再就職支援サービス比較10選。仕組みやメリット、選び方を紹介
最終更新⽇:2024-08-27
人員整理を検討しており、退職制度の構築、見直しをはかりたい企業や、退職対象者の再就職先を斡旋したい企業の人事担当者へ。再就職支援サービスの仕組みやメリット、支援内容とあわせておすすめのサービスを紹介します。
目次
再就職支援(アウトプレースメント)サービスとは?
再就職支援サービスとは、企業が会社都合で人員整理を行う際、退職対象者が次の就職先を見つけられるよう支援するサービスです。「アウトプレースメントサービス」とも呼ばれており、サービス運営会社が企業から依頼を受け、退職対象者へキャリアプランの設計や求人の斡旋などを行います。
再就職支援サービスの必要性
事業の縮小や経営悪化、他企業との吸収合併による組織再編などにより、やむを得ず人員削減を決断する企業は少なくありません。その手段として、40〜50代などの一定の勤続年数に達した従業員を対象とする「早期退職制度」や、勤続年数を問わず、一定の期間内で従業員へ退職を勧める「希望退職制度」を取り入れる企業もあります。
しかし、上記のような会社都合の人員削減を行う場合、企業は以下の課題を抱える可能性があります。
- 退職制度や対象者の条件が確立されていないと、従業員の理解を得られずトラブルに発展
- 退職対象者以外にも「次は自分の番かもしれない」と不安を抱かせてしまい、働くモチベーションが低下
- 人事担当者が対象者への退職勧奨や労務手続きを行う負担がかかる
再就職支援サービスのサポート範囲は、退職者へ再就職先を提案するだけにとどまりません。依頼企業の現状を踏まえた人員削減計画を立てて、人事担当者へ適切な労務手続きの方法をレクチャーします。同時に、従業員一人ひとりに人員整理や退職制度に理解を示してもらうためのアプローチ方法も提案します。
再就職支援サービスのメリット
再就職支援サービスを利用するメリットは、以下の通りです。
1.円満な人員整理の実現
キャリアコンサルタントが、退職対象者のスキルや希望のライフスタイルを考慮し、一人ひとりにふさわしい就職先を提案。あわせて、対象者がスムーズに再就職活動を進められるよう、応募書類の作成支援や面接対策などを行います。会社都合で退職せねばならない人材の今後のキャリアをケアする体制が整うため、従業員の不満や不安の軽減につながります。
2.法的リスクの低減
人員整理は、労働基準法などの法規に違反しないよう行わなければなりません。法律に詳しいコンサルタントが、規定に則った人員整理計画と、具体的な実行策、スケジュールを立案。退職対象者から「不当解雇だ」と訴えられるリスクを回避し、企業イメージを守ることができます。
3.自社のエンゲージメント向上
再就職支援サービスを導入していれば、自社の従業員に「万が一自身が退職対象者になっても、その後のキャリアを支援してもらえる」といった安心感を持ってもらえます。したがって、一人ひとりが退職勧奨を過度に意識することなく業務に集中でき、結果社内のエンゲージメントが高まります。
再就職支援サービスの仕組み
再就職支援サービスは、人員整理を検討する企業の委託費で運営されており、支援対象者は「会社都合で退職を勧められている従業員」です。人材を募集したい企業から成功報酬を受け取り、自己都合・会社都合問わず求職者の転職活動をサポートする人材エージェントとは、ビジネスモデルが異なります。
また、再就職支援サービスの主な目的は、企業から退職勧奨された人材の新たな就職先の斡旋です。そのため、サービス運営会社は求人募集中の企業だけでなく、採用予定がない企業への人材の売り込みも行います。
再就職支援サービスの支援内容(できること)
再就職支援サービスが実施する支援内容について詳しく説明します。
1.人員整理計画の提案
まずはサービス運営会社が、人員整理を検討中の企業が抱える課題とその背景を聞き出します。その後、過去に支援してきた国内外の企業事例をもとに、具体的な施策を提案。方針が決まったらスケジュールを引き、人事担当者が労務規定に則り円滑に対象者の退職手続きができる体制を整えます。
2.退職対象者の再就職支援
キャリアコンサルタントが、退職対象者の再就職を以下の方法で支援します。
自己分析、キャリアプラン設計
