3Dプリントサービス比較14選。依頼の流れや価格、選び方

最終更新⽇:2026-03-09

3Dプリントサービス比較14選。依頼の流れや価格、選び方

試作や製品製造の効率化に課題をもつ企業の担当者へ。立体造形物の出力を代行する3Dプリントサービスの仕組みやメリット、依頼の流れ、タイプと選び方、価格の目安、比較のポイントと合わせて、おすすめの代行会社を紹介します。

3Dプリントサービスとは?

3Dプリントサービスとは、顧客から提供された3Dデータをもとに、高機能な3Dプリンターで立体造形物の出力を代行するサービスです。

多くの場合、依頼から納品までオンラインで完結でき、最短で当日〜翌日発送といった短納期にも対応。自社で3Dプリンターを保有していない場合や、特定の材料や加工技術、専門知識が不足している場合でも、必要な造形物をスムーズに入手できます。

依頼者は3Dデータを代行サービスに共有し、樹脂や金属など希望する素材や加工方法を選択します。3Dデータを保有していない場合でも、イラストや写真、図面などをもとにデータ作成から委託することが可能です。

工業用パーツや試作品、研究用途のパーツ、模型などの業務用造形物をはじめ、フィギュアやイベント用品、ノベルティ制作まで、用途は多岐にわたります。法人・個人を問わず幅広く活用されているサービスです。

本記事では、幅広い素材と加工法に対応し、製造行や医療分野などで活用されている法人向けサービスを中心に紹介します。

3Dプリントサービスの仕組みとメリット

3Dプリントサービスを利用するメリットを、サービスの仕組みに基づいて解説します。

(1)設計の自由度が高く、開発の幅が広がる

3Dプリンターでは、スライスデータに従って一層ずつ積み重ねる「付加加工」という方法で造形物を出力します。従来の加工とは異なり、金型が不要で、データから直接作製できるため、複雑な形状や多様な素材に対応。設計の自由度が高まり、製品開発の可能性を大きく広げられます。

根拠となる仕組み メリット
付加加工方式による造形
  • 設計上の制約が少ない
  • 自由な発想で製品開発ができる
中空・複雑な内部構造、曲面形状などが造形可能
  • デザイン性と機能性の両立が可能
  • 他社にない独自構造にも挑戦できる
ABS、ナイロン、金属、透明樹脂、生体適合素材など、多素材に対応
  • 試作から最終製品まで、同一材・形状で開発を進めやすい

(2)短納期・低コストで開発スピードを上げられる

金型や治工具を使用しない3Dプリンターであれば、データから直接造形できるため、即時出力が可能です。初期投資を抑えながら、スピーディーな開発を実現できます。

多くのサービスでは、発注から納品までオンラインで完結するため、人的・時間的コストの削減にもつながります。

根拠となる仕組み メリット
3Dデータを送るだけで造形できる
  • 試作〜納品までが数日で完了、最短で即日〜翌日発送も可能
  • 発注から納品までオンラインで完結
  • 型不要のため、小ロット生産でも初期費用が抑えられる
  • 設計変更があっても、データ修正のみで即再造形できる
設計変更にも柔軟に対応でき、迅速に再出力可能
  • 試作回数を重ねることで、精度や完成度を高めやすい

(3)高い技術支援で、重要な試作にも対応できる

3Dプリントサービスでは、素材・形状・仕上げ・精度に関わる高度な技術判断を専門スタッフがサポートします。そのため、精度や機能性が求められる重要な試作や設計段階でも、安心して依頼が可能。

「複雑なアイデアを造形できるか」「素材選定が適切か判断しにくい」といった不安を解消して、開発を進められます。

根拠となる仕組み メリット
プロの技術力・サポート体制
  • 自社内では判断が難しい精度・素材面の調整、技術的アドバイスが受けられる
  • 機構確認、精密パーツ、医療用モデルなど、高精度な試作が必要な場面でも安心して依頼できる

3Dプリントサービスの主な利用シーン

上記のようなメリットから、3Dプリントサービスは複雑な特注パーツ、手作業では実現が難しい超小型の部品、最終製品化を見据えた低コストでの試作品製造など、多様な業種の幅広いシーンで活用されています。

