産業医サービス比較14選。メリットやタイプ別の選び方を紹介
最終更新⽇:2024-09-04
産業医の選任に頭を悩ませている企業の人事・総務の方へ。産業医紹介サービスの概要やできること・メリット、タイプ別の選び方、比較ポイントとともに、おすすめの産業医サービスを紹介します。
目次
産業医サービスとは?
産業医サービスとは、産業医を選任したい企業に人材を紹介したり、企業の労働衛生管理をサポートしたりするサービスのことです。
産業医サービスを利用することで、法令に準じた適切な産業医を紹介してもらえるのはもちろん、従業員のメンタルケアやヘルスケア、企業の健康経営など、産業保健体制の強化に向けた、総合的なバックアップも期待できます。
産業医の選任義務
産業医の選任義務の有無、必要な産業医の人数、「専属産業医」か「嘱託産業医」といった勤務形態は、事業場の規模に応じて以下のように法律で定められています。
事業場の規模 | 産業医数 | 勤務形態 | 備考 |
---|---|---|---|
1〜49人 | 選任義務なし | 医師等による健康管理の努力義務が必要 | |
50人~999人 | 1名以上 | 嘱託産業医で可 | 有害物質を取り扱う特定業務に500人以上従事する場合は、専属産業医が必要 |
1,000人~3,000人 | 1名以上 | 専属産業医 | |
3,001人以上 | 2名以上 | 専属産業医 |
事業場で常時雇用する従業員が50人以上いる場合は、業種を問わず、産業医を選任しなければいけません。加えて、従業員が 1,000 人以上の場合は、週に3〜5日ほど事業場に常勤する「専属産業医」を選任する必要があります。
一方、従業員数が50~999人の事業場では、非常勤で働く「嘱託産業医」でも可能とされています。多くは病院・クリニックで働く医師が月に1回〜数回程度の頻度で企業を訪問し、嘱託産業医としての役割を担います。
産業医の選任が義務付けられていない従業員数49人未満の事業場では、産業医を単発で契約する「スポット産業医」を利用するケースもあります。
産業医サービスでできること
産業医サービスでできることには、主に以下の3つが挙げられます。それぞれについて詳しく解説していきます。
産業医紹介・選任
産業医紹介サービスでは、企業規模や予算、医師に求める専門性・経験といった条件を考慮し、サービスに登録されている産業医の中から最適な人材を選んでもらうことが可能です。
産業医との契約締結前には、企業と候補となる産業医が顔を合わせて質疑応答を行うため、プロフィールだけでなく人柄なども事前に確認できます。
更に、産業医だけでなく保健師・看護師の紹介に対応しているサービスも。事業場に保健師・看護師が訪問し、健康相談や健康診断結果をもとにした保健指導を行い、従業員の健康管理をサポートしてもらえます。また、産業医と企業の橋渡し役としても活躍するため、産業医が不在の際でもスムーズな情報伝達を行えます。
産業保健業務
産業医サービスでは、以下の産業保健業務をサポートします。
- 産業医による職場巡視
- 衛生委員会への参加
- 健康診断後のフォロー
- ストレスチェック(実施から実施後のフォローまで)
- 各種面談、フォローアップ
定期的な職場巡視やストレスチェックを行うことで、従業員の心身の不調を早期発見し、迅速な対応が可能に。また、各種面談・フォローアップ・健康診断後のフォローにより、接触する回数・時間が多くなるため、従業員が相談しやすい環境づくりにもつながります。
フォロー・サポート業務
産業医サービスでは、以下のフォロー・サポート業務も行っています。
- 医師や保健師との連絡・調整
- 資料作成
- トラブル、窓口対応
産業医の業務量が増えた場合、時間延長や訪問日追加希望など、産業医・保健師への確認・連絡を企業の代わりに行ってくれます。訪問する予定日時の変更や再設定などの調整も迅速にサポートする点も魅力です。
