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新入社員研修サービスの比較8選。プログラムの種類・価格・費用を抑えるコツ

新入社員研修サービスの比較8選。プログラムの種類・価格・費用を抑えるコツ

最終更新⽇:2023-11-21

新入社員研修にかかる業務負荷の軽減とともに、研修効果を高めたいとお考えの人事部門の方へ。外部研修サービスのタイプや教育方法、価格の目安、比較ポイントを解説したうえで、おすすめの新入社員向けの研修サービスを紹介します。

新入社員向け研修サービスとは?

新入社員向け研修サービスとは、主に新卒や若手社員に向けて社会人としての基礎的なビジネスマナーや業務遂行に必要なスキルなどを身につけてもらうための研修を行うサービスのことです。

新入社員向け研修サービスを活用すれば、自社に不足しているノウハウやリソースを補えるため、研修担当者の負担軽減につながります。

テキストを用いた座学だけでなく、ロールプレーイングやグループワークなど実践に基づいた研修方法を取り入れているところも多く、学習効果を高めらます。また、メンタルヘルスを維持する方法やコンプライアンス、社員のマインドセットといった、社会人としての意識付けを図るところまでカバーしているのが特徴です。

新入社員向け研修プログラムの代表例

新入社員向けの研修プログラムには、大きく分けて「マナー」「スキル」「モラル・常識」の3つの方向性があります。それぞれの特徴と具体的な研修プログラムを紹介します。

基本的なビジネスマナーの習得

基本的なビジネスマナーの習得として、電話対応や名刺交換、あいさつなどの社会人として基本的な礼儀作法を学べます。社会人としての意識付けを図るためには、様々なロールプレイングを通じて実践的なマナーを学ぶことが大切です。

たとえば、マイナビの「新入社員研修 ベーシックコース」では、テーマ別に用意されたテキストによる座学のほか、ロールプレイングやペアトレーニングなどを多く取り入れ、現場ですぐに実践に活かせる内容になっています。

ラーニングエージェンシーの「新入社員研修」は、1日コース・3日コース・5日コースから選択できるようになっており、研修の終わりには振り返りや復習テストを実施。講師から直接できていないところを指摘されることで、限られた新入社員研修期間の中で、社会人としての「基本的な型」を習得できる設計になっています。

業務遂行に必要なスキルの習得

業務遂行に必要なスキルの主なものとして、ロジカルシンキング、文書作成、コミュニケーション、仕事の進め方などがあげられます。

たとえば、マイナビの「新入社員研修 プレミアコース」は3日間にわたる研修プログラムを実施。基本的なビジネスマナーの習得に加えて、コミュニケーションスキルやPDCAサイクル、チームでの仕事の進め方などを身に付けられます。「指示の受け方、メモの取り方、傾聴の仕方」「上司とのMTGアポイントを取得」「上司とのMTGで報連相を実施」といった、実践的な内容が充実しています。

コンプライアンスなどに関する知識の習得

コンプライアンスやメンタルヘルスの知識といった社会人としてのモラルや常識も新入社員研修がカバーする範囲です。

たとえば、リクルートマネジメントソリューションズの「新入社員のためのコンプライアンス・メンタルヘルス」は、コンプライアンスの基本と、業務を行ううえで必要なメンタルヘルスケア、コミュニケーションスキルを学べる研修プログラムです。新入社員向けのコンプライアンスに特化した研修があり、職業倫理や基本的な法律、職場での対応方法などが学べます。難しい法律用語をほとんど使わずに研修が行われるため、能動的な学びを得る機会になります。

また、インソースの「新人向けコンプライアンス研修」では研修の最後に、理解度をチェックするための時間も設けられており、知識の定着を図れる内容となっています。コンプライアンス違反となるような行動を回避するだけでなく、リスクに直面したときに適切な対応が取れるように必要なポイントを習得できます。

新入社員向け研修サービスのタイプ

新入社員向け研修サービスでは、社会人として必要なビジネスマナーやビジネススキル、コンプライアンスなどに関する内容が盛り込まれています。しかし、その中でも以下のような特徴ごとに3つのタイプに分けられます。

オンボーディングに強み

マナーや基本行動など入社期から本格仕事期までの基礎力の定着に強みのある、オンボーディングに強みを持つタイプです。

たとえば、リクルートマネジメントソリューションズの「新入社員研修」では年間を通じて、適切なタイミングでその時の実務に応じた研修を組めるようになっており、研修後のスムーズな独り立ちを支援します。