コンサルタントが退職対象者と対話を繰り返しながら、強みや性格、キャリアに対する考え方を言語化。対象者が自己理解を深めるきっかけを作るのが狙いです。自己分析後は、退職対象者の希望職種や条件を踏まえ、どの業界・職種で再就職を進めるかを計画します。
応募書類準備、面接対策
再就職活動の計画が決まったら、コンサルタントが応募書類の書き方や、面接での表情・発声のポイントをレクチャー。応募先の企業に入社後の活躍をイメージしてもらえるよう支援します。
再就職先斡旋、応募代行
再就職支援サービス会社が独自で持っている求人をはじめ、ほかの求人サイトが扱う情報を収集し、退職対象者へ提案。応募する企業の決定後、書類の提出や面接の日程調整を代行します。会社によっては、再就職だけでなく独立、起業支援を実施しているケースもあります。
学習コンテンツ提供・セミナー実施
PCスキルや英語などが学べるeラーニングやセミナーを用意しているサービスも。退職対象者が、再就職に向けてスキルアップできる機会を提供しています。
3.出向支援
人員整理だけでなく、出向支援を行うサービスも。出向の方法には「在籍型出向」と「転籍型出向」があり、いずれか、もしくは両方の支援に対応しています。
在籍型出向
従業員が出向元の企業に籍を置いたまま、出向先の企業と雇用契約を結ぶ方法。サービス運営スタッフが間に立ち、人件費を抑えたい出向元企業と、人手が欲しい出向先企業を引き合わせます。出向元企業は従業員の雇用を維持しつつ、一時的に人件費を圧縮できます。
転籍型出向
出向元企業に所属する従業員の雇用契約を解除し、出向先の企業と新たに雇用契約を結ぶ方法。スタッフが転籍先にふさわしい企業をリサーチし、マッチングをはかります。出向元企業は従業員の雇用契約終了と同時に、人件費のカットが実現。従業員も退職と同時に新たな職場に移れるので、失業期間やブランクが発生しません。
再就職支援サービスのタイプと選び方
再就職支援サービスは、前章で紹介した支援内容のうちどの範囲まで対応しているかによって、以下3種類に分けられます。
1.人員整理計画から再就職支援まで対応
人員整理施策の構築から退職対象者の再就職支援まで対応するタイプ。
「ライトマネジメント」には、雇用調整に関する専門の知見を持つコンサルタントが集結。人員削減計画の提案だけでなく、決定した方針を社内へアプローチするプロセスもサポートし、対象者が再就職に納得する基盤を整えます。
「ジョプレ パイン」も同様、依頼企業の現状から「希望退職」「退職勧奨」などのうち、どの手段で人員整理をするのがベストかを提案。方針が定まったら、退職対象者選定基準や、退職金割増率算定基準の設定など具体的な内容もアドバイスするので、初めて人員整理計画を立てる企業も安心です。
2.再就職支援に特化
退職対象者の再就職支援に特化したタイプ。このタイプは、更に以下2種類に分けられます。
2-1)幅広い業種に対応
業種問わず、再就職先を提案するタイプ。
パーソルキャリアコンサルティング株式会社の「再就職支援サービス」は、専任のキャリアカウンセラーと求人開拓部門が連携し、退職対象者に最適な求人を提案します。具体的には求人開拓部門が、求人票には書かれていない情報を採用担当者へ直接ヒアリングしていき、対象者によりマッチした再就職先を提示します。
「LHH」では、対象者が有利に再就職を進めるためのプログラムを16,000種類と豊富に用意。一例として、リスキル目的のeラーニングや、パーソナルブランディング講座などがあります。
2-2)特定の業種に特化
特定の業種への再就職支援に特化したタイプ。
たとえば技術者、エンジニアの再就職先提案に特化した「スターワークス」は、自動車、半導体、産業用機械、ソフトウェアなどの業界での支援実績が豊富です。
「ING」は、ホテル業界出身の人材コンサルタントが在籍。各ホテルの経営層が求める人材の傾向を押さえながら支援をするため、退職対象者が即戦力で活躍することが期待できます。
3.再就職支援・出向支援に対応
再就職支援、出向支援どちらにも対応しているタイプ。
「mutualy」の場合、在籍型出向支援に対応。同社に出向先と適任者のピックアップを任せられる成果報酬型のプランと、依頼企業が専用プラットフォームで出向先を自由に探せる定額型のプランがあります。
