オフィス移転業者比較15選。費用相場や依頼の流れは?
最終更新⽇:2024-10-21
物件の更新タイミングや事業の拡大、テレワークの定着などに伴い、自社にあった新しいオフィスへの移転を検討している方へ。オフィス移転業者への依頼の流れやスケジュール、費用相場、比較ポイントなどとともに、おすすめのサービスを紹介します。
目次
オフィス移転業者とは?
オフィス移転業者とは、オフィスの移転に伴う家具や什器の運び入れのほか、新オフィスのレイアウト作成や内装工事、電気・ネットワークの整備、現オフィスの原状回復工事などを請け負ってくれる会社です。
オフィス移転業者に依頼することで、オフィス移転にかかる自社内の工数を削減し、希望のスケジュールやイメージに沿ったオフィス移転を実現できるように。
引越し業者が法人向けサービスとして展開しているほか、オフィス移転を専門にしている会社も。そのほか、オフィスデザイン会社やオフィス家具メーカーが移転のサポートをしているケースも見られます。
オフィス移転業者への依頼の流れ・スケジュール
オフィス移転業者に依頼できることを、移転スケジュールの目安に沿って紹介します。
1.ヒアリング・現地調査(半年前目安)
オフィス移転に際して、希望するスケジュールや予算、オフィス移転によって実現したいことなどをヒアリング。更に、移転元と移転先の現地調査を行い、荷物量や移動距離、搬出入経路、必要な工事などを確認します。
2.レイアウト作成・オフィス家具選定・見積もり(4~5カ月前目安)
ヒアリングや現地調査の結果を踏まえ、新オフィスのレイアウト図を作成。移転先で使用するオフィス家具のほか、防災備蓄などの選定をサポートしてくれるオフィス移転業者も。最終的にオフィス移転に伴う作業内容や工程、必要な人員などを精査したうえで、見積もりを提示します。
3.各種工事・事前説明(1~3カ月前目安)
新オフィスのレイアウトや見積もり内容に問題がなければ、実際の作業がスタート。移転先の内装工事をはじめ、電気や通信関連の工事、梱包資材の手配などを進めます。なかには、オフィス移転に関する社内への事前説明会を実施してくれる業者も。移転スケジュールや梱包方法、依頼者側で準備すべき内容などを説明します。
4.移転作業
移転当日はしっかりと養生をして建物や什器などを保護。安全かつスムーズな移転作業ができるよう、必要な場合は交通誘導員も手配します。引越し作業だけでなく、移転先の清掃を任せられるオフィス移転業者も。セキュリティ面での対策が求められる場合には、ラベルによって荷物の個数管理やリアルタイムでの追跡が行えるサービスを提供しているところもあります。
5.原状回復工事・アフターメンテナンス(~1カ月後目安)
新オフィスへの移転が完了した後は、移転元の原状回復工事を実施。移転元オフィスの契約内容に沿って、壁紙や床の張り替え、天井の塗装、各種クリーニングなどを行い、借りる前の状態に戻します。更に、新オフィスで生じたトラブルへの対処や、レイアウト変更などのアフターメンテナンスまでカバーする業者も。
オフィス移転業者のタイプ別の選び方
オフィス移転業者は、各社の事例や実績を踏まえ、対応可能なオフィス規模によって以下のタイプに分けられます。
1.大規模オフィスに強み
ビル全体や大型倉庫、病院、官公庁、学校などの大規模な移転に強みを持つタイプ。複数の拠点から一つのオフィスに集約するプロジェクトや、従業員1,000名以上の大企業における移転などの実績を持ち、オフィス移転に関する作業をワンストップで依頼可能です。
たとえば「NXの移転サービス」は、メーカーやテレビ局のほか、空港や官公庁、学校などの移転実績が豊富。そのほか、「病院移転支援プログラム」も用意しており、移転の計画から入院患者の搬送まで引き受けています。
「サカイのオフィス移転」も企画・設計から内装・設備工事、引越し、原状回復までトータルでサポート。特殊な機材や大型複合機、大型金庫などの運搬実績も有しています。
2.中小規模のオフィスに強み
従業員が数名~数十名規模の企業や個人事務所、SOHOなどのコンパクトな移転に対応するタイプ。中小規模のオフィス移転を専門にしている業者もあり、限られた予算やスケジュールに適したプランを提示しています。
たとえば「オフィス引越センター」では、個人事務所やSOHO向けの「4名様パック」を展開。引越し作業のみのプランで、2トントラック1台、作業員2名で運搬を担当します。