また、ラーニングエージェンシーの「新入社員研修」は、組織人としてステークホルダーに対する責任感を養うのに役立ちます。新しい組織に適応していくプロセスを網羅しており、社会人としての意識醸成に効果的です。

スキルの習得にも対応

一般常識だけでなく実務の習得にも対応したタイプです。現場で即戦力となる人材を育成したいときは、実践的なスキルの習得に力を入れている研修プログラムを選びましょう。

インソースの「新入社員研修」は、Microsoft Officeの使い方やITリテラシーに関する研修、プログラミングやデータサイエンスについての研修が用意されています。新入社員のキャリア形成につながるスキルの習得が期待できるので、自社が求める人材の育成につなげられます。

システム提供タイプ

新入社員向け研修サービスの中には、eラーニングに特化したタイプのものもあります。オンラインならスキマ時間を活用して学べるうえ、学習の振り返りも行いやすくなります。

また、豊富なコンテンツの中から受講者が興味のある分野から学べるので、モチベーションを維持しやすいといった点も特徴です。たとえば、「Schoo for Business」のオンライン研修なら、8,000本以上のオンライン授業から社員に合わせて研修パッケージを作成することができます。

管理画面から必要な研修を手軽に設定できるので、すぐに新入社員研修を始められます。受講状況の管理やレポートの提出なども一元管理が可能であり、研修担当者の業務負担軽減にも役立ちます。

新入社員向け研修サービスの価格の目安

新入社員向け研修サービスは、参加人数や研修内容などによって費用が異なりますが、大まかな費用について把握しておくと、研修実施の判断を行いやすくなります。

たとえば、「マイナビ研修サービス」が提供している新入社員研修の価格は、以下の通りです。講師派遣型についてはいずれも、問い合わせが必要となっています。

研修の種類 価格(1人あたり)
新入社員研修 ベーシックコース(オンライン研修) 30,000円
新入社員研修 アドバンスコース(公開型) 55,000円
新入社員研修 プレミアコース(公開型) 78,000円

また、リクルートマネジメントスクールの「新入社員向け研修サービス」では、スキル別に研修コースを選ぶことも可能です。目的別に主なコースをまとめると、以下のようになります。

コース名 ジャンル(1人あたり) 価格(1人あたり)
明日から実践!「相手の期待を考える」新入社員8つの基本行動研修 マインドセット 49,000円
ビジネス数字力 ベーシック(データを正しく読み解き、使いこなすための5つのスキル) 対課題スキル 50,000円
ビジネスコミュニケーションのノウハウ・ドゥハウ 対人・集団スキル 45,000円
社会人3年目までに身につけたい「自律的成長のためのPDSサイクル」 対自己スキル 15,000円
新人営業担当基礎研修(BASIC) 専門知識 80,000円

新入社員向け研修サービスの比較のポイント

新入社員向け研修サービスを比較するポイントを3つご紹介します。

研修の種類、内容、手法

研修のラインナップがどれくらい充実しているかは、サービスを選ぶときに重要なポイントです。

たとえば、「Schoo for Business」のであれば、100種類以上の研修パッケージが用意されているので、研修の目的に応じた選択が行えます。あらかじめ用意されたプログラムに沿って学習することも可能ですが、自社で用意した動画を研修パッケージに加えたり、参加者一人ひとりに対応した内容に変更したりできます。

また、インソースの「新入社員研修」なら、ロジカルシンキング研修やビジネス文書研修、テレワーク時代の仕事の進め方研修など、ビジネスパーソンに必要な研修を多数用意しています。Microsoft Office研修やプレゼンテーション研修など、実践的なプログラムが組まれているので、研修後の業務遂行に役立ちます。

カスタマイズ性

一口に新入社員研修といっても、業種や職務内容に応じて、自社で必要とされるスキルなどは異なります。そのため、研修内容を柔軟にカスタマイズできるかも重要なポイントです。

研修サービスを提供している会社によっては、教材の内容や実施スケジュールなどを細かく調整してくれるところもあります。

たとえば、アルーの「新入社員研修」では、カスタマイズを専門とした専任チームがサポートしてくれるため、研修プログラムの設計やテキストの作成を行ってくれるのが特徴です。複数の研修内容を組み合わせたり、研修期間を柔軟に調整してくれたりするので、実施効果の高い研修を行えます。不要なカリキュラムを減らせば、その分だけコストも削減できるため、無駄のない新入社員研修を行えます。