4.出向支援に特化
在籍型出向、転籍型出向の支援に特化したタイプ。
「マイナビ出向支援」は、同業種はもちろん「旅客業界から出版業界」など異業種への出向実績も多数。出向者のキャリアの幅、スキルの幅を広げるきっかけを作れます。
再就職支援サービスの比較ポイント
再就職支援サービスを利用するにあたって、比較検討すべきポイントを紹介します。
1.提案できる再就職先の充実度
様々な選択肢から、退職対象者の希望条件に合った企業を提案する体制が整っているかはチェックすべきポイントです。
たとえば、株式会社リクルートキャリアコンサルティングが運営する「ネクスト・キャリア支援(再就職支援)サービス」では、独自のシステム「SETTWEB」を利用。同社が開拓した求人以外に、ハローワークやindeedの求人情報も展開します。また、450社以上の転職エージェントとのつながりを活かし、対象者あてのスカウトメールを受け付ける体制も整っています。
「ライトマネジメント」は、英語ネイティブ人材が欲しい会社とのパイプを持っているのが特徴。海外に拠点のある企業にも、日本の労働習慣や企業文化の違いを踏まえながら積極的にアプローチし、採用につなげます。
2.選考通過率・定着率の高さ
退職対象者が再就職先の選考を受けた際の通過率や、再就職後の定着率が高いかを確認しておきましょう。
パーソルキャリアコンサルティング株式会社の「再就職支援サービス」は、対象者の書類選考、面接通過率が約50%と比較的通過率が高いです。
「ライトマネジメント」は、再就職先で6カ月以上勤務する人材が99%と高水準。「スターワークス」では再就職が決まった対象者に、職場環境や人間関係に慣れるためのフォローアップを行い、定着率の向上をはかっています。
3.サポートの対応範囲
退職対象者の在住エリアに関わらず、再就職支援を受けられる体制が整っているかも確認しておきましょう。
たとえば株式会社パソナの「キャリア支援サービス」は、全国47都道府県に支援拠点があるため、地方在住の退職対象者も利用可能です。各エリアの営業担当者が、地域事情を加味しながら対象者に合った企業を提案します。
「ING」は、対象者が拠点に来社するのが難しい場合、電話・メール・Skypeで柔軟にサポートします。
おすすめの再就職支援サービス(人員整理計画から再就職支援まで対応)
人員整理施策の構築と退職対象者の再就職支援に対応するサービスを紹介します。
ライトマネジメント(マンパワーグループ株式会社)
(出所:ライトマネジメント公式Webサイト)
人件費削減を検討中の企業にフィットする施策の立案に強みを持つサービス。雇用調整に関する専門知見を持つコンサルタントが、依頼企業の経営戦略や課題を踏まえ、人員削減計画を提案。決定した方針を社内へアプローチするプロセスもサポートし、対象者が再就職に納得する基盤を整えていく。
また、40〜50代以上のミドル・シニア層の再就職支援に強いのがポイント。シニア向けの求人を多数取り扱っているほか、提携エージェントやスカウターからの紹介も受けられる。再就職までにかかる期間は平均3.8カ月。加えて、再就職先で6カ月以上勤務する人材が99%と、定着率が高い。
そのほか、外資系・日系を問わずグローバル環境のある企業の支援実績も豊富。海外事業に関わりキャリアアップをはかりたい対象者におすすめだ。
- 料金:要問い合わせ
ジョプレ パイン(株式会社パイン総合研究所)
(出所:ジョプレ パイン公式Webサイト)
再就職支援にとどまらず、リストラを検討している企業が取るべき対応策の提案も行うサービス。人員削減を検討している企業に対し、現状を聞きながらコンサルティングを実施。たとえば「希望退職」「退職勧奨」「整理解雇」のうち、どの手段で人員整理をするのがベストかを提案する。意向が決まったら、退職対象者の選定基準や退職金割増率の設定などを行い、依頼企業の人事担当者が施策を速やかに実行できるようサポートする。退職対象者にはキャリアカウンセラーがつき、自己分析から再就職活動の方針決定、求人情報収集、面接対策、面接後のフォローまで一貫して実施。求人情報は、求人媒体やハローワーク、転職イベントなど様々なチャネルから収集する。
そのほか、退職対象者向けに再就職に役立つビジネススキル、PCスキル、財務分析方法などを学べる講座も提供。
