社外メンターサービス9選。費用やタイプ、目的別の選び方

社外メンターサービス9選。費用やタイプ、目的別の選び方

最終更新⽇:2024-02-22

女性管理職や若手社員の育成、管理職のスキルアップなど、社外メンターサービスを利用して組織力の底上げや事業成長につなげたい方へ。社外メンターサービスを導入するメリット、タイプや目的別の選び方、費用相場をおすすめのサービスとともにご紹介します。

社外メンターサービスとは?

社外メンターサービスとは、専門知識を持つ人材や、各分野のプロなど外部の人材にメンターをアウトソーシングできるサービスです。様々な経歴やノウハウを持つ外部メンターの中から、メンティ(アドバイスを受ける側の社員)のスキルレベルや課題に応じた人材をアサインできます。

社内でメンター制度を導入する場合、業務に沿った内容に偏ってしまったり、理想通りのロールモデルが不在していたり、といった課題が。一方、オンライン研修やセミナーでは、内容が一般化しすぎて抽象度が高く、実践に活かしにくいといったこともあるでしょう。

社外メンターサービスなら、各分野で成果を発揮してきた希望条件にあったプロ人材から直接、メンタリングが受けられます。内部だけでなく、外部から選任することで社員一人ひとりの働き方やキャリア形成によりフィットしたアドバイスや、新たな気付きが期待できる点も魅力です。

スポットコンサルとの違い

スポットコンサルが業務に直結する課題解決を主な目的としているのに対し、社外メンターは、中長期的な信頼関係に基づいた上での相談やアドバイスも行います。そのため、起業家や経営者が社内メンバーには相談できない内容やプライベートな相談を外部メンターに相談するといったケースも多くあります。

とはいえ、明確な線引きがあるわけではなく、メンターサービスの中にスポットコンサルや業務委託を含んでいたり、反対にスポットコンサルの延長線でメンターサービスを提供するサービスもあります。

社外メンターサービスのメリット(できること)

社外メンターサービスを利用するメリットを3つご紹介します。

1.課題にあったメンターを見つけられる

社外メンターサービスでは、エージェントやマッチングサイトなどを介して、様々な業界や職種において実績豊富な人材を紹介してもらえるので、メンティが抱える課題にあったメンターを選ぶことができます。また、サービスによっては、その都度、異なるメンターに相談できるなど、複数のメンターから支援してもらえるので、社内のロールモデル不足の解消にも役立ちます。

2.客観性の高いアドバイスを得やすい

外部メンターに対して相談することで、社内における立場や状況を気にせず、本音を開示しやすくなるのもメリットです。また、内部事情などに左右されないフラットで客観性の高いアドバイスや、社内だけでは出てこないような意見、アイデアも期待できます。

3.メンター制度の定着

サービスによっては、メンターの育成研修や、メンター制度の構築支援にも対応しています。社外メンターの紹介やマッチングに留まらず、メンター制度の内製化まで支援してもらうことで、組織力の継続的な強化やメンター制度の定着率も高められます。

社外メンターサービスのタイプ

社外メンターサービスは、メンターの提供形態別に、主に3つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を、順にご紹介します。

1.エージェント・人材紹介型

社外メンターサービスの多くが、エージェント・人材紹介型です。豊富なデータベースの中から、メンティが希望する条件にあったメンターをエージェントが選定してくれます。メンターとの面談日を調整したりメンターを選抜したりといったことも不要で手間がかからない点も魅力です。メンターの基準を設けているサービスも多く、各分野に精通した優秀な人材をアサインしてもらえます。

たとえば、「Mentor For」は、公式メンターになる条件として、BCMA認定キャリアメンター(R)受講後、実技練習や動画審査を実施。通過した方のみが公式メンターとして登録できるシステムを採用しています。「Good Team」は全メンターが、管理職経験とメンタリング経験を豊富に持っており、経歴プロフィールを公式ページからも確認できるようになっています。

2.コンサルタント型

自社に所属するコンサルタント・講師が研修やメンターを担当するタイプ。育成や研修のプロに、長期的にサポートしてもらいたい場合に最適です。

「人援隊」は、新入社員や女性社員に特化した社外メンターサービスを実施。研修も交えながら、継続的にメンティが抱える課題や悩みと向き合い、対話を通して解決へと導いてくれます。

3.マッチングサイト型

公開情報の中から、適切な人材を自分でサイトから選んでマッチングするタイプ。希望するスキルにあったメンターをピンポイントで検索できる点が特徴です。また、個人に直接依頼するため、ほかの社外メンターサービスよりも、リーズナブルに利用できるのもポイントです。

たとえば、「MENTA」は、65以上のスキルの中から、メンターを選べるうえに学習プランのカスタマイズにも対応しています。単発(1日)での利用も可能です。

社外メンターサービスの目的別の選び方

社外メンターサービスを検討する際は、誰を対象にするか、どの分野に強いメンターを依頼したいのかなど、目的を明確にすることが大切です。また、サービスによって注力している内容が異なるため、自社の目的にあったものを選びましょう。

