飲食店向けPOSレジの比較14選。店舗の運営方法にあった選び方は?
最終更新⽇:2024-09-24
「様々な決済方式に対応したい」「業務効率化を進めたい」といったニーズから、POSレジの導入を検討している飲食店の経営者へ。飲食店向けPOSレジの選び方や、比較のポイントとともにおすすめのサービスを紹介します。
目次
飲食店向けPOSレジとは?
飲食店向けPOSレジとは、飲食店における決済を効率的に行うレジ機能と、売上情報の収集・管理を行えるPOS機能を兼ね備えたシステムです。POSとは「Point of Sales」の略称で、従来型のレジが会計機能のみを備えているのに対して、POSレジでは「いつ・どこで・だれに販売したか」という売上情報の管理までできます。
飲食店向けPOSレジは、飲食店ならではの決済・注文方式を効率化する機能や、売上分析に役立つ情報をシステム上に蓄積する機能などを搭載。導入することで、会計や接客を中心とする日々の業務改善から売上アップの施策立案まで、様々なメリットが期待できます。
飲食店向けPOSレジでできること(機能)
飲食店向けPOSレジには、主に以下のような機能が搭載されています。
レジ機能
通常のレジ機能に加えて、個別会計や複数卓の合算、ワンボタンの割引適用など会計業務を効率化するための機能を搭載。また、クレジットカード・電子マネー・QRコードなどの各種キャッシュレス決済や、セルフレジや券売機を利用した決済に対応できるようになります。
注文機能
注文処理を効率化する機能。スマホを注文受付用のハンディ端末として使えるシステムをはじめ、来店客自身が注文を行うセルフオーダーや券売機、テイクアウトなど様々な注文方法に対応。また、注文内容をキッチンディスプレイに送信して、ホールと厨房の連携を効率化するシステムもあります。
分析機能
売上情報を収集・管理する機能。日別/月別などの時間軸による集計や、メニュー・商品ごとの集計など、様々な切り口で売上を可視化します。
スタッフ管理
簡易の勤怠管理やシフト作成ができる機能。また、注文・会計操作の練習を行えるトレーニング機能や、レジ担当者の記録を行ない不正な会計や現金引き出しを防止するセキュリティ機能など、スタッフ教育・管理に役立つ機能を搭載したシステムも。
周辺機器との連携
会計もしくは注文にかかわる周辺機器と連携。連携先の例として、自動釣銭機やお客様に会計額を表示するカスタマーディスプレイ、キッチンに注文内容を送信するキッチンプリンターといった機器があります。
本部機能
複数店舗における売上や来店状況を管理できる機能。店舗ごとの売上分析や、リアルタイムの来店状況などを把握するのに役立ちます。
飲食店向けPOSレジのタイプと選び方
飲食店向けPOSレジは、以下の4タイプに分けられます。
1.多様な業態に対応するタイプ
様々な業態の注文形式やレジ運用に幅広く対応できる、機能豊富なタイプ。セルフオーダーやセルフレジに対応するオーダーシステムやレジ機能があるか、モバイルオーダーに対応しているかなど、自店舗の運用に合った機能があるか確認しておくことが重要です。
たとえば「CASHIER」は、セルフ方式のテーブルオーダーや、テイクアウト対応のモバイルオーダーのほか、QRコード読み取り型のオーダーシステムといった注文方式に対応。加えて、セルフレジやタッチパネル型券売機など5種類のレジ方式に対応できます。
また「FoodFrontia POSシステム」では、多様な業態の注文方式をカバー。ファストフード店やフードコートなど、イートインのほかにドライブスルーやテイクアウトといった決済方式が混在する業態にも対応できます。
2.業務効率化に強みを持つタイプ
スタッフの作業や管理業務の負担軽減に強みを持つタイプ。キッチンやホールのオペレーションのほか、勤怠・給与管理などバックオフィス業務を効率化する機能に強みを持ちます。