- 料金:要問い合わせ
おすすめの再就職支援サービス(再就職支援に特化:幅広い業種に対応)
退職対象者の再就職支援に特化したサービスのうち、幅広い業種に対応するサービスを紹介します。
キャリア支援サービス(株式会社パソナ)
(出所:キャリア支援サービス公式Webサイト)
全国47都道府県に支店があり、これまで約5,900社の従業員の再就職を支援してきたサービス。地域事情に詳しい各エリアの営業担当者が、依頼企業の状況やニーズをヒアリング。サポート内容が決まったら、担当コンサルタントが退職対象者へ直接連絡し、パソナグループが保有する求人をはじめ、ハローワークなどが提示している求人を紹介する。各応募先に合わせた書類の書き方や面接のトレーニングも行うため、初めて転職活動をする対象者も安心だ。海外でのサポートにも対応している。
- 料金:要問い合わせ
再就職支援サービス(パーソルキャリアコンサルティング株式会社)
(出所:再就職支援サービス公式Webサイト)
20〜60代まで幅広い年代の再就職を支援するサービス。キャリアコンサルタントが対話を通じて、退職対象者の強みや価値観について理解を深めるアプローチを実施。対話により言語化した対象者の特性を、書類や面接で効果的にアピールできるようフォローする。支援した対象者の書類選考、面接通過率は約50%と高水準だ。
再就職先は、カウンセラーだけでなく求人開拓部門が連携し、要望に合った企業を提案。求人開拓部門が、求人票には書かれていない情報を採用担当者へ直接ヒアリングしたり、採用予定がない企業にも対象者を売り込んだりと能動的なアクションを行う。
そのほか、スキルアップを目的としたPC講座、英語講座などの各種セミナーや、再就職活動者のメンタルサポートも行っている。
- 料金:要問い合わせ
ネクスト・キャリア支援(再就職支援)サービス(株式会社リクルートキャリアコンサルティング)
(出所:ネクスト・キャリア支援(再就職支援)サービス公式Webサイト)
専任のキャリアカウンセラーによる緻密なカウンセリングと豊富な求人で再就職を支援するサービス。カウンセラーが対象者の過去のキャリアだけでなく、望む働き方や条件などを整理して、再就職活動の計画を立案する。
方針が定まったら、同社独自のシステム「SETTWEB」を利用。自社で開拓した求人以外にハローワーク、indeedなどの外部求人データを活用しながら再就職先を提案する。更に、450社以上の転職エージェントとのつながりを活かし、対象者あてのスカウトメールを随時受け付ける体制も整えている。約83%が6カ月以内での再就職を実現。Uターン就職希望者や、再就職以外に独立、起業、就農を目指す対象者のサポートも実施している。
そのほか、自身の強みを整理するワークショップや、再就職後のマネープランの設計などを学べるセミナーを用意。
- 料金:要問い合わせ
LHH(アデコ株式会社)
(出所:LHH公式Webサイト)
各業界・職種に関する専門知識を持つコンサルタントがスムーズな再就職をサポートするサービス。コンサルタントが丁寧なコーチングを行い、退職対象者が自身の強みやビジョンを認識できるよう支援。その後は書類選考や面接の通過率を上げるノウハウをレクチャーしながら、内定の獲得に尽力する。
海外企業への再就職を目指す対象者にはネイティブのコンサルタントがつき、英語での職務経歴書作成や面接練習を行う。支援事例によると、将来的に起業を見据えている対象者には、起業に有利な再就職先を提案しているケースも。
そのほか、リスキル目的のeラーニングや、パーソナルブランディング講座などのプログラムを16,000種類提供。よりスムーズに再就職を叶える基盤が整っている。
- 料金:要問い合わせ
おすすめの再就職支援サービス(再就職支援に特化:特定の業種に特化)
退職対象者の再就職支援に特化したサービスのうち、特定の業種に特化したサービスを紹介します。
スターワークス(株式会社スターワークス)
(出所:スターワークス公式Webサイト)
モノづくり業界への技術者派遣を行う会社が、技術者やエンジニアの再就職を支援するサービス。自動車、半導体、産業用機械、ソフトウェアなど多岐にわたる業界での支援実績が豊富。技術者の斡旋に関する知見を持つコンサルタントが、対象者の経歴や要望を丁寧にヒアリング。そのうえで、同社が蓄積した3,000社以上の企業データを活用し、対象者が培ってきた技術スキルや知識を最大限活かせる企業を提案する。
