キャリアデザイン研修おすすめ14選。内容や目的別の選び方
最終更新⽇:2025-07-14

社員のキャリア自律を促し、エンゲージメント向上や離職防止、管理職の育成につなげたいと考える人材開発部門の方へ。キャリアデザイン研修の内容や目的別の選び方とともに、おすすめのキャリアデザイン研修について紹介します。
目次
キャリアデザイン研修とは?
キャリアデザイン研修とは、社員一人ひとりがこれまでの経験を振り返り、自分自身を深く理解したうえで将来の職業人生や生き方を構想・設計するための研修です。単にスキルや知識を身につけるだけでなく、自身の価値観や意識に目を向け、働き方そのものを見つめ直すことを目的としています。
キャリアデザイン研修の必要性
変化の激しいVUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧)時代や、人生100年時代の到来により、個人が将来のキャリアを見通すことはますます難しくなっています。加えて、ジョブ型雇用の広がりや副業の容認など、労働市場の多様化も進んでおり、企業には従業員一人ひとりに寄り添ったキャリア支援が求められています。人材の流動性が高まる中で優秀な人材の確保と定着を実現するためにも、キャリアデザイン研修の導入は重要な施策のひとつです。
キャリアデザイン研修のメリット
従業員個人にとっては、自己理解を深め、将来のキャリアビジョンを明確にする機会となり、主体的に学び続ける姿勢や自己成長への意欲を高めるきっかけになります。また、自分の強みや価値観を再認識することで、仕事へのモチベーションや意義も見出しやすくなります。
一方で企業にとっても、従業員のキャリア形成を支援することで、早期離職の防止や人材の定着率向上につながります。キャリア支援体制の整備は、従業員のエンゲージメントを高めるとともに、マネジメント層の部下育成力を育む効果も期待できます。
このように、キャリアデザイン研修は、個人と組織の双方にとって長期的な成長と安定を実現するための有効な手段と言えるでしょう。
キャリアデザイン研修の世代・課題別の内容
キャリアデザイン研修は、対象となる社員の世代や属性によって、直面する課題や支援すべき内容が大きく異なります。各サービスでは、企業ごとの状況やニーズに応じて柔軟に対応できるよう、世代別・属性別のプログラムが用意されています。
主な対象別の課題や目的・内容は以下の通りです。
対象者 | 主な課題・悩み | 主な目的・内容、ゴール |
---|---|---|
20代社員 (若手) |
|
働き始めの不安やギャップを整理し、社会人としての基本意識と適応力を育成。自己理解を深め、長期視点でキャリアを考える基盤を築く。 →仕事とのつながりを実感し、主体性とエンゲージメントを高めて早期離職を防ぐ |
30代社員 (中堅) |
|
仕事に慣れ成果も出せる一方、今後のキャリアや働き方に迷いが生じやすい。強みの再認識やリーダーシップ意識の醸成、ワークライフバランスの見直しを通じ、不安を整理し前向きな行動へ。 →役割と成長の方向性を明確にし、挑戦意欲ある自律型人材としての行動を促進 |
40代社員 (中堅・ミドル層) |
|
専門スキルが確立する一方で、成長停滞やモチベーションの低下を感じやすい。経験や価値観を言語化し、強みを再認識して組織内での役割や貢献の方向性を明確にする。 →リスキリングやアップスキリングへの意欲を高め、組織で活躍の場を広げる |
50代社員 (ミドル・シニア) |
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役職定年や今後の働き方を見据え、これまでのキャリア資産や人生設計を見直す。マネープランやキャリアプランを踏まえて再構築し、将来に向けた意義づけを強化。 →キャリア後半の目標を定め、組織や社会への貢献意欲を高める |
60代社員 (シニア) |
|
再雇用などに伴う役割や立場の変化に対応しつつ、自身の経験やノウハウを組織に還元。キャリアと人生の両面を見つめ直し、やりがいや貢献実感につなげる。 →組織で働き続ける意義を再認識し、貢献や影響力発揮への意欲を高める |
女性社員 |
|
結婚・出産・育児・介護などのライフイベントを踏まえたキャリア形成の壁を整理。研修を通じて、ライフステージの変化とキャリアの持続的な両立を描く。 → 自らのキャリアを長期的、主体的に築く意識を育み、企業内での活躍の場を拡大 |
キャリアデザイン研修の目的別の選び方
キャリアデザイン研修は、目的や課題に応じて適したタイプを選ぶことが重要です。以下に、目的別に適した研修タイプとその特徴を紹介します。