医療 手術シミュレーションモデル、矯正器具
建設・建築 模型
製造業 試作、治具・工具、部品製造
教育・研究機関 教材、研究モデル
デザイン コンセプトモデル
その他
  • 最終製品
  • 生産終了品の保守パーツ
  • 一点ものの製品製造

試作品やモックアップ、小ロット生産品など、多彩な造形ニーズをカバーしており、機構確認、形状チェック、外観評価まで行えます。大型の造形物や高精度な造形に強みを持つサービスもあり、難易度の高い案件も依頼可能です。

3Dプリントサービスへの依頼の流れ

3Dプリントサービスの大多数が、依頼から納品までの大部分をオンライン上で完結できます。一般的な依頼の流れを、5つのステップに分けて紹介します。

1.見積もり依頼と3Dデータのアップロード

Webフォームから見積もりを依頼し、3Dデータをアップロードします。サービスによって推奨ファイル形式が異なるため、事前に確認しましょう。

たとえば、「リコー3Dプリンター出力サービス」では、Parasolid形式(.x_t)またはSTEP形式(.stp)、「イグス株式会社」ではSTEPまたはSTP形式で最大75MBまで、といった規定があります。ほかにも、IGES、VRMLといった形式や、「3Dプリントサービス for メディカル」のように、医療系データを扱うサービスもあります。

中には「SOLIZEオンライン3Dプリント」のように、データアップロードと同時に自動見積り・自動3Dデータ評価を行う場合も。エラーチェックや修正提案が自動で行われるため、よりスピーディーな発注が可能です。ただし、ファイルサイズや造形サイズによっては自動見積もりの対象外となる場合があります。

3Dデータを所持していない場合は、2D図面やイラストからデータ作成を依頼できる「DMM.make」や「3Dayプリンター」などのサービスがおすすめです。

2.モデルチェックと見積もり提示

アップロードしたデータの整合性や造形可否をチェックします。上記のように自動ツールで判定するケースもあれば、熟練の技術者が確認し、必要に応じてヒアリング・修正提案を行うケースもあります。再現が難しい形状や薄肉部、サポート材が必要な箇所などについてアドバイスが入ることも。確認後、使用材料や造形方式、サイズ、数量などをもとに見積もりが提示されます。

多くのサービスが短納期での出力を行っていますが、納期を重視する場合は、見積もり段階で具体的な納期が提示される「Bfull 3Dプリントサービス」などを選ぶと安心です。

なお、「リコー3Dプリンター出力サービス」や「YAM」では、生体適合樹脂などの特殊材料や短納期案件については、別途相談が必要です。

3.注文と3Dプリント(造形)

見積もり内容に基づき注文後、造形工程へ進みます。中には「YAM」のように、即日造形を開始するサービスもあり、スピードが求められる案件に有効です。

使用できる素材や造形方式はサービスごとに異なります。必要に応じて、生体適合材料、ゴムライク素材、金属など、用途に応じた材料を扱っているか事前に確認しましょう。

造形方式にはFDM、FFFなどの熱溶解積層方式、SLAなどの光造形方式、SLSなどの粉末床溶融結合(粉末焼結)方式、MJTやPolyJetなどのインクジェット方式、金属造形など多数あり、各サービスで得意な領域が異なります。

たとえば、「リコー3Dプリンター出力サービス」は、主要な方式を幅広く取り扱っており、「Bfull 3Dプリントサービス」は、光造形に強みがあります。「アルテック株式会社」では、FDMやPolyJet方式の樹脂造形に加え、Desktop Metalの金属3Dプリンターによる金属造形にも対応しています。「BMF Japan」では、独自の光造形技術「PμSL」による超高解像度造形が特徴です。

なお、造形方式の違いに関しては、後半の「3Dプリントサービスの比較ポイント」で詳しく解説します。

4.後加工 ※必要な場合のみ

造形後、必要に応じて研磨や塗装、接着、ネジ加工、染色などの後加工を行います。ネジ穴や嵌合が必要な場合はインサート加工などで補完するケースもあり、加工メニューやオプションが充実したサービスを選ぶことで、完成度を高められます。