求人斡旋以外にも、対象者に合ったキャリアプランの設計や、効果的に自己アピールできる応募書類の作成、面接での振る舞い方をレクチャー。再就職が決まった後も、コンサルタントから職場環境や人間関係に慣れるためのフォローアップを受けられるのが嬉しい。
- 料金:要問い合わせ
ING(株式会社アイ・エヌ・ジー・エンタープライズ)
(出所:ING公式Webサイト)
ホテルをはじめとしたサービス業界への再就職支援に特化したサービス。ホテル業界出身の人材コンサルタントが在籍しているのが特徴。各ホテルの経営層が求める人材の傾向を押さえながら書類の作成方法や面接の心得をレクチャーするため、退職対象者が即戦力で活躍することが期待できる。
また、同社との契約施設は2,100社以上あり、様々な特色を持つホテルから対象者にマッチする施設を斡旋する。
退職予定者の再就職支援は、対面だけでなく電話・メール・Skypeを用いてフレキシブルに対応。同社への定期的な来社が難しい対象者もカバーできる。なお、対象者が再就職先に内定した場合に限り、成果報酬として10万円が発生する。
- 料金:10万円(成果報酬)
おすすめの再就職支援サービス(再就職支援・出向支援に対応)
再就職支援だけでなく、出向支援にも対応しているサービスを紹介します。
mutualy(タリスマン株式会社)
(出所:mutualy公式Webサイト)
独自のマッチングプラットフォームによって、雇用調整希望企業と人材を受け入れたい企業を引き合わせるサービス。
在籍型出向支援に対応しており、料金プランは成果報酬型と定額型の2種類。前者のプランでは、依頼企業が掲げる「次世代リーダーの育成」「ベテラン従業員のセカンドキャリア支援」などの目的に応じて、最適な出向先と適任者を提案。後者のプランでは、依頼企業が専用プラットフォームで出向先を自由に探せる。また、同社に早期退職制度の構築や、退職対象者の再就職支援を依頼することも可能。
国家資格を持つキャリアコンサルタントが、一人ひとりの強みをアピールできる書類の作成フォローや面接対策を実施する。人材紹介やRPOなど、幅広いサービスを展開しているネットワークを活かし、対象者へマッチする求人を提案できるのもポイント。
- 料金:月額10万円(定額型ベーシックプランの場合)
おすすめの再就職支援サービス(出向支援に特化)
最後に、出向支援に特化したサービスを紹介します。
マイナビ出向支援(株式会社マイナビ)
(出所:マイナビ出向支援公式Webサイト)
出向により、人件費を抑えたい企業と人手不足の企業のマッチングをはかるサービス。民間企業から自治体、医療法人など様々な業態の企業から最適なマッチング先を選定。
「在籍型出向」と「転籍型出向」の支援に対応しており、在籍型出向の場合、従業員との雇用契約を維持しながら一時的に人件費を抑えられる。「転籍型出向」を検討する企業の場合は、移籍予定の従業員の再就職支援もサポート。失業期間やキャリアのブランクを発生させることなく、在職中に出向先が決められるようフォローする。いずれの出向支援も、同業種はもちろん「旅客業界から出版業界」など異業種への出向実績も多数。出向者のキャリアの幅、スキルの幅を広げられる。
- 料金:要問い合わせ
まとめ
事業の縮小や経営悪化などによって企業が人員削減を決断する際、制度が確立されていないと従業員の理解を得るのは難しいものです。また、退職対象者の今後のキャリアをケアする体制が整っていないと、退職に応じてもらえない可能性もあります。
再就職支援サービスを利用すれば、専任のコンサルタントが依頼企業の現状を踏まえて適切な人員整理計画を設計。あわせて、退職対象者にふさわしい再就職先の提案や転職活動のサポートを行うため、トラブルを回避しながら円満退職につなげられます。
再就職支援サービスには、人員整理計画や退職制度の構築から伴走してくれるタイプと、退職対象者の再就職支援に特化したタイプ、そのほか出向支援に対応するタイプもあります。本記事を参考に、自社の現状やニーズを踏まえながら最適なサービスを選んでみてください。