法人向けカーシェア比較13選。メリットや料金相場、選び方は?
最終更新⽇:2025-03-31

社用車を保有するほど頻繁ではないが、車が必要なシーンがある企業や、ほとんど稼働していない社用車の削減を検討している方へ。法人向けカーシェアのメリットや注意点、個人契約との違い、比較ポイントなどとともに、おすすめのカーシェアを紹介します。
目次
法人向けカーシェアとは?
法人向けカーシェアとは、企業向けに提供されるカーシェアリングサービスのことです。カーシェアは固定費がかからず、短時間からでも手軽に利用できるため、個人での利用が普及。企業においても、コスト削減や車両利用の柔軟性の向上、経理・管理業務の効率化が見込めることから、導入が進んでいます。
法人契約と個人契約の違い
個人契約のカーシェアでは、月額の基本料金が発生する場合が多いですが、法人契約のカーシェアは月額費用がかからず、利用した時間あたりの料金を支払うのが一般的です。ガソリン代や保険代もその利用料金に含まれており、使わなかった月は費用が発生しません。
また、運転できる利用者も個人契約では基本契約者個人に限られますが、法人契約の場合、一枚のICカードに複数名を登録できるサービスも。この場合は予約時に同乗者を選択することで、車両利用中に運転者の交代が可能です。
法人向けカーシェアの費用相場
法人向けカーシェアの料金形態は、ICカードなどの発行に必要な「初期費用」、そして、乗車時間に応じて発生する従量制の「利用料金」が挙げられます。
初期費用はサービスによって異なりますが、無料としているものも少なくありません。利用料は15分200円程度が相場です。サービスによっては、「6時間以上は別途距離料金(16円/km)」というように、一定時間を超えると走行距離に応じた料金を加算する場合も。
以下、大手の法人向けカーシェアの料金を記載しておいたので、費用感の参考にしてください。
初期費用 | 利用料 | |
---|---|---|
タイムズカー | 600円/枚 | 200円/15分~ |
オリックスカーシェア | 1,500円/枚 | 200円/15分~ |
TOYOTA SHARE | なし | 200円/15分~ |
法人向けカーシェアのメリット
法人向けカーシェアの導入により見込めるメリットについて紹介します。
1.車両の所有・運用コストの削減
カーシェアは、車両所有に伴う駐車場代、保険料、ガソリン代、車検代などが一切かからないため、維持費の削減に有効です。利用頻度の低い社用車をカーシェアへ移行したり、社用車が不足する繁忙期のみカーシェアを利用したりすることで、無駄な維持費をかけずに、コストの最適化が図れます。
2.車両利用のフレキシビリティの向上
基本的に車両の空きさえあれば、24時間365日使いたいタイミングで、最短15分〜といった短時間から利用でき、サービスによっては直前まで無料で予約変更やキャンセルが可能。次の予約に影響ない範囲で、延長申請もできます。この柔軟性により、予約や利用時間を自由に調整できる点も大きなメリットです。
自宅近くのステーションを利用して訪問先へ直行・直帰すれば、車のためだけに会社に立ち寄る必要もなくなり、移動効率が向上。また、遠方への出張時には、駅や空港近くのステーションの車両を予約すれば、到着後すぐ出発できます。24時間利用できるので、夜遅くなっても返却手続きの心配がありません。
3.経理・管理業務の効率化
カーシェアを利用した月の利用料金は月単位で一括請求されるため、都度の支払いや個別の精算手続きが不要になり、経費精算業務の効率化を実現。利用状況は管理画面から把握可能なため、管理台帳も不要になり、勤怠管理にも活用できます。
法人向けカーシェアの注意点
カーシェアには、「対面での貸出手続き不要」「アプリやWebから簡単予約」「ガソリン満タン返し不要」などのメリットがある一方、手軽さゆえの注意点もあります。
たとえば、車両は定期的に整備・清掃されますが、基本的には前の利用者が返却したそのままの状態のため、管理が万全ではない場合も。マナーを守らない従業員がいると会員資格が剥奪される可能性もあるため、あらかじめルール(乗車前の点検や簡易清掃など)の周知が求められます。
また、カーシェアは一部サービスを除いて、基本的に乗り捨てができません。長時間・長距離利用が多いと、社用車(リース車両)に比べて割高になる傾向にあります。