たとえば「ハピレジ」は、キッチンからホールまでオペレーション全体の効率化が可能。注文順だけでなく調理手順を表示できるキッチンディスプレイや、調理済み注文の消込をタブレットで行えるデシャップ機能、キッチンディスプレイと連動するハンディ端末などを利用できるようになります。
また、「ワンレジ」は顔認証を用いた打刻管理や、設定したパターンに基づく給与の自動計算など、バックオフィス業務を効率化する機能が充実しています。
「MAIDO SYSTEM」では、店頭業務から管理業務までを一括で効率化できる「店舗経営まるごと効率化プラン」を用意。売上・仕入れ管理のほか、食材を設定して原価と原価率を自動計算できるレシピ管理機能などがそろいます。
3.低価格で充実した機能を使えるタイプ
各種オーダーシステムに対応した会計機能など、POSレジとしての基本機能を備えながら、低価格で利用できるタイプ。固定費を抑えて店舗運営を行いたい場合におすすめです。
たとえば、「MAIDO POS」は1店舗につき月額2,980 円から利用可能。また「CASHIER」は、初期費用無料かつ1店舗1台まで端末費用がかからないため、月額2,200円でモバイル型POSレジを導入できます。
「Airレジ」は初期費用、月額費用ともに無料で利用可能。注文入力・会計や、日々の売上管理、顧客情報の登録といった機能が使えます。また「Square」も、POSレジ機能、スタッフ管理機能といった基本機能を無料で利用できるフリープランを用意。ただし、いずれのサービスも端末代などの初期費用が別途必要になる場合があります。
4.大規模特有の要件にも対応するタイプ
多店舗の高度な売上分析機能や大型施設向けの処理機能など、多店舗チェーンや大型店舗向けの機能を備えているタイプ。導入を検討する際には、自社の特有の要件に対応できるかどうか、導入実績・事例などもしっかりチェックしておきましょう。
たとえばタブレットPOSレジ「ユビレジ」では、大規模導入向けプランとして「ユビレジ エンタープライズ」を提供。会計、ERPといった基幹システムとの連携や、基幹システムを含めたリプレイスにも対応します。
「FoodFrontia POSシステム」では、レストランや居酒屋といった様々な業態に、、ワンパッケージで柔軟に対応。同シリーズの本部システムと連携すれば、売上や入店状況、経費などの情報をリアルタイムに集約し、一元管理できます。
飲食店向けPOSレジの比較のポイント
自店舗に合ったタイプが絞り込めたら、以下の4つのポイントに留意しながら比較検討を進めましょう。
1.注文方式への対応状況
まずは、店舗で採用している、または導入を検討している注文方式に対応しているかどうかをチェックしましょう。多くのシステムでは複数の注文方式に対応していますが、オプション機能による選択導入が必要な場合もあります。
たとえば「POS+food」ではシステム連携によって、スマホをハンディ端末として利用するオーダーハンディ(OES)に加え、セルフレジ・券売機、テーブルオーダー、モバイルセルフオーダーなど、様々な注文方法に対応可能です。
「ユビレジ」では、オプションサービスとして注文機能を提供。iPhoneやiPod touchを注文用のハンディ端末として利用する「ユビレジ ハンディ」や、専用QRコードをお客様自身が読み取ることで注文受付を行う「ユビレジ QRオーダー&決済」など、必要な機能のみを組み合わせ導入できます。
2.キッチンモニターへの対応有無
注文受付から調理開始までの工程効率化したい場合は、キッチンプリンタやキッチンモニター(キッチンディスプレイ)など、厨房への伝達機能を備えたPOSレジがおすすめです。
たとえば「ハピレジ」はキッチンディスプレイ対応に加え、メニューに合わせた調理指示を出すカスタマイズに対応。イラスト付きで調理手順や盛り付けをディスプレイに表示できるため、スタッフの熟練度に関わらずメニューの品質を維持するのに役立ちます。