「リコー3Dプリンター出力サービス」では、接着や切削、穴径仕上げ(穴の寸法精度を整える加工)、インサート/ヘリサートによるネジ加工(ネジ穴の強度/耐久性を高める加工)、研磨・塗装・染色、クリア塗装、含浸など、仕上げ加工メニューが豊富です。

「3Dayプリンター」では、後加工として塗装・メッキ塗装、研磨、接着などに加え、オプションで小ロット向けの真空注型も提供しています。

5.発送と受け取り

完成品は梱包後、宅配便などで発送されます。一般的な納期は3〜10営業日が目安ですが、中には最短で即日発送が可能な「Bfull 3Dプリントサービス」のようなサービスも。

「リコー3Dプリンター出力サービス」「株式会社JMC」「DMM.make」「meviyマーケットプレイス」は、最短翌日発送に対応。「SOLIZEオンライン3Dプリント」は、最短3日後発送が可能です。

3Dプリントサービスのタイプと選び方

3Dプリントサービスは、利用目的、案件規模、求める専門性やスピードによって、大きく4つのタイプに分けられます。なお、複数タイプを横断するプランを提供しているサービスもあります。

(1)製造業向けフルサポートに対応

設計段階から技術サポート・材料提案を行う、法人利用に強いタイプ。小ロット試作から量産、最終製品まで幅広く請け負うほか、特殊材料や大型造形といった高度な要求にも応えられます。

「リコー3Dプリンター出力サービス」は、主要な造形方式5種類と20種類以上の材料を取りそろえ、用途に応じた最適な造形提案が可能。20年以上の活用ノウハウと熟練技術者によるサポートで、初めてでも安心して利用できます。

「SOLIZEオンライン3Dプリント」は、国内最大級となる40台を超えるハイエンド樹脂3Dプリンターを保有し、スピード生産・大量生産に対応。3Dデータがなくても発注履歴から再発注できるため、追加発注もスムーズです。

(2)スピード感・価格を重視

小ロット・短納期・低価格に強みを持つタイプ。オンライン完結や自動見積もりなど、使いやすさと迅速な発注フローが特徴。フルカラー造形や外観再現性に優れたサービスも多く、コストを抑えながら一定品質を確保できます。

「DMM.make」では、多様な素材を手頃な価格で利用可能。Web上での見積もりは最短1分と手軽で、そのまま注文に進めます。最短翌日発送や送料無料といった利便性も魅力です。

国内外200社以上の3Dプリントパートナーと提携する「3Dayプリンター」は、用途や予算に応じた製作が可能です。価格帯や品質の異なるプリンターを使い分けることでコストを抑え、入稿から標準3日、最短即日で発送します。

(3)高精度・高機能に特化

超高精度や微細造形、医療用途など、高度な専門性が求められる案件に強いタイプ。金属造形や生体適合素材を扱うサービスもあり、研究用途や医療模型、精密部品の試作などに適しています。

代表例として、医療分野に特化した「3Dプリントサービス for メディカル」、複雑な三次元微細構造を高精度に出力する「BMF Japan株式会社」、耐摩耗性の特殊部品を低価格・短納期で提供する「イグス株式会社」などがあります。

「アルテック株式会社」では、世界的に有名なStratasys社の工業用ハイエンド3Dプリンターを用いた造形が可能。ABSなどの一般的な材料に加え、耐熱性・強度に優れたエンジニアリングプラスチック(エンプラ)やスーパーエンプラも選択できます。

(4)印刷物全般・周辺ニーズにも対応

主に他ジャンルの印刷や販促物サービスを主軸とする印刷会社のうち、3Dプリントも取り扱うタイプ。メニューは限定的な場合が多く、簡易的な利用や小規模案件向きです。

代表例の「GRAPHIC 3D PRINT」では、プラスチックの試作・実用部品からモックアップ、フィギュア原型まで出力可能。Adobe Illustratorで制作したデータに厚みをつける独自の簡易3Dモデリングサービスも展開しています。

3Dプリントサービスの価格目安

3Dプリントサービスに必要な費用は、使用する素材や造形方法によって異なります。多くのサービスではオンラインで見積もりが可能なため、各社のWebフォームから確認できます。ここでは参考までに、価格を公開しているサービスから費用例を紹介します。

