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プレスリリース代行比較8選。できることや費用、選び方を解説

最終更新⽇:2023-11-21

プレスリリース代行比較8選。できることや費用、選び方を解説

効果的なプレスリリースの配信により、新商品・サービスなどの訴求力を高めたいと考える広報担当の方や、配信業務のリソース確保が難しい中小企業の方へ。プレスリリース代行の概要や、依頼できること、サービスのタイプ、費用相場、比較ポイントとあわせておすすめのサービスを紹介します。

プレスリリース代行とは?

プレスリリース代行とは、企業や団体から依頼を受けてプレスリリースの作成、配信、取材対応などを代行するサービスです。

プレスリリースは、新商品や業績の発表、イベントの開催など、企業や組織が公に伝えたい情報を報道機関に発信する手段の一つとして重要です。しかし、良質なプレスリリースを作成して効果的に配信するには手間や時間を要し、専門的な知識や経験も必要となります。

プレスリリース代行を利用してこれらの作業をプロに任せれば、PR効果を高めながら、広報活動を効率化できます。本記事では、企画・原稿作成も含めてプレスリリースを代行するサービスを中心に解説します。

自社での配信業務の効率化については「プレスリリース配信サービス比較12選。タイプや選び方・無料も」をご覧ください。

プレスリリース代行のメリット

プレスリリース代行を利用するメリットは、社内工数を削減することはもちろん、配信効果を高められる点にあります。具体的には以下の3つです。

1.効果的なプレスリリースの作成

代行サービス会社は、広報やメディア関係の専門知識と豊富な経験を持つスタッフが充実。スキルを持ったプロのライターが作成した記事をノウハウに基づき最適なタイミングで適切なメディアに配信します。また、自社だけでは実施が難しい取材やアンケート調査も可能。リリース作成にあたり、ヒアリングを受けることで自社では気づけなかったプロダクトの魅力を発見できる点や新たな戦略を企画立案してもらえる点もメリットです。

こうしたサポートによって、自社でプレスリリースを作成するよりも、商品やサービスの訴求力を高められるようになり、各種メディアで取り上げてもらいやすくなります。

2.ターゲティング精度の向上

独自のメディアリストを作成してもらえるなど、 PR TIMESや@Pressなどのプレスリリース配信サービスには含まれない配信先へもきめ細かく対応できるようになります。また、配信リストにプレスリリースを一括で送付するだけでなく、より掲載確度の高いメディアをターゲティングして配信できるように配慮されたサービスもあります。

たとえば、「シェイプウィン」は5,000以上の独自のメディアリストを保有。プレスリリース配信サービスではリーチできない個人の記者・編集者・ジャーナリスト・ディレクターなどへも配信が可能です。

3.プレスリリース業務のノウハウの習得

正しい効果測定や最適な配信のタイミングなど、多くの企業のプレスリリースを代行してきた専門業者の知見を学べます。また、企業や団体とメディアの関係を強化するメディアリレーションズを構築するサポートも習得可能。ノウハウを社内に蓄積することで、自社の広報活動の精度を高められます。

プレスリリース代行に依頼できること

プレスリリース代行によって頻度や手法、どこまで対応するかなどは異なりますが、主に次の業務を依頼できます。

ヒアリング プレスリリースを作成するにあたり、プレスリリースで配信予定のニュース素材やマーケティング状況を確認し、要望をすり合わせ。情報を整理した上で配信のゴールを設定します。
企画立案 ヒアリングの結果をもとに、プレスリリースの切り口や見せ方などを企画立案。メディア選定やメディアに適したライターのアサインなども行います。
記事作成 企画に基づいて、プロのライターが記事を執筆します。記事作成には校正・校閲作業も含まれており、修正対応によって精度を高めることも可能。また、記事作成に必要なグラフや図表の作成、アンケート調査の実施などにも対応しているサービスもあります。
納品 記事が完成したら、フォーマットを整えて原稿が納品されます。納品形式は「PDF」「Word」「Google ドキュメント」などの形式が一般的です。
入稿・配信 作成したプレスリリースの承認後、入稿・配信を行います。リスト作成や個別コンタクトに対応しているサービスもあります。
効果測定 プレスリリース配信後に効果を測定し、レポーティングを行います。掲載媒体数、取得できた被リンクの数、Webサイトのアクセス数、SNSの投稿数など、パフォーマンス測定結果の情報が得られます。