フォロー体制の充実度

新入社員研修は実施前の準備から、実施後の受講者のフォローまで多くの工程を必要とします。特に研修後のアフターフォローは重要であり、研修内容をしっかりと定着させるには、いつでも相談できる体制を整えておく必要があります。

しかし、一人ひとりの受講者のサポートを行うには時間や手間がかかるため、フォローの手厚い研修サービスをあらかじめ選んでおくことが大切です。

たとえば、マイナビの「新入社員研修」は、研修実施後のフォロー体制が充実しています。新入社員研修が終わった後に、各自に「行動計画表」を作成してもらい、1年後の目標達成に向けて具体的な行動を計画に落とし込んでいくサポートをしてくれます。行動計画表をもとに月間目標や週間目標を立て、PDCAサイクルを回すための「振り返り」を週単位で行えるように工夫しているのが特徴です。

また、行動の定着を図るためにスケジュールを作成したり、3カ月間の振り返りを行うためにモチベーショングラフを活用したりします。新入社員研修を実施した後の効果測定を行いやすい環境を整えてもらえるため、研修担当者の業務負担軽減にもなります。

新入社員向け研修サービス(オンボーディングに強み)

新入社員研修(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)

新入社員研修公式Webサイト

(出所:新入社員研修公式Webサイト)

リクルートが提供する、新入社員向けの公開型研修サービス。オンボーディングプランのほか、「新入社員2週間お預かりプラン」、「入社から振り返りまでの半年間の早期戦力化研修プラン」など、導入から戦力化まで、幅広い育成プランに対応。研修内容のラインナップも充実しており、ロジカルシンキングやコンプライアンスなど課題に合わせた研修をピンポイントで選ぶことも可能。
公開型研修のため、他社の受講生から異業種の刺激を受けながら学習でき、広い視野・視点を得られる点もメリット。 また、受講生それぞれの都合に合わせて1名からでも利用でき、 会場の手配などの必要がないため担当者負担軽減にもつながる。

  • 料金:49,000円/名 (明日から実践!「相手の期待を考える」新入社員8つの基本行動研修【2日】の場合)

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新入社員研修(株式会社ラーニングエージェンシー)

新入社員研修公式Webサイト

(出所:新入社員研修公式Webサイト)

支援実績13,000社以上を誇る研修会社による、新入社員研修サービス。基本的なビジネス知識やスキルの習得に加えて、仕事に臨む姿勢や考え方などを身につけられる。社会人としての意識の醸成に重点を置いており、責任のある振る舞いを習得するためにプログラムが組まれている。
研修は1日コース・3日コース・5日コースの中から選択でき、どこまでのスキル・知識を求めるかに応じて柔軟に設定できる。たとえば、5日コースの場合はビジネスマナーや基本的なビジネス知識の習得に加えて、コンプライアンスに関する考え方やMicrosoft Officeの使い方、コミュニケーションスキルの習得なども学べる。
そのほか、新人・未経験エンジニア向け研修サービスや、定額制オンライン研修なども人気のプラン。

  • 料金:要問い合わせ

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マイナビ研修サービス(株式会社マイナビ)

マイナビ研修サービス公式Webサイト

(出所:マイナビ研修サービス公式Webサイト)

社会人としての意識の醸成に力を入れており、そのうえでビジネスに取り組んでいくために必要な知識・スキルの習得を図っている。研修後にすぐ実践できるように、様々なシーンを想定したロールプレイングやコミュニケーションスキルを強化するためのゲームなどを研修プログラムに盛り込んでいるのが特徴。
また、「Reflection book」と呼ばれる行動計画表をもとに、1年後の目標を達成するために必要な月間目標や週間目標を綿密に計画できる。研修プログラムが充実しているだけでなく、研修実施後のアフターフォローも充実している。

  • 料金:55,000円/名(新入社員研修 アドバンスコース)

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新入社員研修 ~飛翔への道~(株式会社ビジネスグランドワークス)

新入社員研修 ~飛翔への道~公式Webサイト

(出所:新入社員研修 ~飛翔への道~公式Webサイト)