「Square」では、「Square レストランPOSレジ プラス」に登録することで、台数制限なく専用のキッチンディスプレイ端末(KDS)を追加利用できるように。KDSでは、タイマーやアラート機能により、注文に優先順位をつけて整理できるほか、注文の調理から完了までの処理状況がリアルタイムで確認可能です。
3.対応するハードウェア機器との相性
キャッシュドロアや自動釣銭機、レジプリンターといった専用のハードウェア機器を導入する場合は、店舗のスペースなどを踏まえて適切なものを選びましょう。また、多くのPOSレジは連携できるハードウェア機器が決まっているので、導入したい機器との連携可否を確認する必要もあります。
たとえば「スマレジ」は、3種類のレシートプリンター内蔵型キャッシュドロアに対応しているほか、カスタマーディスプレイや自動釣銭機、様々なキャッシュレス決済にオールインワンで対応できるマルチ決済端末など、多彩な周辺機器に連携できます。
「MAIDO POS」では、キャッシュドロアやレシートプリンターに加え、ハンディ端末やキッチンプリンターなどを含む専用ハードセットを提供。加えて、指定の自動釣銭機との連携も可能です。
4.分析機能の充実度
売上や来店状況を分析して、メニューや接客改善、売上アップ施策に役立てたい場合には、データの蓄積・可視化機能を備えたPOSレジを導入しましょう。
「スマレジ」では、時間軸や商品軸に加え、客層別や店舗別など取引軸の売上傾向をグラフで可視化。また、売上原価や販管費を入力して、損益計算を行うこともできます。
「USENレジ FOOD」では、月別/日別実績のほか、商品を売上順にグラフ表示するABC分析や予実対比、年単位の売上推移比較など多彩な分析機能を搭載。分析結果はCSV・PDF形式で出力でき、資料共有にも便利です。
飲食店向けPOSレジ(多様な業態に対応)
スマレジ(株式会社スマレジ)
(出所:スマレジ公式Webサイト)
業態・業種を問わず、1店舗から500店舗以上の大規模経営まで対応できるクラウドPOSレジ。専用のアプリマーケットから必要な機能を追加できるなど、拡張性の高さに強みを持つ。
キャッシュレス決済対応、売上データのリアルタイム分析、予算管理など、多彩な機能を備えており、レジ業務だけでなく分析・データ管理までをカバーする。飲食店向け機能として、注文入力アプリ「スマレジ・ウェイター」を提供。アプリからの注文入力はもちろん、滞在時間や売上着地予想まで確認できるテーブル管理や、メニュー情報の登録などに対応している。その他にも、モバイルオーダー向けアプリやデリバリー向けアプリといった機能を追加でき、業態に合ったカスタマイズを行えるのが魅力。
- 料金:月額11,000円/店舗(オーダーエントリー + スマレジ飲食店フルパッケージの場合)
CASHIER(株式会社ユニエイム)
(出所:CASHIER公式Webサイト)
多彩なPOSレジシステム、注文方式、決済端末に対応する、高機能Android型クラウドPOSレジ。タブレット型やレシートプリンター一体型のPOSレジをはじめ、移動販売等に活用できるモバイル型POSレジ、新紙幣・多言語に対応可能なタッチパネル型券売機など様々な形態のPOSレジシステムを提供している。また、リアルタイムの売上集計はもちろん、店舗独自のポイント付与を行える顧客管理など、店舗経営に役立つ管理機能も豊富にそろう。
14年のPOS開発実績に基づく提案力で、個社特有のニーズを叶えるカスタマイズ開発にも対応。ハードウェアの選定からPOSレジアプリのUI設計、外部システムとの連携や機能追加まで対応し、オリジナルのPOSレジシステムを構築できる。
- 料金:月額5,000円/店舗(ハンディオーダープランの場合)、初期費用35,000円