(1)組織としてキャリア支援体制を強化したい
自社内でキャリア支援を継続的に行う体制を整えたい企業に適したタイプ。キャリアコンサルタントの育成を通じて、キャリア面談や支援の内製化も可能です。世代間ギャップの把握やミドル・シニア層の活性化に向けた取り組みにも対応し、企業全体のキャリア支援基盤を強化できます。
たとえば、パソナの「キャリア自律支援」は、社員一人ひとりの主体的なキャリア形成を支援するとともに、企業全体でキャリア支援を内製化していくための仕組みづくりをトータルでバックアップします。
対象者別の具体的な内容は以下の通りです。
対象者 | 支援内容 | 補足・特徴 |
---|---|---|
経営層・人事 | 社員意識調査(パソナエンゲージメント)やヒアリングを活用し、現行制度の課題を明確化し制度設計・導入・運用までを支援 | 企業ビジョンに沿った設計、変化の激しい環境でも対応可能な柔軟な組織体制の構築をサポート |
管理職・上司 | キャリア自律の意義を理解し、部下支援の対応力を高めるマネジメント研修・キャリア面談研修を実施 | 「支援者」としての役割を果たせるマネジメント力を育成 |
従業員 | 自発的なキャリア意識を育む研修やアセスメントを提供 | 自律的な成長を促進 |
キャリア支援担当者(内製化を目指す企業) | 国家資格キャリアコンサルタントの養成講習・更新講習を提供 | 実務経験豊富な講師による指導、全国対応のオンライン受講、「100年キャリア会®」で継続学習 |
(2)社員一人ひとりのモチベーションやキャリア意識を高めたい
1on1や個人向けセッションを中心に、スキルアップやモチベーション向上を支援します。将来への展望を持たせることで、エンゲージメント向上にも寄与。若手社員や次世代リーダー候補に適したタイプです。
たとえば、「Yell」は、社外人材によるオンライン1on1を通じて、社員一人ひとりの内面にある感情や価値観を引き出し、自己理解とモチベーションの向上を支援します。職場とは利害関係のない第三者との対話だからこそ引き出せる本音をもとに、仕事への意味づけが深まり、主体的な行動変容へとつながります。若手社員から次世代リーダー層まで、それぞれの成長段階に応じた個別支援が可能で、組織全体の「学び合う文化」の醸成にも貢献します。
リンクアンドモチベーションの「キャリアデザイン研修」では、参加者が自身を「アイカンパニー(自分株式会社)」として捉え、「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」の3つの視点をもとにキャリアを体系的に整理します。過去の棚卸しから将来のビジョン策定、株主総会に見立てた発表まで、ストーリー性のある構成によりキャリアへの納得感と自律性を育み、日常業務への前向きな意識変化を促します。
(3)アウトプットを通じて実践的な学びを提供したい
インプットにとどまらず、グループワークや面談を通じたアウトプットまでを含む実践的な内容が特徴。受講者が自らのキャリアについて深く考え、言語化・行動に移すプロセスを重視します。基幹人材や若手ビジネスリーダー向けのタイプです。
たとえば、NEWONEの「ワークショップ型研修」は、すべてのプログラムを企業ごとにオーダーメイドで設計・提供。人事担当者の期待に応えるだけでなく、参加者自身が「こうなりたい」と思える意志(Will)を引き出す設計により、一人ひとりの内発的な動機づけを高めることを重視しています。単なる知識やスキルのインプットにとどまらず、研修で得た学びを現場で実践し、行動に移せるようになることを目的としたプログラムです。
(4)幅広い選択肢から自社に合った研修を組み立てたい
階層や職種、課題に応じた多彩なプログラムを、各分野の専門講師が担当するタイプ。目的や対象、実施形式、予算などに応じて柔軟にカスタマイズでき、自社に最適な研修プランを設計できます。
たとえば、リクルートマネジメントソリューションズの「キャリアデザイン研修」は、対象層や目的に応じて20代・30代・40〜50代向けといったプログラムを展開。3万人分のデータと比較できるキャリア志向調査や、自己理解を深めるカードゲーム形式のワーク、行動変容を促すスキル開発ガイドなど、目的に応じた教材や仕掛けを組み合わせ、短時間でも深い学びを得られる構成です。
また、パッケージ型ではなく、各企業の課題や育成方針に合わせて内容を柔軟にカスタマイズが可能。国家資格キャリアコンサルタント保有のトレーナーが事前の設計から実施後のフォローまで伴走し、高い成果につなげます。研修に加えて、アセスメントやサーベイ、コンサルティング、HRアナリティクスといった多角的な支援にも対応しています。
