMメーカー。
3,000種以上の原料から最適な処方を提案し、安心・安全な製品づくりを実現する。長年の研究で培った自然素材に関するノウハウを活かし、オーガニック志向の商品開発にも柔軟に応じられる。納品後の販売体制構築や販促支援にも積極的で、セミナーやイベントでの講師派遣、研究員の企画会議への参加など、開発から販売までを一貫してサポートする。
株式会社ハーブラボ
(出所:株式会社ハーブラボ公式Webサイト)
ナチュラル・オーガニック化粧品のパイオニア「ネイチャーズウェイ」グループのOEM会社。
高実感が得られる天然由来成分100%の処方設計技術を強みに、スキンケアやヘアケア、ベビーアイテムなど幅広い製品に対応。50年以上の研究・製造ノウハウを活かし、厳選した自然原料を用いて高品質な製品づくりを行っている。サービスは2タイプあり、小ロット・短納期が可能な「ハーブラボベース」と、コンセプト企画から使用感・効果までこだわる「オーダーメイド」から選択できる。
エフシー中央薬理研究所株式会社
(出所:エフシー中央薬理研究所株式会社公式Webサイト)
創業以来1,500種以上の処方を開発してきた、自然派化粧品に特化したOEMメーカー。無農薬栽培の自然素材をベースにした基礎化粧品は、長年にわたり高い支持を得ている。
スキンケアやトイレタリー製品の自社製造に加え、協力メーカーとの連携により多様な製品展開が可能。丁寧なヒアリングをもとに処方設計から試作・改良を重ね、理想の製品づくりを実現する。更に、すぐに提案可能な自社開発済みのオリジナル処方も多数取りそろえており、スピーディーな商品化に寄与。
株式会社SARABiO(サラビオ)温泉微生物研究所
(出所:株式会社SARABiO(サラビオ)温泉微生物研究所公式Webサイト)
自社通販で18年、累計販売数189万本の実績を誇るOEMメーカー。
アンチエイジング効果が期待できる独自原料「温泉藻類RG92」をはじめ、差別化された処方と高い機能性を強みに、クライアントのブランドイメージに合ったユニークな製品づくりを実現する。また、JA全農インターナショナル社と連携し、廃棄食材を活用したサステナブル原料の開発も可能。
企画から製品化まで専任担当者が伴走し、INCI登録やエビデンスデータの提供など製造以外の面も包括的に支援。市場ニーズをとらえ、ドクターからも評価される品質で、売れ続ける化粧品開発をサポートする。
おすすめの化粧品OEMメーカー(メイクアップ化粧品に強み)
株式会社トキワ
(出所:株式会社トキワ公式Webサイト)
1,200以上のアイテム開発実績と220社以上の取引先を持つ、カラーコスメOEMのエキスパート企業。
コンセプト設計から処方・容器・デザインまで一貫してサポートする「通常受託サービス」と、小ロット・短納期のスタートアップ向けプラン「TOKIWA KOBO」を用意している。
処方と容器の同時開発により、品質安定性と開発スピードの両立を実現。100名以上の研究者を抱える開発拠点では、これまでに400件以上の特許を取得。厳格な品質基準とGMP準拠の生産体制、自社グループによるワンストップ体制で、世界基準の品質と高い納期対応力を有する。
おすすめの化粧品OEMメーカー(業者向けの製品開発にも対応)
山田製薬株式会社
(出所:山田製薬株式会社公式Webサイト)
美容のプロも認めるサロン品質を提供するOEM・ODMメーカー。髪と肌に特化した製品開発に強みを持つ。
ヘアサロン向け製品で知られる「デミ毛髪科学研究所」と連携し、約3,300種の処方を活用した高リピート率の製品を提案。医薬品GMPに準じた高水準の製造体制で、原材料の受け入れから製品の出荷まで全工程を厳格に管理。薬事申請や販促物に関するアドバイスも含め、処方提案から製造・品質管理・薬事サポートまでワンストップで対応する、安心のサポート体制を提供している。
株式会社シャンソン化粧品
(出所:株式会社シャンソン化粧品公式Webサイト)
約80年の歴史を持つOEM・ODMメーカー。
これまで蓄積した70万人以上の肌データをもとに、年間2,000件を超える試作を行い、多様なニーズに応える製品づくりを実現。研究所が社内に併設されており、営業担当と研究スタッフが共同で打ち合わせに参加することで、迅速かつ具体的な提案ができる。
オーガニック化粧品の開発や医薬部外品の申請支援、輸出入手続きなど、幅広く対応。販売名やパッケージ表示の内容確認・アドバイスも行っており、品質・安全性にこだわった支援体制が整っている。
おすすめの化粧品OEMメーカー(専門的な評価・研究開発に対応)
株式会社ピカソ美化学研究所
(出所:株式会社ピカソ美化学研究所公式Webサイト)
創業90年の歴史を持つ自然派化粧品に強みを持つOEM・ODMメーカー。ヒアリングから処方提案、研究開発、製造、アフターフォローまで一貫して対応する。
ISO22716認証を取得した工場のほか、中国・フィリピンの製造拠点も有し、国内外の法規制に則った製品提供が可能。
機能性評価にも注力しており、シワや毛穴、保湿、SPF評価などの有効性試験に対応。画像解析装置(ビジアエボリューション)やマイクロスコープなどの専門機器を用いた多角的な検証が強み。独自の有用成分や製剤技術を活かし、差別化されたスキンケア製品の開発を支援している。
まとめ
化粧品OEMとは、自社ブランド製品を製造専門の企業(OEMメーカー)に委託して作る方式です。「効率化・コスト削減」「専門性・安全性の向上」「競争力・販路拡大」などのメリットから、スタートアップや中小企業を中心に広く活用されています。
化粧品OEMメーカーは、以下の6つに分類できます。
(1) EC・D2Dの立ち上げ支援に強み
(2) 販促支援に強み
(3) オーガニック・自然派志向を重視
(4) メイクアップ化粧品に強み
(5) 業者向けの製品開発にも対応
(6) 専門的な評価・研究開発に対応
自社の目的や体制に合ったOEMメーカーを選ぶことで、製品のクオリティーや市場での競争力が大きく左右されます。本記事を参考に、理想のパートナーを見つけ、より良いブランドづくりにつなげてください。