また、健康診断結果や面談記録などの資料作成も代行。突然のトラブルにも即時対応できる窓口を設けているため、万が一の事態が起こっても安心です。
産業医サービスのメリット
産業医サービスを利用するメリットは、主に次の3つが挙げられます。
1.産業医の選任の効率化
従業員が50人以上になると、企業は14日以内に産業医を選任しなければなりません。担当の産業医が退任した場合にも、次の産業医を速やかに探す必要があります。
産業医とのネットワークや選任のノウハウがない場合、自社に適した産業医を見つけるのは容易ではありません。
産業医紹介サービスを利用すれば、産業保健業務に精通した医師のデータベースから、企業の課題やニーズにあった産業医を速やかに紹介してもらえます。自分で探す手間を省いた上で、最適な人材を効率的に選任できます。更に、医師への報酬の交渉も行ってくれるため、よりスムーズに契約を結べます。
2.産業保健体制の強化
産業医の選任にとどまらず、最新の法令に基づいた体制構築、保健師の手配、健康経営、メンタルケア、オンライン面談対応など、周辺業務も含めた総合的な支援が受けられます。従業員が健康で安心して働ける職場環境の構築に役立ちます。
また、産業保健の専門的な知識やノウハウから、企業が産業医に任せるべき役割も詳細な部分まで提案してもらうことも。過去に支援した他社の取り組みや事例を参考に的確なアドバイスも受けられるため、産業保健体制の強化が期待できます。
3.人事労務業務負担・コストの削減
産業医との面談日時の調整や報酬交渉といったやり取りや、医師との連絡・確認など、人事労務担当者の業務を代行してもらえる点もメリットです。急ぎの依頼や確認事項があるときも、産業医サービスが間に入ることで、産業医とスムーズにコミュニケーションが取れるため安心感につながります。
また、多数の医療機関と連携し、独自ネットワークを持つ専門サービスの知見に基づき、予算に見合った産業医や施策を提案してもらえるのも魅力。産業医・人事担当の業務を切り分けることで、よりリーズナブルな体制構築を支援しているサービスもあります。
産業医サービスのタイプ別の選び方
産業医サービスには、提供形態によって主に以下の4つのタイプがあります。それぞれの提供形態について、詳しく解説していきます。
なお、紹介型と委託型には以下の違いがあるため、自社に必要な産業医に応じて選択しましょう。
- 紹介型:産業医と企業が直接契約を結ぶ仲介を行う、専属産業医向きのサービス
- 委託型:企業とサービス提供会社が顧問契約を結ぶ、嘱託産業医向きのサービス
紹介型・委託型両方に対応するタイプ
専属産業医、嘱託産業医、単発向けのスポット産業医のすべてに対応し、企業規模に関わらず利用できるタイプです。紹介できる産業医が充実しているため、精神科医による専門的な面談に対応してもらいたい場合や、担当の産業医を変更したい場合などにもおすすめです。
こちらのタイプに該当する一例として、自社採用から嘱託、業務ごとの単発依頼まで幅広く対応する「産業医トータルサポート」が挙げられます。全国33万人以上・日本の医師の約9割が登録する医療情報サイト「m3.com」のデータベースを活用し、様々な専門性やキャリアをもつ産業医をスピーディーに紹介してもらえます。
委託型に特化したタイプ
企業と顧問契約を結び、産業保健に関わる業務全般を請け負うのが委託型に特化したタイプです。大企業に対応しているサービスもありますが、従業員数50人以上の中小企業向けのサービスが中心となります。産業保健窓口を代行してもらえるため、産業医の選定からすべてを任せて人事労務業務の負担を軽減したい場合におすすめです。
たとえば、エス・エム・エスの「リモート産業保健」では、顧問契約方式により産業医と産業看護職の2名体制で従事。産業医面談やストレスチェック、書類作成など、産業保健業務を総合的に支援します。
産業医サービスタイプ