おすすめのキャリアデザイン研修(キャリア支援体制を強化したい)
パソナのキャリア自律支援(株式会社パソナ)
(出所:パソナのキャリア自律支援公式Webサイト)
社員一人ひとりが自律的に考え行動できる「組織体制づくり」を通じて、企業の活性化を全面的にサポートする研修サービス。
経営層・人事部門に対しては、「人事制度の構築・最適化」「キャリアコンサルタント資格の取得・育成」などを通じて、従業員の能力向上と組織の活性化を支援。管理職・上司には、「マネジメント研修」や「キャリア面談研修」を通じて、課題認識の共有やコミュニケーション力の向上を図り、生産性向上と離職防止を後押しする。従業員一人ひとりに向けては、キャリア面談やアセスメントなどを通じて、社内外・社会での活躍を見据えたキャリア自律を支援し、組織内での自発的な行動を促進。
- 料金:要問い合わせ
キャリア研修・キャリア開発支援サービス(株式会社ライフワークス)
(出所:キャリア研修・キャリア開発支援サービス公式Webサイト)
20年以上の実績とノウハウで、年間約200社の企業のキャリア課題を解決する「ライフワークス」のサービス。キャリア開発研修を中心に、セミナーやキャリアカウンセリング、上司支援などを組み合わせ、多角的なアプローチで従業員の成長をサポート。
若手からシニアまでの世代別や、女性・育児介護期の社員、管理職と部下といった多様な対象に応じたプログラムを提供し、自律的なキャリア形成を後押しする。更に、キャリア自律を経営ビジョンや組織風土に根づかせる仕組みづくりも支援。コンサルティングを通じて、企業ごとの課題に応じた中長期的な支援体制を構築する。また、ミドル・シニア層の活性化にも注力し、人事制度と連動した戦力化を図ることで、企業全体の成長にも寄与。
- 料金:要問い合わせ
キャリア研修(株式会社リカレント キャリアデザインサービス部)
(出所:キャリア研修公式Webサイト)
キャリア・メンタルヘルス教育の専門スクール「リカレント」によるサービス。
社員の属性や年代に応じた「キャリア研修」をはじめ、セルフケアやラインケアを通じて従業員のメンタルヘルス教育を推進する「メンタルヘルス研修」、更に、国家資格キャリアコンサルタントやEAPメンタルヘルスカウンセラーの資格取得や、従業員の主体的なキャリア形成を促すセルフ・キャリアドックの導入などをサポートする「キャリアコンサルティング支援」など、幅広いサービスを展開。
同社は厚生労働大臣認定講習実施校として、EMCA(EAPメンタルヘルスカウンセリング協会)およびEAPA Japanとしても認められており、特に資格取得支援分野では、高い合格実績と信頼を誇る。
- 料金:要問い合わせ
キャリア自律支援サービス(パーソルキャリア株式会社)
(出所:キャリア自律支援サービス公式Webサイト)
ミドル・シニア人材の活性化とキャリア自律の実現を目指すサービス。生産年齢人口の中核を担う層の生産性向上に向け、「予防」と「対処」の両面から課題解決に取り組んでいる。
個人のキャリアへの向き合い方や成長段階に応じて、主体的なキャリア形成を支援する「キャリア研修・キャリアカウンセリング」を提供。管理職に対しては、マイクロマネジメントから「信頼と承認」に基づくマネジメントへの転換を促し、上司と部下の関係性を見直すことで、部下のキャリア支援につなげる「【管理職向け】研修・コーチング」を用意。
更に、社内におけるキャリア支援体制の強化を目的に、企業内キャリアカウンセラーの能力・質の向上を図る育成プログラムも展開するなど、組織全体でキャリア自律を支える風土づくりを後押しする。
- 料金:要問い合わせ
キャリア開発(マンパワーグループ株式会社 ライトマネジメント事業部)
(出所:キャリア開発公式Webサイト)
国内で80,000人以上のキャリア形成を支援してきた同社による、キャリア開発・人材育成支援サービス。
受講者が独学でも内省を深められる「eラーニング版キャリア開発」をはじめ、年代ごとの期待役割に応じた「キャリアデザイン研修」、変化に主体的に向き合う行動変容を促す「全世代向け研修」、更に、女性活躍推進や産休前支援、役職定年者向けなど、企業や従業員一人ひとりの状況や課題に対応した多彩な研修ラインナップを展開。
これらの研修に加え、人事制度と連動したスキーム設計やキャリアカウンセリング、社内カウンセラー候補者への資格取得トレーニングや資格取得後のスキルアップトレーニングなどを組み合わせることで、キャリア開発を組織全体に根づかせる。