リーズナブルなサービスの費用例

個人利用にも対応した比較的手頃な価格帯のサービスの一つである「DMM.make」では、素材タイプごとに1cm³あたりの価格を明示しています。ポリプロピレンは1cm³あたり63円〜、アルミニウムは1,142円/cm³〜、ステンレスは1,936円/cm³〜、64チタンは2,178円/cm³〜など、69種類の素材を取り扱っています。

「GRAPHIC 3D PRINT」では、プラスチック試作を1個1,950円から製造可能。1個単位で注文できるため、小ロットや簡易試作にも適しています。

製造業向けの費用例

製造業向けのサービスでは、サイズや重量、材料、後加工の内容などを組み合わせた独自の算出方法で価格が決まります。

「Bfull 3Dプリントサービス」では、3Dプリント費用(サイズ・重量・材料)と仕上げ加工費に、数量を加味して算出。たとえば、350×110×350mm、1,580gの自動車ホイールを独自素材で製作した場合の価格目安は97,000円〜です(納期5営業日〜)。

「SOLIZEオンライン3Dプリント」では、素材や納期に加え、注文数量に応じたボリュームディスカウントが適用されます。43×22×24mmのワイヤークリップ(PA12、8日後発送)の例では、1個5,700円、4個3,200円、10個2,300円と、数量が増えるほど単価が下がります。最終金額は3Dデータをアップロードし、自動評価システムで確認後に提示されます。

3Dプリントサービスの比較ポイント

ニーズに合ったサービスを選ぶためのポイントを、3つ紹介します。

(1)対応する造形方式

コストを抑えて試作品を作りたい場合は熱溶解積層方式、滑らかさや高精度を重視する場合は光造形方式といったように、用途に応じて適切な造形方式を選ぶ必要があります。

造形方式によって、コストや造形時間、仕上がりの美しさ、使用できる素材、適した用途が大きく異なるため、利用予定のサービスがどの方式を取り扱っているかをチェックしましょう。

主な方式の特徴と用途例、対応しているサービスを一覧表にまとめました。

造形方式 特徴 用途例 対応サービス例
熱溶解積層方式(FDM/FFFなど) 樹脂を溶かして積層。低コストで材料の選択肢が豊富。
積層痕が出やすいため、試作や簡易部品の製作向き。
試作品、治工具 リコー、丸紅情報システムズ、YAM、meviy、3Dayプリンター、アルテック
光造形方式(VPP/SLA/DLP/DLSなど) 液体樹脂を光で硬化。表面が滑らかで高精度な仕上がりで、薄肉・複雑形状にも対応。
衝撃や長期の屋外用途に向かない場合も。
モックアップ、医療用途、きめ細かな模型 リコー、SOLIZE、YAM、JMC、Bfull、meviy、3Dayプリンター、GRAPHIC
粉末床溶融結合方式(PBF/SLSなど。粉末焼結方式とも呼ばれる) 粉末材料をレーザーで焼結・溶融して造形。高耐久で、樹脂はサポート材不要なため、複雑形状に対応しやすい。 強度が求められる部品、複雑形状の造形 リコー、YAM、JMC、meviy、3Dayプリンター
インクジェット方式(MJT/PolyJet/バインダージェットなど) 材料や結合剤をインクジェットで噴射。高精細で滑らかな仕上がりで、フルカラー造形も可能。 デザイン試作、プロモーションモデル リコー、丸紅情報システムズ、SOLIZE、JMC、meviy、3Dayプリンター、アルテック、GRAPHIC など
金属3Dプリント(LB-PBF/SLM/BMD/メタルデポジションなど) 金属材料を用いた3Dプリントの総称。粉末床溶融結合方式などを含み、高強度部品に適する。
造形後に後処理が必要な場合も。
工業部品、金属試作 JMC、meviy、アルテック

(2)対応素材の種類

造形方式と同様に、各サービスが取り扱う素材も重要なチェックポイントです。

3Dプリントに使用される素材は、樹脂から金属、エラストマー、セラミック、生体に埋め込める生体適合素材まで様々。それぞれ耐久性や透明性、耐薬品性、柔軟性、精度などの特性が異なるため、用途や目的に応じた素材を選びましょう。