プレスリリース代行のタイプ

プレスリリース代行は、主に以下の3つのタイプに分類できます。

1.調査リリースに対応するタイプ

アンケートを実施して、商品やサービスに関連する調査を行い、その結果をもとにメディア露出や話題化を図る「調査リリース」を行うタイプのサービスです。自社ベースの発信ではなく、市場動向や消費者の意識などをベースにするため関心を引きやすく、メディアに効果的に取り上げてもらえる可能性が高まります。

たとえば、「RRP」では1,022万人ものモニターから1,000人を対象にアンケートを実施するので、様々な業界のニーズに対応することが可能。「ニュートラルワークス」では、豊富な調査経験を持つコンサルタントやマーケターが質の高い調査リリースをディレクションします。

2.配信サイトの活用に強みを持つタイプ

PR TIMESや@Pressなど、プレスリリース配信会社の活用を代行するタイプのサービスです。各配信サイトの特徴を踏まえた上で、設定や配信手続きを代行し、プレスリリースを効果的に配信できます。

たとえば、「シェイプウィン」や「Good Press」は、PR TIMESの入稿・配信を代行することが可能です。また、「グランドイノベーション」は、@Pressの正規代理店としてプレスリリースの配信代行を行っています。

3.配信ツールタイプ

配信機能を主軸とし、記事作成をオプションで代行してもらえるタイプです。ノウハウがないうちは記事作成を代行してもらってゆくゆくは内省化していきたい場合や、原稿作成のリソースがないときにスポット的に利用するといった使い方にも向いています。

たとえば、「valuepress」のスタンダードプランでは、原稿作成も料金内で回数制限なしに依頼することが可能。「ドリームニュース」も専任スタッフが記事作成する有料オプションサービスの提供があります。

4.広報の業務委託タイプ

プレスリリースの作成や配信だけでなく、広報活動全般を代行するサービスです。「広報活動に人員が割けない」「広報戦略の立案から支援してもらいたい」といった中小企業におすすめです。

「CoCommons」は、プレスリリースだけでなく、SNS運用、メディア開拓といった広報業務全般を委託できるため、様々なマーケティング課題の解消につながります。

プレスリリース代行の費用相場

プレスリリース代行の費用は、規模やサービスの内容によって、1配信あたり数万円程度から50万円程度まで様々。代行する工程の範囲や、取材・調査の有無、配信数などサービスの内容によって大幅に異なります。また、1件あたりの費用ではなく、月額・年額などの定額プランを提供しているサービスもあります。

以下、プランの費用を公開しているサービスを一覧にしていますので、検討される際の参考にしてください。なお、単位については配信まで対応しているものは「配信」、記事作成に対応しているものは「件」としています。

サービス名 金額 内容
RRP 45万円/配信(6配信プラン) 企画立案、アンケート調査・集計、原稿作成、配信まで。拡散性が高いのが特長。
ニュートラルワークス 15万円〜/件 企画立案、アンケート調査・集計、原稿作成、配信、レポーティングまで。調査結果の図表・画像作成などにも対応。
シェイプウィン 25万円/配信
(フルパッケージプラン)
オンライン取材、企画立案、原稿作成、文章校正まで。PR TIMESへの配信代行に対応。
Good Press 70,000円/配信
(ヒアリングコース)
取材、原稿作成、PR TIMESでのリリース配信まで。
グランドイノベーション 15万円/配信
(プロサポートプラン)
ヒアリング、原稿作成、入稿・校正、@Pressへの配信まで。
valuepress 月額35,000円
(スタンダードプラン)
ツールによる訴求ポイント調査、原稿作成、校正。配信はシステムから自社で実施。
ドリームニュース 30,000円/件 ヒアリング、原稿作成、入稿・校正。配信はシステムから自社で実施(15,000円/30日間)。
CoCommons 月額18万円/人 プレスリリースの作成だけでなく、SNS運用やメディア開拓など、広報業務先般を委託。

プレスリリース代行の比較ポイント

プレスリリース代行の比較ポイントは、以下の3つが挙げられます。

1.どの工程まで代行してもらえるか

プレスリリース代行には、プレスリリースの作成だけを代行するサービスと、プレスリリースの作成から配信までを代行するサービスがあります。

プレスリリースの作成だけを代行するサービスは比較的安価なことが多いですが、配信業務は自社で行う必要があります。一方、作成から配信までを代行するサービスは料金が高くなる分、トータルでサポートを受けられるので手間がかかりません。