- 料金:要問い合わせ
おすすめのキャリアデザイン研修(社員のモチベーションやキャリア意識を高めたい)
YeLL(エール株式会社)
(出所:YeLL公式Webサイト)
社外人材とのオンライン1on1を活用した研修サービス。
オンライン研修プログラム「YeLL 聴くトレ(傾聴力研修)」「YeLL キャリトレ・キャリトーク(キャリア支援研修)」「YeLL フィールド(実践力研修)」を通じて、社員一人ひとりに"聴いてもらう時間"を提供。
対話の相手となるのは、世界中から選ばれた約4,500名の多様な副業人材=「サポーター」。利害関係のない第三者だからこそ、職場では語りにくい感情や価値観も安心して打ち明けられ、深い自己理解につながる。1対1の継続的な対話を通じて、自ら課題を見つめ、気づきを行動に変える力を養う。
- 料金:要問い合わせ
キャリアデザイン研修(株式会社リンクアンドモチベーション)
(出所:キャリアデザイン研修公式Webサイト)
同社が長年のコンサルティングを通じて得た、理論と実践知をもとに開発されたキャリアデザイン研修。自分自身をひとつの企業=「アイカンパニー」として捉え、戦略的にキャリアを設計する力を養成。
研修ではまず、自身の価値観やこだわりをもとに「やりたいこと(経営理念)」を言語化。次に、ビジネスパーソンとしてのスキルから「やれること(技術力)」を明確化にし、更に、組織や社会からの期待を踏まえた「やるべきこと(市場ニーズ)」を整理する。これら3つの視点を統合し、自らの将来像=「ビジョン」とその実現に向けた「具体的な行動計画」を策定。最後には、それらを"株主総会"に見立てた場で発表することで、キャリアへの意識と行動の変化を促す。
企業の状況や参加者の課題に応じたカスタマイズにも柔軟に対応可能。
- 料金:要問い合わせ
おすすめのキャリアデザイン研修(アウトプットを通じて実践的な学びを提供したい)
ワークショップ型研修(株式会社NEWONE)
(出所:ワークショップ型研修公式Webサイト)
受講者自身が主体的に考え、対話を通じて学びを深めるワークショップ形式の研修。
場を導くのは「講師」ではなく、訓練を受けたプロのファシリテーター。認知的不協和(自分の考えや行動にズレを感じたときに生じる不快感)や自己効力感(自分ならできるという感覚)などの心理的メカニズムも取り入れることで、受講者自身の気づきや意識の変化を促し、学びを行動につなげる研修を実現している。
導入時は専任のHRパートナーが個社ごとの課題に即したプログラムを設計。初回の相談から実施まで一貫して伴走し、効果的な学びの場を構築する。
新入社員からシニア社員まで幅広い層に向けた研修の提供が可能で、行動変容とエンゲージメント向上をサポート。
- 料金:要問い合わせ
キャリア自律支援プログラム(株式会社日本能率協会マネジメントセンター)
(出所:キャリア自律支援プログラム公式Webサイト)
30年以上にわたり企業内教育を支援してきたJMAMが提供する、キャリア自律人材の育成プログラム。
ワークショップ、面談、チーム活動、自己学習を効果的に組み合わせた4カ月間のカリキュラムを通じて、社員が「キャリアは自分で築くもの」であると実感し、実行へと踏み出すことを支援する。
キャリアコンサルタントとの「開発型面談」では、キャリアについての悩み相談にとどまらず、課題の設定から達成までを伴走。自己学習用のコンテンツや情報収集ポータルサイトも完備されており、担当者の運用負荷を抑えながら、社員一人ひとりの自律的成長を後押しする。
- 料金:12万円/名 ※1クラス単位での契約。1クラスの催行人員は12〜24名
おすすめのキャリアデザイン研修(自社に合った研修を組み立てたい)
キャリアデザイン研修(株式会社インソース)
(出所:キャリアデザイン研修公式Webサイト)
講師派遣型研修や公開講座、オンライン講座など、幅広い研修サービスを提供する「インソース」によるキャリアデザイン研修。
世代別・属性別に柔軟な設計が可能なプログラムで、20代〜50代の年代別研修に加え、性別やLGBT、再雇用者、中途採用者、職種転換者など、多様な立場の受講者に対応。業務経験の振り返りを通じて自分の強みや課題を明確にし、自らキャリアを切り拓く自律型人材への成長を促す。
また、ライフイベントにかかる費用を具体的に可視化するなど、「お金」に関する視点も積極的に取り入れ、将来への意識づけや就労継続の意欲向上を支援。
- 料金:24,400円〜(税込)(「40代向けキャリアデザイン研修~ワーク・ライフ・マネーバランスを考える」の場合)