POS+food(ポスタス株式会社)
(出所:POS+food公式Webサイト)
機能性と柔軟性を両立したiPad活用のクラウド型POSレジ。様々な注文方式への対応、テイクアウト・デリバリー対応、キャッシュレス決済など、飲食店向けに豊富な機能を提供する。
お客様自身が注文入力を行うセルフレジや券売機、卓上注文、モバイルセルフオーダーなど、様々な注文方法に対応する機能を搭載。配席状況をリアルタイムに確認でき、キッチンプリンタ・ディスプレイ連動では作業場所やフロアごとにオーダーを出し分けられるなど、ホール・キッチンの業務効率化に役立つ機能も充実している。更に、クーポンや特典スタンプの発行など、売上向上や来店促進に役立つ顧客管理機能も。
- 料金:月額14,000円~/店舗
USENレジ FOOD(株式会社 USEN)
(出所:USENレジ FOOD公式Webサイト)
基本的な会計機能に加え、注文管理や売上集計・分析までカバーする飲食店向けタブレットPOSレジ。即会計やテーブル会計、個別・合算会計、軽減税率対応といった柔軟なレジ設定に加え、現金管理の負担を減らす会計ミス防止機能も備えている。
また、約30種類の売上データ分析機能を搭載。日別・月別の売上推移や客層別や商品別など、多彩な切り口で実績を可視化する。無料で利用できる売上管理アプリ「USENレジ OWNER」を使えば、リアルタイムで売上状況、客数を確認できるため、複数店舗の管理にも対応可能。USENレジシリーズとして、セルフオーダーシステムやキャッシュレス対応システムなどが用意されており、連携することで店舗の運用に合った機能拡張を行える。
- 料金:要問い合わせ
blayn POSレジ(ブレイン株式会社)
(出所:blayn POSレジ公式Webサイト)
全国7,000店舗以上での導入実績を持つ飲食店向けPOSレジ。タブレット/モバイル型POSレジやタッチパネル型券売機、セルフレジに対応。タッチパネル型券売機は4カ国語の音声案内とメニュー表示に対応しており、インバウンド需要を取りこぼしにくい。加えて、クレジットカード、QRコード、交通系ICなどキャッシュレス決済にも幅広く対応する。
売上分析機能では、昨年対比、時間帯別、ABC分析といった分析軸を備えるほか、顧客情報を踏まえた分析も可能。LINE経由で予約・オーダーを受け付けられるLINEモバイルオーダーと連携すれば、注文内容と顧客情報を紐付けて分析できる。
- 料金:月額2,800円 + 決済手数料(スタンダードプランの場合)
飲食店向けPOSレジ(業務効率化に強み)
ワンレジ(株式会社スカイダイニング)
(出所:ワンレジ公式Webサイト)
飲食店経営20年超のプロが、 約1,000人の現役オーナーの声をもとに開発した飲食店専用のPOSレジ。キャッシュレス会計やセルフオーダーといった基本的なレジ機能はもちろん、給与計算から衛生管理(HACCP)対策まで、飲食店経営の課題を解決する多彩な機能を備える。
飲食店における使いやすさを重視した設計に加え、店舗スタッフから、店長、本部社員それぞれに必要な講習を実施することで、現場への早期浸透をサポートする。また、不正防止やスタッフ管理に便利な機能が充実。顔認証でのタイムカード打刻に加え、金の出し入れが発生するタイミングで撮影&顔認証を行い、不正の防止に寄与する。
- 料金:要問い合わせ
ハピレジ(株式会社Mt.SQUARE)
(出所:ハピレジ公式Webサイト)
業務効率化を通じて、店舗価値向上に貢献するPOSレジシステム。売上管理を含むPOSレジ機能をベースに、モバイルオーダーや卓上注文、セルフレジへの対応、キッチンディスプレイとの連携など、自店舗に必要な機能をオプションで組み合わせられる。