産業医の選任と産業医業務をセットで提供するのが、産業医サービスタイプです。紹介後は、事業場の産業保健業務が軌道に乗るまで担当者のサポートを受けられます。各種相談に対するアドバイスをはじめ、訪問日時の調整や、訪問時の業務内容など、産業医と企業の橋渡しも行います。
たとえば、メディカルトラストの「産業医サービス」では、最適な産業医の選任後も、専任の担当者が実務の相談や法令情報などを提供。継続したサポートで現場に寄り添ってくれるため、産業保健業務の負担を軽減できます。
産業医紹介に特化したタイプ
産業医を紹介することに特化したタイプのサービスもあります。面談のセッティングや産業医の紹介までを行い、健康管理業務はオプションで対応してもらえます。自社の課題・要望にあった産業医を、納得いくまで紹介してもらいたい場合におすすめです。
たとえば、Avenirの「産業医クラウド」では、通過率20%の面接を行い、厳選した産業医のみを登録しています。そのため、メンタルヘルス対策を熟知した、質の高い産業医を紹介してもらえます。
産業医サービスの比較ポイント
産業医サービスを選ぶときの比較ポイントを4つご紹介します。自社が求める産業医を紹介してもらうためにも、各項目をしっかりチェックしましょう。
産業医とのマッチング精度
法令対応以外にも自社の課題に対応できるか、ニーズや社内風土にマッチした産業医を紹介してもらえるかといった点を確認しておく必要があります。
たとえば、SOMPOヘルスサポートの「産業医With」は、企業ごとの産業保健全般における課題を見極めた上での、ニーズや企業風土に合った細やかなマッチングに強みを持ち、選任率95%を実現しています。iCAREの「Carely産業医」では、ITツールに精通した産業医が在籍しているため、企業のDX化に順応できる人材を紹介することも可能です。
Avenirの「産業医クラウド」では、契約前に何人でも納得できるまで産業医と面談できます。更に、契約後に産業医の業務に対して不安や不満を感じた場合は、無料で産業医の交代を行えます。
医師のサービス品質
産業医サービスを比較する際は、産業医としての技術・知識などの専門性が担保されたうえで、サービスを提供してもらえるかも重要なポイントです。
たとえば、エイジェックの「産業医サービス」では、安全・衛生委員会、健康診断、職場巡回といった標準業務8項目を定義し、業務品質の平均化を図っています。また、医師が医師を指導するメンター制度を導入しているほか、定期的な勉強会を開催するなど、医師の専門性向上に努めているのも特徴です。
Avenirの「産業医クラウド」では、独自の評価基準に基づき、産業医のスキル・人格チェックを必須で実施。登録後も、「復職支援対応」や「健康経営の実践を提案・協働の方法」といった具体的なケースを想定した研修を定期開催することで、登録産業医の質を担保しています。
産業医紹介以外のサービスの充実度
ストレスチェックの実施、メンタルヘルスケアなど、産業医紹介以外に提供しているサービスも比較するときのポイントです。自社の目的や課題にあったサービスを提供してもらえるかどうかをチェックしましょう。
産業医紹介以外のサービスとしては、主に以下のものが挙げられます。
- 保健師・看護師サポート
- ストレスチェックの実施
- メンタルヘルス研修
- 衛生委員会の定期開催
衛生委員会の定期開催やストレスチェックも行っているサービスを利用すれば、外部委託機関を別途で探す必要がないため、管理担当者の業務効率化が図れます。
たとえば、メディカルトラストの「産業医サービス」では、メンタル・休職・復職などの医師面談サービスを全国で実施しているほか、保健師・看護師サービス・就業判定・ストレスチェックなど、産業医紹介以外のサービスが充実しています。
希望エリアに対応しているか
産業医サービスを比較する際は、産業医に訪問してもらいたい事業場がサービスの対応エリアに入っているかもチェックポイントです。