主な素材の特徴と用途例、対応サービスは以下の通りです。

素材カテゴリ 特徴 用途例 対応サービス例
樹脂(ABS、ナイロン、PC、PPなど) 軽量で加工しやすい。試作・治具・量産部品などに幅広く使える汎用素材。 試作、量産部品、構造確認 リコー、Bfull、meviy ほか多数
高機能樹脂(耐熱・透明・弾性・耐薬品性など) 耐久性・透明性・耐熱性などに優れた特殊素材。ゴムライクやPEEKなど種類が豊富。 機能試験、医療モックアップ、特性検証 リコー、YAM、SOLIZE、DMM、meviy
金属(アルミ、ステンレス、チタンなど) 高強度・高耐久性が求められる工業部品向き。後加工が必要な場合あり。 工業部品、金属試作、研究開発 JMC、DMM、meviy、3Dayプリンター、アルテック
生体適合素材・医療グレード樹脂 人体に接する用途向けの素材。生体適合性ABSやバイオレジン、TPUなど。 矯正装置、人体模型、医療デバイス試作 リコー、丸紅情報システムズ、YAM、JMC、BMF Japan、アルテック
セラミック・特殊素材 耐摩耗・耐薬品性などが求められる高機能素材。対応サービスは限定的。 高精度部品、研究開発、特殊部材 BMF Japan、アルテック、イグス

(3)造形後の仕上げ加工・追加処理の対応範囲

3Dプリンターで出力した製品は、そのまま使える場合もあれば、仕上げや後処理が必要なケースもあります。特に、試作品や外観を重視するモックアップ、精度が求められる治工具などでは、研磨や塗装、接着、ネジ加工、染色といった後加工が重要です。各サービスがどのような仕上げ加工に対応しているかは、比較時の大きなポイントになります。

加工メニューが充実しているサービスのうち、「リコー3Dプリンター出力サービス」では、接着、穴径仕上げ、ネジ加工、研磨、塗装など、様々な加工を用意。意匠確認や組み込みテスト向けの試作など、見た目や肌触り、寸法精度が求められる用途にも活用できます。

「3Dayプリンター」や「Bfull 3Dプリントサービス」でも、色味や強度、組立性などに直結する後加工を用意しています。

一方、有料オプションで一部の加工のみ対応するサービスも。「SOLIZEオンライン3Dプリント」では、光造形による3Dプリントを依頼した場合に、仕上げとして「サポート痕磨きオプション」(サポート材の除去後に残る痕を磨いて整える加工)を提供しています。

造形物によっては、後加工の有無で用途例が変わる場合も。後加工別の用途例には、以下が挙げられます。

後加工の種類 用途
研磨+塗装 展示会用モック、プロモーションモデル
ネジ加工+インサート挿入 治具、筐体試作、組み立て検証
染色 試作の色味確認、製品デザイン確認

おすすめの3Dプリントサービス(製造業向けフルサポートに対応)

リコー3Dプリンター出力サービス(株式会社リコー)

リコー3Dプリンター出力サービス公式Webサイト

(出所:リコー3Dプリンター出力サービス公式Webサイト)

高い造形ノウハウと、豊富な素材・造形方式で、理想の造形物を製作する3Dプリンター出力サービス。熟練の技術者が用途や予算に合わせて最適な材料や造形方式、後加工などを提案し、3Dプリント特有の特性を活かした造形を支援。造形データのエラー解消や、3Dデータ作成、仕上げ加工などのオプションも用意しており、初めてでも安心して利用できる。
最短で注文翌日に発送するなど短納期の相談にも対応。アップロードしたデータはセキュリティレベルの高い環境で保護され、納品後にはシステム全体から抹消される。

  • 料金:要問い合わせ

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3Dプリントサービス(丸紅情報システムズ株式会社)

3Dプリントサービス公式Webサイト

(出所:3Dプリントサービス公式Webサイト)

3Dプリンターを30年以上扱う総合商社が提供する3Dプリントサービス。幅広い造形方法や材料をそろえ、専任スペシャリストが要望や予算に合わせてコンサルティングを行う。データ確認から納品まできめ細かくサポートし、短納期も相談可能。
Stratasys社の3Dプリンターを多数導入し、高品質の造形物に対応。東京、大阪、名古屋にショールームを構えており、実機や造形サンプルを確認したうえで依頼できる。医療分野に特化したサービスも展開(後述)。