リースは支出が一定のためコスト管理が容易なほか、車両に社名塗装やオプション部品を施せるなどのメリットもあります。自社のニーズや予算を総合的に考慮し、最適な車両の調達方法を検討しましょう。
法人向けカーシェアのタイプと選び方
1.レンタカーにも対応するタイプ
運営会社やグループ内に、カーシェアだけでなくレンタカーサービスも備えるタイプ。パーキングサービスに対応するサービスもあります。状況によって、レンタカーサービスも利用する場合におすすめです。
たとえば「タイムズカー」は、入会時に発行した法人用会員カードがあれば、タイムズの駐車場「タイムズパーキング」使用時に従業員が立て替え払いすることなく、キャッシュレスで精算可能。そのほか、対象の予約制駐車場「タイムズのB」を1日定額・出し入れ自由で使えたり、タイムズのレンタカーを法人特別価格でレンタルできたりと、同社が提供する様々なサービスを利用できます。
2.カーシェアに特化したタイプ
カーシェアサービスに特化したタイプ。手軽に利用できるカーシェアサービス以外の利用は検討していない場合に適しています。
たとえば「三井のカーシェアーズ」は、予約開始時間前にキャンセルすれば、料金は一切発生しないため、急な予定変更にも柔軟に対応できて便利です。また、6時間以内の予約の場合、予約開始時間から返却した時間までが課金対象になるため、予定より早く返却した際は使った分だけしか料金がかかりません。
法人向けカーシェアの比較ポイント
1.サービス提供エリアと台数
一部の都道府県やエリアにしかステーションが存在しない場合や、ステーションがあっても小規模で車両数が限られている場合もあります。自社が利用したいエリア内に十分なステーション数があるか、また、借りたい時に予約できない事態を避けるためにも、ステーションごとの保有台数が十分かも確認しましょう。
たとえば「カリテコ」は、名鉄・JR・名古屋市営地下鉄など、鉄道主要駅のそばにステーションが充実しているのがメリット。電車を降りてすぐカーシェアに乗り換え、訪問先までスムーズに移動できます。
また、日産のEVやPHEVなどの電動車両を利用できる「NISSAN e-シェアモビ」は、東京都、神奈川県、大阪府などの大都市圏を中心にステーションが充実していますが、法人会員には非対応のステーションがあるため要注意。EVのカーシェアに特化した「eemo」も、現時点ではエリアが小田原・箱根近郊、東京都・神奈川県・愛知県などの一部と限定的です。
2.車種の選択範囲
車種については、一般的にレンタカーの方が豊富な傾向にありますが、車種が充実しているカーシェアもあります。利用シーンによって自由に車種を選びたい場合は、その対応可否を確認しましょう。
たとえば、「Maas Car」は、ちょっとした移動ではベーシッククラスを、荷物の運搬ではミドルクラスといったように、様々なシーンに応じて車種を選択可能。今後はプレミアムクラスの車種も追加予定で、更にラインナップが充実する見込みです。
また、「カリテコ」は、BMW・118iといったプレミアムクラス車両や、BMW・MINI COOPERやトヨタ・プリウスなどのミドルクラス車両、低料金で小回りに便利なミニクラス車両など、ステーションごとに豊富な車種を用意しています。
3.領収書などのインボイス対応
請求処理の効率化のために、発行される領収書や請求書がインボイスに対応しているかも確認しましょう。サービスによっては発行自体されない場合もあるので、必要な場合は事前確認が必須です。
たとえば、「タイムズカー」利用時の請求書(口座振替含む)はインボイス制度(適格請求書保存方式)対応のため、経費精算処理がスムーズに。クレジットカード払いの場合はインボイス対応された利用明細がWebより発行できます。
「ENEOSカーシェア」は、法人会員向けに直接「請求書」を発行していませんが、代わりに領収書を適格請求書として利用でき、領収書はWebサイトの会員ページからダウンロード可能。振込払い(GMO掛け払い)の場合は、領収書に加えて請求書(ENEOSの代理発行)も適格請求書として利用できます。
一方、「三井のカーシェアーズ」は、クレジットカード払いのため領収書の発行ができません。請求書は、PC・スマホ用の会員ページ内にある「ご利用料金の確認」からダウンロードできます。