加えて、既存システムとの連携やカスタマイズ要望にも対応。リアルタイムで調理状況を管理できるキッチンディスプレイは、調理順序や盛り付けをイラストで表示するといったカスタマイズも可能だ。その他、他社の予約サービスと店舗の空席情報の自動連携や、Apple Watchや配膳ロボットとのIoT連携など、自店舗の運用に合わせた柔軟な機能追加を実現する。
- 料金:要問い合わせ
MAIDO POS(まいどソリューションズ株式会社)
(出所:MAIDO POS公式Webサイト)
飲食店の現場に必要な機能を備える、iOS端末向けオールインワンPOS。iOS端末を注文受付のハンディ端末、レジ、キッチンモニター、高機能セルフオーダー端末として活用できる。ハンディ端末では、注文のほかに預かり物管理や、ラストオーダー管理、予約管理など、様々な便利機能が利用可能。加えて、PayPayなどのモバイルコード決済も対応できるため、ピークタイムの代替レジとして使える。更に、キッチンモニターは「受注順」「商品毎」「席毎」など表示を切り替えられ、調理業務の効率化にも有用だ。
原価率管理機能を活用すれば、席ごとの売上や原価率をリアルタイムで確認可能。原価率が高い席に原価率の低い商品をすするなど、原価率調整を踏まえた営業を可能にする。
- 料金:月額1,980円/店舗(スタンダード機能プランの場合)
飲食店向けPOSレジ(低価格で利用可能)
DelaerShip(株式会社パワーエッジ)
(出所:DelaerShip公式Webサイト)
シンプルな画面設計と使いやすさで、レジ担当者の業務負担を軽減するPOSレジシステム。開局・売上・点検・精算の一連の業務を効率化する基本のレジ機能に加え、複数店舗の管理も可能な売上分析や予算管理など、経営面でも役立つ機能を搭載している。また、連携オプションサービスを利用すれば、ハンディ端末やセルフオーダーに対応したオーダーシステムを構築できる。
Android端末の特徴を活かし、低コストかつ優れたカスタマイズ性を実現。また、周辺機器との有線接続に対応しているうえローカルデータベース管理ができるため、電波の届きにくい立地でも安定的な運用を行える。
- 料金:月額4,000円/台+5,800円/店舗(基本パッケージ+オーダーエントリープランの場合)
Square(Block, Inc.)
(出所:Square公式Webサイト)
国際的な決済サービスであるSquareが提供する飲食店向けPOSレジ。POSレジ端末のみの利用であれば台数、店舗数の制限なく無料で利用できる。有料プランでは、キッチンディスプレイシステムやハンディ端末の利用が可能に。
伝票確認からメニュー更新まで、数タップで直感的に行えるUI設計が魅力。店内利用やテイクアウト、オンライン注文など、店内外での注文・決済を1つの画面でまとめて管理でき、業務効率化に貢献する。専用のキッチンディスプレイは、注文ごとにタイマー・アラートを設定でき、優先順位がわかりやすく整理された状態での表示が可能。更に、料理の内容に応じて、注文の送信先を振り分けられるため、厨房が複数あるフードコートや多フロア店舗での運用にも便利だ。
- 料金:月額13,000円/店舗 + 決済手数料(プラスプラン、モバイルPOSレジ利用の場合)
※無料プランあり、モバイルPOSレジの使用は店舗ごとに別途月額2,000円
Airレジ(株式会社リクルート)
(出所:Airレジ公式Webサイト)
無料で使える飲食店向けPOSレジアプリ。注文入力や会計に加えて、予約管理や売上分析といった豊富な機能がそろう。また、ほかのAir ビジネスツールズや外部サービスとの連携オプションも充実。キャッシュレス決済やオーダーシステムの導入など、会計・注文に関連する業務はもちろん、勤怠管理などのバックオフィスまで日々の業務を一気通貫で効率化できる。
レジ機能はシンプルな操作性が特徴。割引・割増の設定から注文画面のメニューのレイアウトまで、タップ操作で自由に変更可能だ。また、CSV形式で商品リストを扱えるため、既存のレジから乗り換えしやすい。