  • 料金:要問い合わせ

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SOLIZEオンライン3Dプリント(SOLIZE株式会社)

SOLIZEオンライン3Dプリント公式Webサイト

(出所:SOLIZEオンライン3Dプリント公式Webサイト)

日本でいち早く3Dプリント技術を導入したSOLIZEが提供するオンライン完結型サービス。独自の自動評価システムにより、3Dデータをアップロードするだけで即時に見積り・製造性確認が可能。再現が難しい箇所や薄肉部も視覚的に把握でき、修正のサポートも受けられるため、イメージ以上の仕上がりが期待できる。
国内最大級、40台超の自社保有ハイエンド樹脂3Dプリンターを備え、要望に応じて最適な機種・材料で造形。納期は4種類(3・5・8・12日後発送)から選択できる。発注はWebで完結し、再発注も履歴から簡単に行える仕組み。専任エンジニアのサポート体制も整っている。

  • 料金:要問い合わせ

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Bfull 3Dプリントサービス(株式会社BFULL)

Bfull 3Dプリントサービス公式Webサイト

(出所:Bfull 3Dプリントサービス公式Webサイト)

年間150万パーツを3Dプリント製造する実績を持ち、豊富なノウハウを活かして低価格と短納期を実現するサービス。光造形に強みがあり、滑らかで高精度な仕上がりが特徴。リピート率は95%にのぼる。
工業グレードの大型光造形3Dプリンターを22台保有し、最短当日出荷が可能。納期は見積り時点で明確に提示される。最大800mm角(XY)のワークサイズに対応し、大型パーツも分割せず出力できる。研磨や塗装、タップ・インサートなどの後加工も用意。
更に、見積もり不要で利用できる月額制サブスクサービスも提供している。

  • 料金:要問い合わせ

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YAM(株式会社YOKOITO)

YAM公式Webサイト

(出所:YAM公式Webサイト)

3Dプリンターでものづくりを支える運営会社が提供する、3Dプリント・生産受託サービス。産業用機を含む40台超の3Dプリンター・AM機器で、少量生産やメディカル領域まで、幅広いニーズに応える。最短で注文当日に造形を開始するスピード感や、滅菌可能、高透明度など、多様な材料が強み。
開発設計サービス(DfAM)では、AMに適したデータ作成や構造設計により、コスト削減や軽量化、量産化につながる設計を提案。内部構造の最適化により、約92%の軽量化を達成した事例も。更に、AMコンサルティングでは、生産プランの立案から内製化を見据えたファクトリー設計まで支援し、AM技術を活用した生産体制の構築をサポートする。

  • 料金:要問い合わせ

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3Dプリンター出力サービス(株式会社JMC)

3Dプリンター出力サービス公式Webサイト

(出所:3Dプリンター出力サービス公式Webサイト)

最短翌日出荷のスピード対応と、3Dプリンター事業20年の実績を強みとする3Dプリンター出力サービス。
出力はもちろん、3Dデータ作成から後加工まで前後の工程をワンストップで依頼できる。社内に3Dデータ編集に特化した専門チームを備え、CADデータからの変換や、スケッチ・図面、CT・MRIデータをもとにした3Dデータ作成も可能。非接触測定機や産業用CTによる3Dスキャンも行っており、多様な3Dデータを扱える。
塗装やネジ加工、アルミ真空蒸着といった仕上げ加工に加え、メニューにない特殊な加工も請け負う。法人限定で手持ちの3Dデータを1回無料で造形するサービスも用意しており、質感や精度を実物で確認できる。

  • 料金:要問い合わせ ※無料サンプルサービスあり

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おすすめの3Dプリントサービス(スピード感・価格を重視)

DMM.make(合同会社DMM.com)

DMM.make公式Webサイト

(出所:DMM.make公式Webサイト)