また、対応範囲別にプランが分かれているサービスや、オプションで記事作成前の調査の実施、納品後の入稿・配信作業、効果測定やクリッピングなど、執筆業務の前後の業務に対応するところも多くあります。

どの業務をどれくらいの頻度で利用するのかを明確にした上で、対応するサービスを選択するようにしましょう。

2.提供メニューの充実度

プレスリリース代行には、プレスリリースの作成や配信以外にも、配信したプレスリリースの拡散力を高めるためにSNSとの相乗効果を図ることや、SEOを含めたプロモーション支援まで対応することができるサービスもあります。

プレスリリースを効果的に配信するためには、メディアへのアプローチや掲載記事の分析も必要。そのため、記事の作成や配信の代行だけでなく広報活動の強化を重視する場合には、提供メニューの充実度も確認しておくことが大切です。

たとえば、「シェイプウィン」では、オプションとして単発スポットPR支援サービスを提供。「ニュートラルワークス」は、デジタルマーケティング事業で培ったSEOに強みがあります。広報戦略の立案やスケジュール管理も含めて任せたい場合には「CoCommons」のような、広報の業務委託タイプが選択肢になります。

3.素材の作成への対応

プレスリリースは、魅力的な画像や動画などを活用することも効果的ですが、自社で用意するのは手間や工数がかかります。サービスの中には、画像作成や写真撮影、イラストの作成・加工などに対応しているサービスもあります。

たとえば、「ニュートラルワークス」では、基本サービスに調査結果の図表・画像作成が含まれています。「シェイプウィン」はオプションで、訪問での写真撮影やイラスト作成・加工にも対応可能です。

おすすめのプレスリリース代行(調査リリースに対応するタイプ)

RRP(株式会社リンクアンドパートナーズ)

RRP公式Webサイト

(出所:RRP公式Webサイト)

「プレスリリース×市場調査」の拡散型サービスを特長としたプレスリリース代行サービス。1,022万人もの多種多様なモニターから1,000人を対象にアンケートを実施。調査結果をもとに原稿を作成・配信することで、顕在層だけでなく潜在層へのアプローチにも対応。新商品・新サービスに関わらず定期的なプレスリリース配信が可能なので、中長期的な広報戦略として活用できる。平均掲載数40件以上の実績も心強い。
更に、企画立案から記事作成、配信後のフォローまでは一気通貫でサポート。最小限の工数で認知度向上と企業ブランディングに貢献できる。

  • 料金:45万円/配信(6配信プランの場合)

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プレスリリース作成代行(株式会社ニュートラルワークス)

プレスリリース作成代行公式Webサイト

(出所:プレスリリース作成代行公式Webサイト)

製品やサービスに関連する調査を用いた「調査リリース」で戦略的なPRを実現するプレスリリース代行サービス。調査経験の豊富なコンサルタントやマーケターが多数在籍しており、質の高い調査リリースを企画立案・作成可能。調査の実施、分析、記事作成までを一貫して提供する。デジタルマーケティングの知見を活かしたSEOを考慮した記事構成力に強み。メルマガ配信・作成代行やSNS運用支援などのサービスも提供しており見込み顧客へのアプローチを強化できる。調査結果の図表作成などにも対応。

  • 料金:15万円〜/件

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おすすめのプレスリリース代行(配信サイトの活用に強みを持つタイプ)

プレスリリース作成代行(シェイプウィン株式会社)

プレスリリース作成代行公式Webサイト

(出所:プレスリリース作成代行公式Webサイト)

5,000以上の独自のメディアリストを保有するプレスリリース作成代行サービス。食品飲料、IT・製造テック、ビジネス、ライフスタイルなど、幅広いメディアでの執筆経験を持つライターから自社に合った執筆者を選択することが可能。メディアのデスクや編集者が好むキャッチーなタイトルや見出し、内容を考えてプレスリリースを作成できる。
ヒアリングや修正対応などのやりとりはChatworkで行うので、作成から納品まではオンライン上ですべて完結。シェイプウィンの個別メディアでの配信だけでなく、PR TIMESへの配信代行に対応できるのも便利。

  • 料金:25万円/配信(フルパッケージプランの場合)

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Good Press(S&Eマネージメント株式会社)

Good Press公式Webサイト

(出所:Good Press公式Webサイト)