たとえば、エムスリーキャリアの「産業医トータルサポート」「産業医With」では、北海道から沖縄まで一部のエリアを除く、日本全国に対応しています。
メディカルトラストの「産業医サービス」では、全国約330カ所の医療機関と提携しており、地方でも長時間労働の医師面談やストレスチェック後の面談対応が可能です。
おすすめの産業医サービス(紹介型・委託型両方に対応するタイプ)
産業医トータルサポート(エムスリーキャリア株式会社)
(出所:産業医トータルサポート公式Webサイト)
日本の医師の約9割が登録している医療情報サイト「m3.com」のデータベースを活用。全国33万人以上の医師とのネットワークを活かし、エリアを問わず、細かな要望に沿った産業医をスピーディーに照会できる。
嘱託産業医・専属産業医に加え、業務ごとのスポット産業医など幅広い提供形態に対応しており、企業の産業保健課題・ニーズにあった産業医を探すサポートをする。
また、健康経営の推進にも力を入れており、ストレスチェックや健康診断データ管理のほか、オプションで産業医のオンライン面談や健康経営コンサルティングなどのサービスも利用できる。
- 料金:月額30,000円~(隔月訪問プラン・2カ月に1回・60分の場合)
産業医With(SOMPOヘルスサポート株式会社)
(出所:産業医With公式Webサイト)
産業衛生・健康経営・メンタルヘルスなど、各分野のエキスパートとパートナーシップを提携しており、良質な産業医サービスを提供。SOMPOグループのネットワークを活かし、全国各地での産業医選任が行えるほか、Webシステムによる従業員フォローにも対応している。
15年以上にわたり産業保健支援型EAPサービスを提供してきた実績から、メンタルヘルス対策に精通した産業医の選任に強みを持っている。
- 料金:月額37,125円[税込]~(嘱託産業医サービス・隔月1回・60分・年間契約の場合)
産業医の紹介/選任サービス(株式会社エムステージ)
(出所:産業医の紹介/選任サービス公式Webサイト)
登録産業医6,700 名以上と、膨大な産業医が在籍。すべての医師と対面で面会し、産業保健の経験や人柄なども厳選している。そのため、企業の課題やニーズに最適な、質の高い産業医を選任できる。
3,500事業場に産業医を紹介してきた豊富な実績から、適切なアドバイスが可能。全国100事業場の産業医一括選任から50人未満の複数事業場の取り扱いまで、対応範囲も広い。
そのほか、高ストレス者面談のスポット対応や、地方エリア・僻地エリアでの選任、メンタルヘルスに強い産業医の選任希望など、個別の要件の応じた課題解決力にも強み。
- 料金:月額30,000円(嘱託産業医プランA・隔月1回・60分の場合)
産業医サービス(株式会社ドクタートラスト)
(出所:産業医サービス公式Webサイト)
完全成功報酬型で利用できる、産業医紹介会社。創業20年以上の老舗サービスで、上場企業や官公庁を中心に、産業医契約4,000社以上を誇る。専属産業医・嘱託産業医・スポットの3つのプランに加え、50名未満の事業場向けに小規模事業場プランも提供。毎月1回・30分産業医が訪問し、選任義務のない事業場でも産業保健体制を整えられる。
厳選した産業医2,500名以上が登録。年間解約率はわずか0.3%未満と、高い満足度評価を得ている。
- 料金:月額45,000円(月1回・60分の場合)、初期費用10万円
産業医・保健師サービス(株式会社アドバンテッジリスクマネジメント)
(出所:産業医・保健師サービス公式Webサイト)
嘱託産業医・専属産業医・保健師の紹介サービスであり、専属産業医は業務委託と直接雇用(人材紹介)の両方に対応。すべての提供形態で日本全国に対応しているため、支店営業所の健康管理もしっかり行える。日本産業衛生学会の学会員をはじめ、精神科・心療内科・労働衛生コンサルタント所有者など、メンタルヘルスへの対応実績のある産業医・保健師を紹介できる。