おすすめの法人向けカーシェア(レンタカーにも対応するタイプ)
タイムズカー(タイムズモビリティ株式会社)
(出所:タイムズカー公式Webサイト)
社員の働き方改革や経営コスト削減に寄与する、タイムズの法人向けカーシェアサービス。
全国にある18,000カ所以上のステーションと豊富な車種から、ビジネスシーンにあった車を24時間365日選択可能。Webやアプリから簡単に予約でき、予約から最短3分で車に乗れる。
24時間体制のコンタクトセンターや、万が一の事故時にも安心の補償制度、危険運転を把握することで事故リスクを回避する「運転見える化サービス」など、サポート体制も充実。
1人につき1枚発行される「タイムズビジネスカード」により、カーシェアのドア解錠・施錠キーとして使えるだけでなく、「タイムズカーレンタル」店舗にて特別価格で車を借りられるなど、各種サービスの利用が可能に。
- 料金:200円/15分~、初期費用600円/枚(カード発行手数料)
※6時間以上は別途距離料金(16円/km)
オリックスカーシェア(オリックス自動車株式会社)
(出所:オリックスカーシェア公式Webサイト)
オリックスの法人向けカーシェアサービス。平日や土日祝日、時間を問わず比較的車が空いているため、利用しやすいのがメリット。全国にステーションがあるので、出先や出張先で車が必要になった時も安心。また、新規ステーションの設置リクエストも受け付けている。
前の利用が終了していれば乗車時間の15分前から貸出でき、この15分間は非課金で利用可能。長時間でも短時間でも、利用する時間に合わせてお得な料金が算出され、最安値になるように自動でパック料金が適用される。
すべての車両はITS技術による24時間365日対応の遠隔モニターに対応しており、故障やメンテナンスの煩雑さも軽減される。
- 料金:200円/15分~、初期費用1,500円/枚(ICカード発行手数料)
※6時間以上は別途距離料金(18円/km)
TOYOTA SHARE(トヨタ自動車株式会社)
(出所:TOYOTA SHARE公式Webサイト)
カーシェアの利便性とレンタカーの品質をあわせ持つサービス。
専用のスマホアプリ一つで、予約から利用(解錠・施錠)、精算まで完結。利用の3カ月前の予約から、1分前といった直前の予約まで行え、無駄を省いて乗りたい時にすぐ乗れるのがメリット。車種は安全装備の充実したトヨタ車・ダイハツ車の豊富なラインナップから選択できる。
利用時間ごとに「個人料金」と「TRBM(法人会員)特別料金」を比較し、安価な料金で利用可能なほか、プランによっては基本料金に免責補償料が含まれており、NOC(ノンオペレーションチャージ)無料オプションをつけてもお得に利用できるなど、法人会員(TRBM会員)ならではのサービスが充実している。
- 料金:200円/15分~、初期費用なし
※6時間以上は別途距離料金
dカーシェア(株式会社NTTドコモ)
(出所:dカーシェア公式Webサイト)
複数の大手カーシェア・レンタカー事業者を横断的に利用できるサービス。
4社(オリックスカーシェア、三井のカーシェアーズ、カリテコ、TOYOTA SHARE)のカーシェア、8社のレンタカー事業者と提携しており、拠点は8,000カ所以上。一つの事業者の車両が予約で埋まっていても、別の事業者の車を選択できるのが最大のメリットだ。
サービスは、dカーシェアの会員登録(無料)をするだけで利用可能。専用アプリで検索すれば、地図上にカーシェア・レンタカーの拠点がアイコン表示され、車種・料金・空き状況などを確認でき、そのまま予約できる。
スマホが鍵になるので、カード発行手数料といった初期費用は不要。月額基本料も無料で、支払いは乗った分だけ。更に、利用料金に対してdポイントが貯まる。
- 料金:要問い合わせ ※各カーシェアによって料金が異なる
ENEOSカーシェア(ENEOS株式会社)
(出所:ENEOSカーシェア株式会社公式Webサイト)
カーシェアの利用によりコストも時間もまとめて削減する、新しい働き方を提唱するサービス。入会金も月会費も0円で、利用料金は車種を問わず一律15分198円~(ガソリン代・保険代込み)と、シンプルな料金プランが特徴。予約は15分単位で最長72時間まで連続利用でき、利用時間に応じて割引が自動適用される。コンパクトカーやスライドドア、EVなど、使い方に応じて選べる豊富なラインナップも魅力だ。