キャリアデザイン研修(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)
(出所:キャリアデザイン研修公式Webサイト)
仕事経験を起点にした自律的なキャリア形成を支援する、実践的なキャリアデザイン研修プログラム。
キャリアを長期的なプロセスと捉え、独自のモデルに基づき、キャリアの節目に応じた最適なコンテンツと学習プロセスを設計。変化に対応する思考法やフレームワークを習得しながら、将来に向けた具体的なビジョンを構想できる。
キャリア志向調査(R-CAP)やカードゲーム形式のワーク、ビジネススキル開発ガイドなど、多様なツールを活用することで、短時間でも深い自己理解と学びを実現。
研修は、GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格や国家資格キャリアコンサルタントを有するトレーナーが担当し、高度な専門性をもって支援を行う。
- 料金:要問い合わせ
キャリアデザイン研修(株式会社富士通ラーニングメディア)
(出所:キャリアデザイン研修公式Webサイト)
国内最大規模の総合人材育成企業、「富士通ラーニングメディア」のキャリアデザイン研修。
「3つの前提理解(自己理解・環境理解・仕事理解)」と「3つの内省視点(Will・Can・Must)」に基づき、自己理解に加え、業界や組織の動向、社会の変化への対応力を養成。キャリア形成に必要な視野と実践力を育むことを重視し、組織への貢献意識や能力開発にもつなげる。
個人向けには、半日で完結するオンライン定期開催コースが用意されており、忙しいビジネスパーソンでも参加しやすい設計。企業向けには、風土や人材像に応じて柔軟にカスタマイズできる個別開催コースを提供しており、講義・演習、受講者同士の対話を通じて、受講者が自身のキャリアと深く向き合える内容となっている。
- 料金:要問い合わせ
キャリアデザイン研修(SMBCコンサルティング株式会社)
(出所:キャリアデザイン研修公式Webサイト)
30年以上にわたり企業の人材育成を支援してきた、SMBCグループの人材教育・研修専門企業によるキャリアデザイン研修。
過去の経験や価値観を掘り下げ、「Will・Can・Must」の3つの視点から、将来像と現状のギャップを整理。具体的な行動計画を描くことで、働き方の創造力や自己成長を促し、仕事への満足度向上を図る。研修内容は、企業の課題や育成方針に応じて柔軟にカスタマイズも可能。
年間1,800講座超のビジネスセミナーで培われた広範なネットワークを活かし、研修・コンサルティング経験が豊富な講師陣が研修を担当する。
- 料金:28,000円〜(税込)(来場型「キャリアデザイン研修:30代半ば~40代前半対象」の場合)
キャリアデザイン研修(株式会社リスキル)
(出所:キャリアデザイン研修公式Webサイト)
企業ごとの単独開催研修を"一律料金"で提供する、「リスキル」のキャリアデザイン研修。参加人数や内容のアレンジにかかわらず定額で実施できるのが特徴。
若手・中堅・シニア層といった階層や年代に応じた多様な研修メニューを用意しており、定年後を見据えた内容にも対応。企業の課題や目的に応じて、ローパフォーマー支援や女性社員向けなど、対象に最適化したプログラムを柔軟に組み立てられる。研修ではワークを通じてこれまでの経験を棚卸しし、企業からの期待と自身の志向を照らし合わせながら、今後のキャリアの方向性を明確にしていく。
- 料金:15,000円/人〜(公開講座:「キャリアデザイン研修 中堅社員編」の場合)
まとめ
キャリアデザイン研修とは。社員一人ひとりが過去を振り返り、自己理解を深めながら将来の働き方や生き方を考えるための研修です。変化の激しい時代において、自律的なキャリア形成を支援し、成長意欲やモチベーションを高めることが目的です。企業にとっても、離職防止やエンゲージメント向上、人材定着や管理職の育成などに効果があり、個人と組織の双方にメリットのある施策です。
キャリアデザイン研修は、目的や課題によって選ぶべきタイプが異なります。
(1)組織としてキャリア支援体制を強化したい
→キャリアデザイン専門型
(2)社員一人ひとりのモチベーションやキャリア意識を高めたい
→個別研修型
(3)アウトプットを通じて実践的な学びを提供したい
→ワークショップ型
(4)幅広い選択肢から自社に合った研修を組み立てたい
→研修会社型
自社の現状や人材戦略に応じて、最適なキャリアデザイン研修を選定・導入することが、これからの人材育成においてますます重要になるでしょう。