「隅田ロジックス」は中小企業専門のオフィス移転業者。自社倉庫も有しており、しばらく使わない什器の保管も請け負っています。「従業員数の変動やオフィスの縮小が起きた際に荷物を預けたい」といった要望にも対応可能です。
3.中小規模~大規模オフィスまで対応
数名規模の小さな事業所から、数千名規模の大規模オフィスまで幅広い実績を持つタイプ。自社の規模にあっている業者か迷う場合や、拠点によってオフィスの規模にバラつきがある場合などに適しています。
たとえば株式会社ハート引越センターの「オフィス・事務所の移転」は、小規模のフロア移転から大規模なオフィス移転まで実績を持つサービス。全国に直営物流拠点を有しており、北海道から沖縄県まで移転をサポートします。
「ヒガシ21」は、従業員が5名程度の小規模事業所から、数千名以上の従業員が在籍する大企業のオフィス移転に対応。内装や電気工事業者、オフィス家具メーカーといった様々な業者とのやり取りもワンストップで請け負ってくれます。
オフィス移転業者の費用相場
オフィス移転にかかる費用は、オフィス面積や移転先までの距離、荷物量、エレベーターの有無、サポートしてほしい内容などによって変動します。そのため、現地調査やレイアウト図の作成を行ったうえで見積もりをとり、正確な費用を把握するとよいでしょう。
料金を公開しているオフィス移転業者のうち、たとえば「オフィス引越センター」では、4名程度の小規模事業者の引越し作業のみを請け負う「4名様パック」を15万5,000円~提供。
また、「オフィス移転おまかせドットコム」では、オフィス面積75㎡までの小規模移転を57,000円~、76~250㎡の中規模オフィス移転を14万8,000円~、251㎡以上の大規模オフィス移転を29万8,000円~引き受けています。
いずれのオフィス移転業者も料金は目安であり、搬出入の条件や荷物量などによって変動します。予想外の追加費用が発生しないよう、事前調査や打ち合わせは入念に行いましょう。
オフィス移転業者の比較ポイント
オフィス移転業者は、以下のサービスの提供有無に注目し、比較するのがおすすめです。どの作業までは自社や協力会社で賄えるのかを精査したうえで、必要なサポートをしてくれるオフィス移転業者を選びましょう。
なお、多くのオフィス移転業者は全国に対応しているものの、なかにはエリアを限定してサービスを提供しているところも。比較ポイントとあわせて、対応エリアも確認すると安心です。
物件選び
オフィス移転業者のなかには、移転先の物件選びからサポートしてくれるところも。「従業員数が増えて手狭になったので広い場所に移転したい」「従業員のパフォーマンスを高められるような環境を叶えたい」などの要望にあわせて、情報収集や物件選びのアドバイスをしてもらえます。
たとえば「ワクリノ」では、希望するレイアウトを叶えられるような移転先選びをサポート。また、「隅田ロジックス」でも物件探しの代行サービスを提供。ほかのオフィス仲介会社と提携することで、より多くの物件の情報を手に入れています。
文書の電子化・保管・溶解処理
オフィスの移転を機に「社内で保管していた紙ベースの資料を整理したい」と考えている場合は、文書の電子化や倉庫での保管、溶解処理サービスなどを提供しているオフィス移転業者がおすすめ。セキュリティに配慮しつつ、紙資料のデータ化や処分などをワンストップで依頼可能です。
たとえば、株式会社パソナ日本総務部の「オフィス移転・レイアウト変更」では、「文書電子化ワンストップソリューション」を提供。紙ベースの書類の電子化、Webでの保管環境の構築、機密文書の運搬・廃棄などを請け負っています。
「隅田ロジックス」の「機密文書廃棄・溶解処理サービス」では、1箱600円で不用になった機密文書の溶解処理を実施。文書保管サービスも提供しており、残しておきたい書類は倉庫で預かってもらえます。
不用品の買い取り・処理
オフィス移転業者には、不用品の査定や買い取り、廃棄サービスを提供しているところもあります。移転先では使わない什器が発生する場合や、自社内に不用品対応のノウハウがない場合に最適です。
たとえば、「マイスター引越センター」は古物商の免許を保有しており、オフィス家具の査定・買い取りに対応しています。「ブレス・トランスポート」では、什器の買い取りや廃棄のほか、新しいオフィス家具の販売も実施。廃棄の場合は産業廃棄物用のマニフェストを発行し、適切な処理を行います。
各種届出・申し込みサポート
オフィス移転の際には、法令に基づく届出が多数必要に。対応期限も届出内容によって異なるため、事前に確認しておきましょう。主な届出を以下にまとめています。