予約から利用(解錠・施錠)、精算まで、スマホまたはWebサイトで完結。ステーション発着の場合、運転免許証でも解錠・施錠ができる。
定期メンテナンスや給油・洗車割引サービスなど、安心・快適にカーシェアを利用するためのサービスも充実している。
- 料金:198円/15分~、初期費用なし
※6時間以上は別途距離料金(18円/km)
やさしいカーシェア(コスモ石油マーケティング株式会社)
(出所:やさしいカーシェア公式Webサイト)
全国のコスモステーション(ガソリンスタンド)に併設されている、カーシェアリングサービス。「e-Mobility Power」との連携により、従来のガソリン車だけでなくEVのカーシェアにも注力。常駐スタッフが定期的に洗車や清掃を行っており、クリーンな車両状態を維持している。
最短1時間から72時間までの間で15分単位での予約ができる。利用料金は、15分ごとにかかる料金と、パック料金の組み合わせで計算され、最も安い料金が自動適用される。車の施錠には、免許証が使えるので専用カードの発行も必要ない。
現在、宮城県、茨城県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県のコスモステーションでサービスを展開している。
- 料金:800円/時間~、初期費用なし
※6時間以上は別途距離料金
NISSAN e-シェアモビ(株式会社日産カーレンタルソリューション)
(出所:NISSAN e-シェアモビ公式Webサイト)
日産のEVやPHEVなどの電動車両を気軽に利用できる、法人会員向けカーシェアリングサービス。同社が運営する日産レンタカーも利用可能だ。
特徴は免許証を会員カードとして利用できるところ。別途IDカードなどを発行する必要がないので手間がかからない。また、スマホと運転免許証さえあれば、入会手続きから車両の予約、利用、返却まですべてオンラインで完結する手軽さも魅力。予約はスマホで専用サイトにアクセスして、利用するステーション・車種、利用日時を登録するだけ。当日ステーションに訪れたら、目的の車のカードリーダーに運転免許証をかざせば自動で解錠され、そのまま車に乗れるように。返却も同様にステーションに戻って車を降りればOK。
法人会員の場合、法人ごとの合算金額にて請求書発行されるが、従業員ごとに「誰が」「いつ」「どこを」「どれだけ」利用したかの確認も行える。
- 料金:200円(税込)/15分~、初期費用なし(月額無料プランの場合)
※距離料金なし
おすすめの法人向けカーシェア(カーシェアに特化したタイプ)
三井のカーシェアーズ(三井不動産リアルティ株式会社)
(出所:三井のカーシェアーズ公式Webサイト)
首都圏・関西圏の「三井のリパーク」を中心にステーションを展開している、カーシェアリングサービス。
法人ベーシックプランは月会費無料。ガソリン代・保険料・免責補償費込みで10分150円(税込)~。最短30分から10分単位で予約できる。利用開始(貸出)時の解錠、利用終了(返却)時の施錠はスマホやSuicaなどのFeliCa対応乗車カードで行い、利用中は車内の鍵を利用できる。
「24時間パック」をはじめとする長時間パックの利用により、車を借りたまま直帰、翌日は車で直行といった使い方も可能。予約や利用状況は、インターネット上からリアルタイムで確認できるため、車両管理台帳が不要に。また、「ニッポンレンタカー」が一般料金よりもお得な料金で使えるため、三井のカーシェアーズ展開エリア外での車利用時に便利。
- 料金:150円/10分~、初期費用5,080円(税込・法人ベーシックプランの場合)、乗車カード1,500円(税込)/枚
※6時間以上は別途距離料金
カリテコ(名鉄協商株式会社)
(出所:カリテコ公式Webサイト)
東海エリアを拠点とする「名鉄協商パーキング」を中心に、東京、大阪、金沢エリアなどでステーションを展開するカーシェアリングサービス。利用は最短30分から。15分単位の料金設定で、ビジネスの幅広いシーンで無駄のない運用を実現する。
コンパクトカーやエコカーなど、ステーションごとに様々な車種を取りそろえており、全車両にETC、カーナビを完備している。