中小企業に特化したプレスリリース代行サービス。顧客と直接会って取材し、様々な角度から情報を俯瞰して編集を行うのが特長。広報部門の担当者がいない企業でも、「何を伝えていいのかわからない」といったこともなく、安心して利用することができる。
リリース配信にはPR TIMESを採用。PV数の多い80メディアに及ぶ転載サイトとの提携によって、効果的な配信を実現する。低価格ながら配信サイトへの配信手続きまで代行できる点も魅力。

  • 料金:70,000円/配信(ヒアリングコースの場合) ※別途、配信サイトの利用実費30,000円

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プレスリリース配信代行サービス(グランドイノベーション株式会社)

プレスリリース配信代行サービス公式Webサイト

(出所:プレスリリース配信代行サービス公式Webサイト)

@Pressの正規代理店によるプレスリリース配信代行サービス。プレスリリースに掲載したいキーワードを提出するだけで、現役新聞記者やプロのコピーライターが原稿作成を代行。報道機関なども含めたメディア目線で作成できるので、反応率の高い配信を実現する。「プレリリースを出しても効果がなかった」といった悩みを抱える企業におすすめ。
配信代行に加え、配信後の掲載結果や費用対効果などのフィードバックまで対応しているため、中長期的なブランディングにも役立つ。

  • 料金:15万円/配信(プロサポートプランの場合)

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おすすめのプレスリリース代行(配信ツールタイプ)

valuepress(株式会社バリュープレス)

valuepress公式Webサイト

(出所:valuepress公式Webサイト)

月額35,000円で回数制限なしの原稿作成が可能な、定額制のプレスリリース配信サービス。単発での配信にも対応。全国紙からニッチメディアまで、11,000件以上のジャンルの媒体を網羅するメディアリストを保有しており、最大1,000名の記者へプレスリリースを配信できる。
記者の好みのジャンル、カテゴリー、キーワードを確認し、興味のあるプレスリリースのみを配信するといったマッチングによる配信方法を採用しており、高い確率で記事化。配信後は、掲載されたメディアやプレスリリースを閲覧したメディアをチェックすることも可能。次回配信に向けての効果測定として有効活用できる。

  • 料金:月額35,000円(スタンダードプランの場合)

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ドリームニュース(グローバルインデックス株式会社)

ドリームニュース公式Webサイト

(出所:ドリームニュース公式Webサイト)

読売新聞、朝日新聞といった大手新聞社をはじめ、Excite、Infoseek、BIGLOBEなど日本有数のポータルサイトと提携してプレスリリースを配信するドリームニュースの原稿作成代行サービス。2007年のサービス開始から培ってきたプレスリリースのノウハウを活かして、記者に注目されるプレスリリースを作成。
申込は簡単で、配信予定の商品・サービスの概要やアピールポイントなどを入力し、後日送られるヒアリングシートに回答するだけ。最短3営業日で納品してくれるスピード感も強み。「広報経験がないので不安」 「プレスリリースの書き方がわからない」といった場合にもおすすめ。

  • 料金:30,000円/件(記事作成代行サービス)
    ※配信サービスは15,000円(30日間プラン)

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おすすめのプレスリリース代行(広報の業務委託タイプ)

CoCommons(アウル株式会社)

CoCommons公式Webサイト

(出所:CoCommons公式Webサイト)

プレスリリースの作成だけでなく、SNS運用やメディア開拓なども含めて広報全般を業務委託できるサービス。BtoB やBtoC、企業規模を問わず、幅広い導入実績を持つ。実績・提案力・コミュニケーション力に優れた広報人材を300名以上アテンド。広報戦略設計段階から支援を受けられ、採用・ブランディング力の底上げに寄与する。
大手新聞社や人気テレビ番組、Webメディアに加えて、10,000名の記者データベースを活用したメディアアプローチが可能。Instagram、Twitter、TikTokなどの主流SNSに加え、Wantedlyの運用管理もサポートする。

  • 料金:月額18万円/人

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まとめ

効果的なプレスリリースの作成、配信、取材対応などを実現するプレスリリース代行について紹介しました。代行サービスを活用することで、「効果的なプレスリリースの作成」「ターゲティング精度の向上」「プレスリリース業務のノウハウの習得」といったメリットを得られます。

プレスリリース代行会社には、以下の4つのタイプがありますので、自社の目的やニーズに合致するものを選びましょう。

①調査リリースに対応するタイプ
②配信サイトの活用に強みを持つタイプ
③配信ツールタイプ
④広報の業務委託タイプ

タイプの方向性が決まったら、作業工程をどこまでサポートしてもらうか、PR施策の充実度などを加味して、比較検討を進めるとスムーズです。