届出先 | 内容 |
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労働基準監督署 |
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税務署 |
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社会保険事務所 |
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都道府県税事務所 |
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公共職業安定所 |
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法務局 |
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消防署 |
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郵便局 |
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初めてオフィス移転をする際や、漏れや滞りなく移転を進めたい場合は、管理会社とのやり取りや届出の提出、各種申し込みなどを代行・サポートしてくれるオフィス移転業者がおすすめです。
たとえば「オフィス引越センター」は、オフィス移転に関わる届出や申し込みをサポート。ビルの管理会社に対し、工程表をもとにした説明や届出も行ってくれます。
「オフィスバスターズデザイン」では、管理会社とのやり取りや各種手続きの支援のほか、「オフィス移転完全ガイド」も提供。行政手続きの窓口や期限を一覧で掲載しており、オフィス移転における全体の流れの把握にも役立ちます。
おすすめのオフィス移転業者(大規模オフィスに強み)
NXの移転サービス(日本通運株式会社)
(出所:NXの移転サービス公式Webサイト)
オフィス、病院、学校などの実績が豊富な移転サービス。大規模な移転に強みを持っており、機動力を活かしたビルぐるみの引越しも請け負っている。海外へのオフィス移転や、移転に伴う社員の引越しもサポート可能。全国にネットワークを有しているため、長距離の移転や引越しも任せられる。アフターフォローも充実しており、追加の内装工事やレイアウトの微調整、不用になった什器の買い取りのほか、名刺や会社案内の制作もカバーしている。
- 料金:要問い合わせ
サカイのオフィス移転(株式会社サカイ引越センター)
(出所:サカイのオフィス移転公式Webサイト)
オフィス、病院、学校、官公庁などの大規模な移転実績を持つ、サカイ引越センターの法人向けサービス。オフィス移転の企画から原状回復まで、ワンストップで請け負っている。特殊機材や大型複合機、大型金庫なども運搬可能。そのほか、オフィス家具の買い取りや販売、文書保管などのオプションサービスも用意している。
美術品や重量物などを運搬するときは、業務経歴5年以上のスタッフが対応。スタッフは梱包や運搬の技術、応対マナーなどを磨き、サービス品質の向上に力を入れている。
- 料金:要問い合わせ
おまかせオフィスパック(アート引越センター株式会社)
(出所:おまかせオフィスパック公式Webサイト)
オフィスビルや事務所、学校、店舗などの移転をサポートする、アート引越センターの法人向けサービス。移転先の選定やスケジュール作成などを手掛けるコンサルティングサービス、レイアウト案の作成を行うオフィスプランニング、各種工事、引越し業務などのなかから、必要な作業をピックアップして「おまかせオフィスパック」として提供している。
トランクルームサービスも用意しており、紙の書類のほか、オフィス家具や備品などの保管も依頼可能。移転後もオフィスのレイアウト変更や地震対策、電球交換など、幅広い作業を任せられる。
- 料金:要問い合わせ
オフィス移転・レイアウト変更(株式会社パソナ日本総務部)
(出所:オフィス移転・レイアウト変更公式Webサイト)
事務所移転に関わるタスクを一括で請け負うサービス。パナソニックグループの総務業務を長年受託しており、複数拠点を大規模なビルに集約するプロジェクトを遂行した実績もある。移転に必要な作業を依頼する専門業者の選定・やり取りもまとめて行ってくれるため、総務部門の負担軽減に大きく貢献する。