人材育成・能力開発に強みを持つ、企業教育研修コンサルティングによる、新入社員・中途入社3年目以内の従業員を対象とした研修サービス。2泊3日にわたって合宿型で行われる研修で、受講生数も1回あたり15名までと限られているので、密度の高い研修内容となっている。
組織人としての意識の転換、基本的なビジネスマナー習得のほか、電話対応や仕事の受け方、報告連絡相談、名刺の受け渡し、言葉遣いといった、基本的なビジネススキルを反復練習、話の聞き方、自分の考えを論理的に話す能力、書き方、理解力、積極性、時間管理やポジティブな思考など社会人として必要なヒューマンスキルの習得が期待できる。

  • 料金:11万8,000円/15名まで

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新入社員研修(株式会社インプレッション・ラーニング)

新入社員研修公式Webサイト

(出所:新入社員研修公式Webサイト)

電話応対や名刺交換、言葉遣いなど基本的なビジネスマナーだけでなく、「新人に何を学んでほしいか」を考えさせるための研修プログラムとなっているのが特徴。たとえば、ビジネスの様々な場面で必要とされる数字に関するリテラシーを学んだり、企業会計や会社法といったマネジメントに関わる部分も学んだりできる。
更に、新入社員向けのコンプライアンス研修も盛り込まれており、研修実施後に現場で力を発揮できる基礎力を身につけられる内容。

  • 料金:要問い合わせ

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新入社員向け研修サービス(スキルの習得にも強み)

新入社員研修(株式会社インソース)

新入社員研修公式Webサイト

(出所:新入社員研修公式Webサイト)

年間受講者数68,000人以上を誇る、新入社員にとって必要な知識・スキルをコンパクトに学べる研修プログラム。特に研修で使用するテキストは毎年改訂が行われており、コンプライアンスやメンタルヘルス、SNSの利用方法など最新の状況に合わせた内容を学ぶことが可能。
研修実施後のアセスメント(評価チェック)や添削サービス、フォロー研修の実施など、要望に応じて研修内容をカスタマイズできる。また、Microsoft OfficeやPythonなどITスキルを高めるための講座なども充実しているのが特徴。

  • 料金:25,500円~((新入社員・新社会人向け)Microsoft Office研修~ExcelとPowerPointの場合)

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新入社員研修サービス(アルー株式会社)

新入社員研修サービス公式Webサイト

(出所:新入社員研修サービス公式Webサイト)

ロジカルシンキングやコミュニケーションなどの様々なスキル習得に向けたプログラムが用意されているのが特徴。集合研修とオンラインでの学習をうまく組み合わせることで、研修内容の定着を図っている。
また、研修実施後も「自己成長力支援サービス」といった効果測定によって、一人ひとりの成長力の可視化と行動の実行を支援してくれる。業務に慣れてきた段階でのフォローアップ研修なども盛り込まれているので、目的に合わせた研修プログラムを立てられる。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

新入社員向け研修サービス(システム提供タイプ)

新入社員研修(株式会社Schoo)

新入社員研修公式Webサイト

(出所:新入社員研修公式Webサイト)

幅広い学習コンテンツを持つ、オンライン研修サービス。新入社員や中堅社員などの階層別、職種別に研修カリキュラムを200種類以上用意しており、自社に最適な研修を設計できる。オンラインサービスのため、管理画面から研修設定を行うことで、手軽に研修をスタートできるのもポイント。受講状況やレポート提出といった管理を一元的に行えるので、研修担当者の業務負担を軽減にも役立つ。
そのほか、8,000本以上の動画コンテンツが用意されているので、ビジネスの基礎だけでなく、職種や現場の状況に合わせた研修プログラムを組める。研修実施後の振り返りにも役立つ。

  • 料金:1,500円/ID ※最少20IDから利用可能

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まとめ

新入社員研修は自社でも行えるものですが、ノウハウやリソースが不足していると満足のいく成果を得づらいところがあります。そのため、外部の新入社員研修サービスを活用し、選択肢の一つとして検討してみることが大事です。

外部のサービスを利用すれば、研修担当者の負担軽減になるだけでなく、研修内容そのものを充実させられます。また、研修実施後のアフターフォローをしっかりと行ってくれるサービスもあるので、研修内容の定着にも役立ちます。

新入社員向け研修サービスは、以下の点を重視して自社に合ったものを選ぶことが大切です。

  1. 研修の種類、内容、手法
  2. カスタマイズ性
  3. フォロー体制の充実度

実施する研修内容や受講する人数によって費用は異なりますが、外部にアウトソーシングすることで、充実した研修体制を整えられます。自社で研修計画を立てる際は、外部サービスも含めて、プランを練ってみましょう。

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