産業医・保健師への業務内容の確認や連絡などを代行し、日程管理・調整や資料作成、トラブル等の対処なども手厚くサポート。選任だけでなく、運用やアフターフォローも充実している。
- 料金:要問い合わせ
おすすめの産業医サービス(委託型に特化したタイプ)
リモート産業保健(株式会社エス・エム・エス)
(出所:リモート産業保健公式Webサイト)
産業医と産業看護職の2名体制に加え、ICTを活用した訪問とリモートを組み合わせた産業保健業務の支援プログラム。産業医の選任だけでなく、訪問/オンライン面談やWEB版ストレスチェックなど、担当者の業務負担軽減から従業員のメンタルケアまで支援する。低・中ストレス層は気軽に相談しやすい産業看護職が面談を行い、高ストレス層を産業医が集中して対応するといった役割分担で、より多くの従業員のサポートが可能に。
そのほか、職場巡視、衛生委員会の立ち上げや運用支援といった法定義務にも対応している。
- 料金:月額30,000円~(法令義務対応プランの場合)、初期費用50,000円
産業医業務受託サービス(ピースマインド株式会社)
(出所:産業医業務受託サービス公式Webサイト)
メンタルヘルス不調の従業員を支援するプログラム「EAP」と産業医の連携によって、産業保健体制の強化・効率化を実現するサービス。
産業保健とメンタルヘルスケアに精通したプロフェッショナルチームによって、事業場での課題取り組みに関して年間32,000件の対応実績を誇る。各企業の課題・悩みに応じて産業医の選任からメンタルヘルス対策、ハラスメント対策などのソリューション提供までをワンストップで支援する。
- 料金:要問い合わせ
嘱託産業医(株式会社産業医システムズ)
(出所:嘱託産業医公式Webサイト)
企業の要望や状況に応じて、産業医業務・有害業務対応・実務サポートなど、最適なサービスを組み合わせて提供する。クラウド型システムに対応しており、支店勤務している従業員にも、本店の従業員と同等のサポートを行える。
産業医が月に1回もしくは複数回訪問して、メンタルヘルスを含めた従業員の健康管理をサポートする。急な面談や相談のための追加訪問にも対応しており、万が一の事態にも安心して利用できる。
- 料金:月額50,000円[税込]〜(産業医契約料・訪問を含む) ※顧問委託料は別途
おすすめの産業医サービス(産業医サービスタイプ)
産業医サービス(株式会社メディカルトラスト)
(出所:産業医サービス公式Webサイト)
最適な産業医の選任から実務の相談・法令情報の提供まで、専任の担当者が産業保健業務を継続的にサポート。契約後は、全国2,000もの事業場に導入した実績をもとに、健康問題の解決を産業医と専任担当者が手厚く支援する。
全国約330カ所の医療機関において、「長時間労働医師面談」や「ストレスチェック後面談」などのサービスが受けられる。更に、地方を含む主要都市に、面談ルーム(社外産業保健室)を完備しているため、メンタル・休職・復職などの対面面談も実現できる。
- 料金:要問い合わせ
産業医サービス(株式会社エイジェック)
(出所:産業医サービス公式Webサイト)
医師の事前スクリーニングを行い、知識レベルやコミュニケーション能力をチェック。更に、必要に応じて研修を実施する。業務の標準化や品質の平均化に加え、医師が学習できる環境を整えることで、質の高い産業医の紹介が可能。金融機関や官公庁、上場企業などを中心に、多くの事業場で利用されている。
専属産業医やスポット、オンライン産業医契約と幅広い提供形態に対応している。症状のレベルに合わせた、メンタルリスクマネジメントも提案。また、休職や復職支援、メンタル対応など、ストレスチェックも行っている。
- 料金:月額55,000円~/時間、産業医選任手数料10万円 ※交通費は別途
first call(株式会社Mediplat)