総合企業DMMグループが手がける3Dプリントのマルチサービス。法人・個人向けに展開しており、法人向けでは小ロットから大量生産まで、高品質・高コスパ・ハイスピードのサービスを提供する。
69種類の豊富な素材と多様な3Dプリンターを取りそろえ、イメージに近い仕上がりを実現。製造後は国内外のプリントセンターから送料無料で最短翌日発送するほか、緊急の短納期対応やラピッドプロトタイピングも請け負っている。
様々な専門分野のサポートスタッフが在籍し、専任担当者がきめ細かくサポート。オプションで3Dデータの修正や細かなチューニング、即納も可能。
暗号化通信(SSL)によるデータ漏えい・改ざん防止対策を講じており、開発中のデータなども安心して依頼できる。

  • 料金:ポリプロピレン63円/cm³〜

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meviyマーケットプレイス(株式会社ミスミグループ本社)

meviyマーケットプレイス公式Webサイト

(出所:meviyマーケットプレイス公式Webサイト)

図面加工品の設計データをアップロードすると、条件に合う製造パートナーとマッチングできる「meviyマーケットプレイス」が提供する3Dプリント加工サービス。
6つの造形工法と80種類以上の材料バリエーションをそろえ、見積もりは最短10分、出荷は最短翌日に完了。国内最大級のキャパシティを活かし、短納期のニーズに応える。
造形だけにとどまらず、金属3Dプリント加工や2次加工などのメニューも充実。アルミと同等の強度を備えた高強度樹脂「Onyx+カーボンファイバー」を用いた治工具の製造により、大幅な軽量化と生産性向上を実現する。

  • 料金:要問い合わせ

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3Dayプリンター(株式会社メルタ)

3Dayプリンター公式Webサイト

(出所:3Dayプリンター公式Webサイト)

高品質な造形物を、入稿から標準3日、最短翌日に納品する3Dプリントサービス。
「やさしいものづくり」をコンセプトに、3Dデータ制作から出力、後加工、NDA契約まで一貫して対応。試作品1個から10,000個以上の量産まで手がけられる柔軟さも魅力。
3Dデータを保有していない場合も、Webフォームから見積もりを依頼可能。3Dデータ作成代行では、イラストや写真、実物・人物、CAD図面などをもとに、デザイナーが手作業で3Dデータを作り込むため、イメージ通りに仕上がりやすい。
初心者にもわかりやすい手厚いサポート体制を備え、工業用パーツや治具、ノベルティ、イベント用品など、幅広い用途で活用されている。

  • 料金:8,000円〜(ナイロン樹脂・モックアップの場合)

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おすすめの3Dプリントサービス(高精度・高機能に特化)

3D造形サービス(BMF Japan株式会社)

3D造形サービス公式Webサイト

(出所:3D造形サービス公式Webサイト)

医療分野やバイオニック技術の発展に寄与する、超精密・高精度な3D造形サービス。
特許を取得した独自のPμSL(Projection Micro Stereolithography)技術を採用した3Dプリンター「microArch®」シリーズを使用し、従来では困難だったマイクロ〜ナノスケールの構造体の造形を実現している。
0.01〜100mm領域の微細加工に特化しており、複雑な構造や微細な特徴を持つ精密機器の小ロット生産に強みを持つ。生体適合性樹脂や耐熱性樹脂、ALセラミックスなど、用途に応じた多様な材料にも対応。

  • 料金:要問い合わせ

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3Dプリンター出力サービス(アルテック株式会社)

3Dプリンター出力サービス公式Webサイト

(出所:3Dプリンター出力サービス公式Webサイト)

豊富な3Dプリンターを扱う産業機械商社が提供する3Dプリンター出力サービス。Stratasys社のハイエンド3Dプリンターをはじめ、用途やニーズに応じて最適な機種で造形。
小型から超大型まで幅広いサイズの造形ができ、Desktop Metal社の金属3Dプリンターによるステンレス鋼などの金属造形も可能。生体適合素材や特殊素材など、多様な材料を取りそろえている。
所有する3Dデータを使って概算費用を確認できる「概算見積シミュレーション」を用意。アップロードが難しい機密情報を含むデータについては、メールや電話で個別に対応する。
造形後は、サポート材を除去して納品される。

  • 料金:要問い合わせ

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産業用3Dプリントサービス(イグス株式会社)

産業用3Dプリントサービス公式Webサイト

(出所:産業用3Dプリントサービス公式Webサイト)