紙の書類を電子化してWebからのアクセスを容易にする「文書電子化ワンストップソリューション」も提供。そのほか、防災備蓄の管理や購入などをサポートする「防災備蓄品ワンストップサービス」も用意している。
- 料金:要問い合わせ
おすすめのオフィス移転業者(中小規模オフィスに強み)
オフィス引越センター(株式会社オッズ)
(出所:オフィス引越センター公式Webサイト)
個人事務所や少人数の事業所の移転にも対応している、オフィス移転専門の引越し業者。プランを豊富に用意しており、予算やニーズに適したものを選択可能だ。たとえば、4名程度の事業所なら引越し作業のみを行う「4名様パック」がおすすめ。レイアウト図面や工程管理表の作成、引越し作業、電気工事を含む「レイアウト+工事パック」なども備えている。引越し後のトラブルへの対処やレイアウト変更なども担当し、移転後の会社のよりよい運用をサポートしている。
- 料金:15万5,000円~(4名様パック、通常期の場合)
隅田ロジックス(株式会社隅田ロジックス)
(出所:隅田ロジックス公式Webサイト)
中小企業専門のオフィス移転業者。希望する予算やスケジュールに沿って、引越し作業、電気・通信の配線、什器の処分、内装工事の施工などを一貫して任せられる。オフィス探しの無料代行サービスや、関東一円のオフィスを対象にした機密文書の溶解処理サービスも提供。ほかにも、すぐには使わない什器の保管サービスを用意しており、従業員数やオフィス規模の変動へ柔軟に対応したい企業に適している。
- 料金:要問い合わせ
オフィスバスターズデザイン(株式会社オフィスバスターズ)
(出所:オフィスバスターズデザイン公式Webサイト)
オフィスの移転計画、物件探し、管理会社とのやり取りや各種届出の提出など、移転プロジェクトをワンストップでサポートする会社。新オフィスの内装工事や旧オフィスの原状回復工事なども手掛けている。企業ブランディングと従業員のモチベーションを高めるデザインを得意とし、働きやすさにこだわったレイアウトを提案している。
中古・新品のオフィス家具の販売や不用品の買い取りも実施。買い取りが難しい什器がある場合は廃棄も依頼できる。移転を機に什器の入れ替えをしたい企業にもおすすめだ。
- 料金:要問い合わせ
ワクリノ(株式会社イデックスビジネスサービス)
(出所:ワクリノ公式Webサイト)
物件選びからレイアウト決め、各種工事、引越しなどを一括で対応している会社。移転後はアフターサポートを実施し、オフィスの手直しや内装の修繕などを行っている。
「働きやすさ」を重視したオフィスづくりに強みを持っており、ヒアリング内容や従業員の働き方をもとに移転後のレイアウトを提案。ときにはプチワークショップを実施し、クライアントからの要望を募っている。
移転の際には、不用になった什器の廃棄も可能。機密書類の溶解処理も必要に応じて請け負っている。
- 料金:要問い合わせ
マイスター引越センター(株式会社マイスター引越センター)
(出所:マイスター引越センター公式Webサイト)
クライアントの要望や予算にあわせ、レイアウト作成から引越し作業、各種手続きなどまでサポートする会社。オフィス移転専門の部署があり、移転に関わる業務をワンストップで担当。内装工事サービスや設備工事サービスといったオプションの種類も豊富だ。
日本国外への引越し、海外からのオフィス移転にも対応。海外の協力会社と提携し、国内移転と同じサービスを実現している。そのほか、什器の販売や不用品の引き取り、中古・新品オフィス家具の販売なども行っている。
- 料金:要問い合わせ
オフィスコム(オフィスコム株式会社)
(出所:オフィスコム公式Webサイト)
オフィスのデザインや、オフィス家具の製造・販売を手掛ける会社のオフィス移転サービス。専門のプランナーが希望や必須条件を具体化し、企業ごとの働き方に適した機能的なオフィスを提案。プライベートブランドのオフィス家具であれば、最短で翌日配送が可能だ。
空間デザインや内装工事など移転に関わる作業を一括で依頼できるプランのほか、引越し作業のみのプランも用意。引越しのみのプランの場合でも、移転後のイメージがしやすくなるよう、オフィスの平面図や3Dパースを無償で提供している。
- 料金:要問い合わせ
ブレス・トランスポート(株式会社ブレス・トランスポート)
(出所:ブレス・トランスポート公式Webサイト)