- 料金:なし
飲食店向けPOSレジ(大規模特有の要件にも対応)
ユビレジ(株式会社ユビレジ)
(出所:ユビレジ公式Webサイト)
直感的で使いやすいタブレットPOSレジ。業種・業態を問わず、個人店舗から1,000店を超える大規模運用まで幅広く利用できる。
基本的な会計機能に加え、商品の一括登録やレシートのカスタマイズなど、各店舗に合わせた運用を実現するための機能が充実。オプション機能を利用すれば、注文受付や会計システムとの連携も可能となる。
大規模導入向けソリューションとして、課題抽出から設計開発、実装まで一気通貫で対応する「ユビレジ エンタープライズ」を提供。ERPやCRMといった基幹システムとの連携や、カスタマイズ済みの機能を含む既存POSからの移行など、大企業特有の要件に応えられる。
- 料金:月額6,900円〜(プレミアムプランの場合)
FoodFrontia POSシステム(NECプラットフォームズ株式会社)
(出所:FoodFrontia POSシステム公式Webサイト)
ワンパッケージで様々な業態に柔軟に対応するPOSシステム。セットメニューや時間帯に応じたサービスの価格の設定や、伝票の分割対応(個別会計)など、飲食店運用における利便性を追求するための機能が充実している。加えて、異なる部門の商品をひとまとめに表示・入力できるうえ、前会計運用にも対応しており、決済方式が混在する業態にもおすすめだ。モバイルオーダーシステムや配膳ロボット、予約台帳システムなど連携先も充実。
更に、大規模導入向けの本部システム「FoodFrontia Pro SA」は、経営情報をリアルタイムで一元管理。売上や入店状況に加え、材料費や人件費、固定費などの経費を集約し、店舗経営の課題を高度に分析できる。
- 料金:要問い合わせ
poscube(株式会社フォウカス)
(出所:poscube公式Webサイト)
POSレジ専用機とオーダーエントリーシステムが一体となった、オールインワンタブレットPOSシステム。レジ機能に加えて、注文受付・管理機能もシステム単体で備える。小規模店舗から大型店や複数店舗までの幅広い業態で、多数の導入実績を持つ。
料理の提供タイミングや一言メモを厨房に送信できる機能や、ファーストオーダーからの経過時間を表示する機能など、ホールとキッチンの連携効率を高める機能が充実。業務効率化を進めるとともに、サービスの質向上に貢献する。また、レジやキッチンプリンタは、規模や運用に応じて増設でき、商品別、フロア別で調理伝票の出力先を振り分けられるなど、大型店特有の運用にも対応可能だ。
- 料金:要問い合わせ
まとめ
本記事では、飲食店向けPOSレジについて解説・紹介しました。
飲食店向けPOSレジを利用することで、様々な決済方法に対応できるようになり、会計業務の負担軽減が可能に。加えて、売上分析に必要なデータを蓄積することで、より高度な店舗運営に寄与します。また、周辺システムや機器との連携により、注文や厨房との連携、顧客管理やスタッフ管理まで一気通貫で効率化することもできます。
飲食店向けPOSレジは、「多様な業態に対応するタイプ」「業務効率化に強みを持つタイプ」「低価格で充実した機能を使えるタイプ」「大規模特有の要件にも対応するタイプ」といったタイプに分けられます。これらのタイプの中から自店舗に最適なものを絞り込んだら、「注文方式への対応状況」「キッチンモニターへの対応有無」「対応するハードウェア機器との相性」「分析機能の充実度」といったポイントで、比較検討を進めましょう。
飲食店向けPOSレジにより注文、会計におけるスムーズなオペレーションが実現すれば、顧客満足度や売上の向上も期待できます。本記事を参考に、ぜひ飲食店向けPOSレジの導入を検討してみてください。