ドイツに本社を置き、エンジニアリングプラスチックの素材開発や射出成形技術に強みを持つ機械メーカーによる3Dプリントサービス。
耐摩耗性に優れた独自の樹脂材料を用いた部品を小ロットから製造でき、オンラインでCADデータをアップロードするだけで見積もりから注文まで完結。部品の寿命を予測できる計算ツールや、寸法入力だけで3Dモデルを作成できるCADコンフィギュレーターも提供しており、設計段階から活用しやすい。
ギアやベアリング、治具などのカスタム部品を短納期で製造可能。後加工や仕上げオプションも用意されている。

  • 料金:要問い合わせ

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3Dプリントサービス for メディカル(丸紅情報システムズ株式会社)

3Dプリントサービス for メディカル公式Webサイト

(出所:3Dプリントサービス for メディカル公式Webサイト)

前述の一般向け3Dプリントサービスとは異なり、医療向けに特化した3Dプリンティングソリューション。医療分野の知識を持つ専任の3D技術者が、医療系データの編集から造形までをコンサルティング。医療機器から臓器、骨、歯列などの模型、装具などのヘルスケア製品まで、外観や感触、質感にこだわった再現性の高いモデルを作製する。
複雑な構造・形状も再現できるため、訓練や教育、術前検討、患者へのインフォームドコンセントなど、幅広いシーンで活用可能。CTやMRIといった医療分野の専用データからのモデル造形や、データ編集のみといった依頼にも柔軟に対応している。

  • 料金:要問い合わせ

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おすすめの3Dプリントサービス(印刷物全般・周辺ニーズにも対応)

GRAPHIC 3D PRINT(株式会社グラフィック)

GRAPHIC 3D PRINT公式Webサイト

(出所:GRAPHIC 3D PRINT公式Webサイト)

ネット印刷の専門会社が提供する3Dプリントサービス。STL・OBJ・PLY・VRML・3MFのファイル形式に対応し、プラスチック試作・実用部品からモックアップ、フィギュア原型、建築模型といった造形を製作できる。フルカラー造形が可能なPA樹脂や精密な造形に適した高精細樹脂などの素材がそろう。
また、Adobe Illustratorデータを用いた簡易的な3Dモデリングサービス「イラレで3D」を提供。データに厚みをつけることで、立体ロゴやボタン、スマホスタンドなどの造形ができる。

  • 料金:1,950円~/個(プラスチック試作の場合)

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まとめ

3Dプリントサービスは、製造業や医療分野など幅広いシーンで活用される立体造形物の出力代行サービスです。

依頼から納品までをオンラインで完結でき、高品質・短納期・低コストでの製作が可能。小ロットから一定数量まで柔軟に対応します。「設計の自由度が高い」「短納期・低コストで開発を進められる」「技術支援を受けながら重要な試作に取り組める」といったメリットから、試作やモックアップ、治工具、モデル製作などに活用されています。

中には3Dデータの作成から依頼できるサービスもあり、3Dプリンターを所有していない、材料や技術、知識がない企業でも利用可能です。

3Dプリントサービスへの依頼は、以下の5ステップで進みます。

Step1:見積もり依頼と3Dデータのアップロード
Step2:モデルチェックと見積もり提示
Step3:注文と3Dプリント(造形)
Step4:後加工 ※必要な場合のみ
Step5:発送と受け取り

オンラインで完結するため、スピード感が求められるシーンで特に活躍します。

3Dプリントサービスは、ユーザーの目的や規模、求める専門性やスピードによって、大きく4タイプに分けられます。

(1)製造業向けフルサポートに対応
(2)スピード感・価格を重視
(3)高精度・高機能に特化
(4)印刷物全般・周辺ニーズにも対応

費用は素材や造形方式、サイズなどによって異なるため、詳細は各社のWebフォームで見積もりを依頼しましょう。中には、自動見積もりツールを備え、30秒〜1分といった短時間で概算を把握できるサービスもあります(「SOLIZEオンライン3Dプリント」「イグス株式会社」など)。

サービスを検討時の比較ポイントは次の3つです。

(1)対応する造形方式
(2)対応素材の種類
(3)造形後の仕上げ加工・追加処理の対応範囲

専門スタッフが方式や材料選定を支援するサービスも多くあります。用途を明確にしたうえで、最適な3Dプリントサービスを選びましょう。