車内に搭載のMKP ビジネスカードを利用すれば、対象の「名鉄協商パーキング」が無料になるほか、JR 西日本レンタカーサービス「駅レンタカー」がカリテコ会員特別価格で利用できるように。サービススエリア内での利用はもちろん、エリア外への出張といった遠出の際にも便利。
- 料金:198円(税込)/15分~、初期費用900円/枚(ICカード発行料)+150円/名(運転手登録手数料)
※9時間以上は別途距離料金
CITRAS(株式会社りゅうにちホールディングス)
(出所:CITRAS公式Webサイト)
沖縄(那覇、浦添、読谷、恩納、名護、宮古島、石垣)を中心に展開する、カーシェアリングサービス。ガソリンスタンドやホテルの敷地内などにステーションが設置されており、車がないと何かと不便な沖縄エリアにおいて、移動手段として活用されている。
ICカードの発行は不要。アプリや予約サイトから24時間いつでも予約でき、予約15分前までならキャンセルは無料。予約車両のドア開閉は、登録の運転免許証で行える。
近年では、群馬県内にもステーションが設置され、「EVカーシェア」サービスを提供開始。平日は群馬県の県庁や近隣自治体などの公用車として利用され、休日に一般の方が利用できる。
- 料金:200円/15分~、初期費用なし
※距離料金別途
MaaS Car(モビリティプラットフォーム株式会社)
(出所:MaaS Car公式Webサイト)
埼玉県内を中心に、東京都、千葉県、神奈川県で展開する、いつでも・簡単・お得に車が借りられるカーシェアリングサービス。
運転者を何名追加しても無料で利用できるのがメリット。リーズナブルなパック料金を用意しており、予約時間に応じて最安値のプランが自動反映される。
Felica対応カードがあれば、免許証や社員証で車の解錠手続きが行えるため、鍵の受け渡しも不要に。マイページで登録者全員の利用状況を一元管理でき、面倒な車両管理台帳の運用も必要がなくなるほか、利用料金は月ごとにまとめてカード払いに対応するなど、業務効率化のための機能が充実している。
- 料金:500円/時間~+16円/km
eemo(株式会社REXEV)
(出所:eemo公式Webサイト)
小田原市、湘南電力、REXEVが共同で取り組む、小田原・箱根エリアを中心としたEV特化のカーシェアリングサービス。アプリで予約して、24時間好きなときにステーションから出発。返却や決済もすべてスマホ一つで完結する。
頻繁に利用する方に向けて、平日の8~18時といった決まった時間帯の枠で車を確保する定額オプションも用意。枠外の時間は通常の法人プラン(従量課金)で利用可能だ。
運転中に充電が必要かどうかのチェックや、充電スポットの案内など、EV専用カーシェアリングならではのサポートが強み。電気自動車に乗ったことがなくても安心して利用できる。
- 料金:200円/15分~、初期費用なし
※距離料金なし
ELIO(アースシグナル株式会社)
(出所:ELIO公式Webサイト)
埼玉エリアを中心とした、EV専門のカーシェアリングサービス。エリアは限定されるものの、「社用車をEVに変更したいがハードルが高い」「企業としてSDGs達成に向けた取り組みをしたい」といったニーズの企業に導入されている。
24時間いつでも利用でき、最短15分~と短時間で気軽に使えるのもポイント。直前の予約にも応じる。また、頻繁に利用する場合は平日9~18時までは定額料金となるオプションも用意。それ以外の時間は従量課金が適用されるため、利用状況に合わせてコストを抑えた導入を実現。支払いはクレジットカード決済と、請求書払いに対応する。
- 料金:200円/15分~、初期費用なし
まとめ
法人向けカーシェアは、「車両の所有・運用コストの削減」「車両利用のフレキシビリティの向上」「経理・管理業務の効率化」といったメリットがあり、従業員の働き方改革の推進にもつながります。
法人向けカーシェアは、大きく以下の2つに分類されます。
- レンタカーにも対応するタイプ
- カーシェアに特化したタイプ
タイプの選別に加えて、以下のポイントに沿って比較することで、自社のニーズに合ったサービスが選べるでしょう。
- サービス提供エリアと台数
- 車種の選択範囲
- 領収書などのインボイス対応
場合によっては、利用中の社用車(リース車両)の減車、他社カーシェア・レンタカーからの乗り換え、カーシェアとリースを組み合わせての運用なども考えられます。本記事を参考に、導入するサービスを検討してみてください。