(出所:first call公式Webサイト)
産業医とのオンライン面談の予約を従業員がWebから直接できるため、日程調整業務などの工数削減を実現。また、アプリを使用した産業医面談やストレスチェックを実施している。
全国どこでも選任可能であり、申し込み企業に対して、産業医の決定率100%の実績がある。英語・中国語にも対応するなど、バラエティに富んだ産業医から選任できる。また、職場巡視やストレスチェック、各種面談指導など、法定業務に対応している。
- 料金:月額60,000円~/50名(プランCの場合)、初期費用は別途
Carely産業医(株式会社iCARE)
(出所:Carely産業医公式Webサイト)
ITツールに知見を持つ産業医が多数在籍するなど、ベンチャー企業特有の体制構築のノウハウも備えた産業医の紹介に強みを持つサービス。自社にマッチしたスキルとメンタルヘルスへの対応方法を習得した相性のよい産業医を選任できるため、事業拡大時の労務リスクの相談や管理職研修の実施、健康管理体制を整備できる。
ストレスチェックや産業医面談など、従業員を守るサービスを多数実施。休職・復職対応や労基署手続きなど、労務人事のサポートサービスも充実している。
- 料金:月額30,000円~、初期費用別途
おすすめの産業医サービス(産業医紹介に特化したタイプ)
産業医紹介サービス(株式会社パソナ)
(出所:産業医紹介サービス公式Webサイト)
パソナの豊富な人材登録層から効率的に最適な産業医を紹介。保健師の活用方法も熟知しているため、産業医周辺の体制構築のコンサルティングも実施。他社をサポートしてきた多くの成功事例から、信頼性の高いアドバイスを行う。
産業医の専門科目のリクエストにも対応しており、現在のニーズやトレンド、市場観を含めた産業医の紹介が可能。企業の要望や現状に最適な産業医の選任をサポートする。産業医の役割や任せるべき業務、給与の相場といった基礎的な知識提供も行うため、産業医を初めて選任する場合でも安心だ。
- 料金:要問い合わせ
産業医クラウド(株式会社Avenir)
(出所:産業医クラウド公式Webサイト)
全国に対応し、14,000事業場の導入実績がある産業医紹介サービス。専門チームによる面接の通過率はわずか20%で、厳選した産業医のみが登録されている。そのため、ハイクオリティな産業医を紹介できる。また、契約後に産業医の業務に不満や不安がある場合には、無料で速やかに代わりの産業医を紹介してもらえる点も安心だ。
継続的な研修トレーニングを受けている産業医を選任するため、課題に応じた提案が可能。コミュニケーション能力は選考時に確認しており、従業員とのやり取りをスムーズに行える。
- 料金:月額30,000円~
まとめ
従業員が50人以上の場合、企業は従業員の健康管理のために産業医を選任しなければいけません。しかし、何を基準に選任すればよいのかわからなかったり、選任するまでの調整で人事労務担当者の負担が増えたりと、多くの問題が発生します。
自社で産業医を選任するのが難しい場合は、産業医サービスを利用するのも選択肢の一つです。産業医紹介サービスを活用することで、自社の課題や要望に最適な産業医の選任を委託できます。
また、産業医の面談日時の調整や報酬交渉などもすべて代行してもらえるため、バックオフィス業務の負担も軽減されます。利用するサービスの内容によっては、保健師の手配・メンタルケア・健康経営など、周辺業務も含めてすべての法定業務に対応しています。
産業医サービスは主に以下のタイプに分けられるため、自社の課題やニーズにあったサービスを選びましょう。
- 紹介型・委託型両方に対応するタイプ
- 委託型に特化したタイプ
- 産業医サービスタイプ
- 産業医紹介に特化したタイプ
それぞれのタイプで、契約方法や対応範囲、料金などは異なりますが、提案や見積もりは無料で行っているサービスが多いため、まずは気軽に問い合わせてみましょう。