小回りの利いた対応に強みを持つ、オフィス移転サービス。運搬の際に解体や連結解除が必要な家具もカバーし、搬入後の組立・設置まで実施。家具にあわせた適切な耐震施工や、複合機・金庫といった重量物の運搬など、経験やノウハウを活かして作業を行っている。
移転作業のほか、オフィス家具の販売・買い取り・廃棄サービスも提供。書類の廃棄も溶解証明書付きで対応している。引越し作業中にイレギュラーが発生した場合も、営業・事務所・現場スタッフの連携を強化し、ほかの移転チームとも協力することで柔軟かつ迅速に対処している。
- 料金:要問い合わせ
おすすめのオフィス移転業者(中小規模~大規模オフィスに対応)
オフィス・事務所の移転(株式会社ハート引越センター)
(出所:オフィス・事務所の移転公式Webサイト)
小規模なフロア移転から大規模なオフィス移転まで実績を持つサービス。全国53カ所の直営物流拠点を有しており、北海道から沖縄県まで国内全域のオフィス移転に対応している。
トータルコンサルティングも実施しており、希望に応じて新オフィスのレイアウト図を提案。ほかにも移転説明会の実施、間仕切り設置工事、通信機器の配線、什器の組立や解体、荷物の梱包・開梱作業など、オフィス移転に関する様々な作業を任せられる。
- 料金:要問い合わせ
オフィス移転おまかせドットコム(株式会社アルファーテクノ)
(出所:オフィス移転おまかせドットコム公式Webサイト)
小規模から大規模まで、従業員数やオフィス面積にあわせた価格帯の移転プランを展開しているサービス。オフィス移転専用のスタッフを確保しているため、時期を問わずに1年を通して料金が安定。「引越しの繁忙期は料金が高くなるのでは」といった心配がない。平日はもちろん、土日や夜間の引越し作業にも応じている。
モットーは「移転後、すぐに業務が行えるようにする」こと。通信回線の手配や移転先の管理会社との調整などを適宜行い、スムーズなオフィス移転を心掛けている。
- 料金:14万8,000円~(面積76~250㎡、16~30名ほどの中規模オフィスの場合)
ヒガシ21(株式会社ヒガシトゥエンティワン)
(出所:ヒガシ21公式Webサイト)
5名程度の事業所から、数千名規模の従業員が働く大規模オフィスまで移転を請け負っている会社。専任の担当者が移転に関わる業務を一貫して担っている。
移転作業ではセキュリティ対策にも力を入れており、たとえば、電波を発することなく読み取りを行える「カメレオンコード」を用いた認証・追跡システムを導入。行政や金融機関の移転実績も豊富だ。機密文書の廃棄では、情報漏えいや盗難・紛失などのリスク対策を徹底したうえで、溶解処理証明書付きの処分を行っている。
- 料金:要問い合わせ
オフィス移転・リニューアル(KDDI まとめてオフィス株式会社)
(出所:オフィス移転・リニューアル公式Webサイト)
生産性の向上に向けて、働きやすいオフィスづくりをサポートする会社。デザインから内装・電気・通信関係の工事などを一手に引き受け、依頼者側が本業に専念できるような環境構築に貢献している。
通信事業を展開するKDDIグループの一員で、DXや通信インフラの構築などにも強みを持つ。たとえば、スマホやPCで固定電話の番号を利用できる「Webex Calling」の導入といった、オフィス移転を機に社内の通信環境を改善することも可能。防音ブースの設置をはじめ、オンラインでのコミュニケーションがより快適になるような提案もしている。
- 料金:要問い合わせ
まとめ
オフィス移転の際には、引越し作業や原状回復工事だけでなく、物件探しや法令に基づく届出、不用品の処分など、膨大な業務が発生します。
オフィス移転業者を活用すれば、移転に関する作業を一括で依頼できるほか、ビルの管理会社をはじめとする各所とのやり取りも任せられるように。また、不用品の買い取りやオフィス家具の販売を行っているところもあり、処分コストや什器選定の手間を抑えることも可能です。
オフィス移転業者は、対応しているオフィスの規模によって以下のタイプに分けられます。
- 大規模オフィスに強み
- 中小規模オフィスに強み
- 中小規模~大規模オフィスに対応
自社の規模にあったタイプが絞り込めたら、以下のサービスの提供有無を踏まえて、オフィス移転業者を比較しましょう。
- 物件選び
- 文書の電子化・保管・溶解処理
- 不用品の買い取り・処理
- 各種届出・申し込みサポート
自社でどこまでの作業を賄うのか、どのようなサービスが必要かを精査したうえで、依頼したい業者を検討してみてください。