1.管理職向け

ビジネスリーダーの育成に伴い、コーチングを主体としたメンタリングを希望している場合や、リーダーシップを強化したい場合には管理職向けの社外メンターサービスが適しています。

管理職メンタリングに特化した「Good Team」や2,500名以上の現役経営者が登録する「メンタープロパートナーズ」などがこちらのタイプに該当します。

2.女性管理職の育成向き

女性管理職やリーダーを積極的に育てたい、女性の離職率を改善したいといった場合には、女性管理職の育成に特化した社外メンターサービスがおすすめです。

たとえば、「Menter For」は、女性リーダーや管理職育成といったキャリア支援から組織内の意識改革まで、女性が活躍しやすい環境づくりにつながるサービスを提供しています。「アーチ・キャリア」は働く女性向けに社外メンターを紹介するNPO法人で、育児経験のある役職経験者がメンターとして多数登録しています。

3.若手向け

新入社員の定着率を高めたい、若手の受け入れ体制を整えたい、相談窓口として機能させたいといった場合は、若手社員の育成に特化した社外メンターサービスがおすすめです。

「人援隊」は、若手社員の中でも新入社員に特化したサービスを提供しています。オプションで合宿型の研修を実施することもでき、早期離職の抑止や相談窓口としての活用も可能です。

4.スポット相談にも対応

メンターの継続利用だけではなく、各分野のプロに仕事を依頼したい場合や、スポットコンサルとして各分野のエキスパートの知見を生かしたアドバイスをもらいたいといった場合には、スポット相談にも対応した社外メンターサービスがおすすめです。

「メンターミー」は、スポット相談、定期的アドバイス、ハンズオン・業務委託、新規事業プログラム設計・運営の4つの使い方ができます。

社外メンターサービスの費用相場

社外メンターサービスは、中長期的な利用が前提になることから、月額制の料金を設定しているサービスが一般的です。提供内容によって料金が大幅に異なるため、見積もりが必要ですが、目安として、費用を公開しているサービスをいくつか紹介します。

サービス名 費用
ビザスク 月額15万円~(ベーシック・6カ月プランの場合)
Good Team 3カ月18万円~(パーソナルプラン・はじめての管理職プランの場合)
BizMentor 月額9,500円~(Biz Mentor Plus+の場合)、体験セッション3,000円/回もあり。
MENTA 月額3,000円~、単発1,000円~

おすすめの社外メンターサービス(管理職向け)

ここからは、管理職のスキルアップなどに強みを持つ社外メンターサービスをご紹介します。

Good Team(株式会社Hitoiro)

Good Team公式Webサイト

(出所:Good Team公式Webサイト)

管理職向けの社外メンターサービス。豊富な管理職経験に加え、500時間以上の支援面談経験を持つメンターが在籍。3カ月間のコーチングとティーチングを組み合わせた管理職専用メンタリングを通して、管理職に必要なリーダーシップを強化できる。
プログラムでは、独自開発のマネジメントリソースマップを活用することで、管理職としての「強み」と「持っているリソース」を可視化。強みを一覧化することで受講者一人ひとりの強みを活かしたリーダーシップを発揮できるようになる。メンタリングの方法は、マンツーマンの「パーソナル」と少人数制の「グループ」から選択可能。

  • 料金 18万円〜(3カ月・パーソナルプラン・はじめての管理職プランの場合)

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BizMentor(一般社団法人 日本リレーショナルリーダーシップ協会)

BizMentor公式Webサイト

(出所:BizMentor公式Webサイト)

管理職や経営者の経験がありコーチングの資格を保有する社外メンターが、コーチングをベースとした対話を通して支援する、管理職向けの社外メンターサービス。取り扱うテーマはメンティの成長やキャリア形成、目標達成、課題解決、組織活性化など様々。
メンター選びに悩む場合は、コンシェルジュ・サービスを利用すれば最適なメンターを紹介してもらえる。自分でメンターを見つけたい場合は、体験セッション(3,000円/回)も利用できる。
ほかにも、目標達成や課題解決のヒントとなるオンラインセミナー「Mentor's Salon」への参加や複数のメンターへのメール相談といったサポートも無料で利用可能だ。

  • 料金 月額9,500円~(Biz Mentor Plus+の場合)

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メンタープロパートナーズ(株式会社Hajimari)

メンタープロパートナーズ公式Webサイト

(出所:メンタープロパートナーズ公式Webサイト)

現役の経営者・役員2,500名以上の社外メンターが在籍するサービス。一人ひとり面談して厳選したハイレイヤー人材が、事業成長や幹部クラスの人材育成に向けてサポートを行う。
サービスの立ち上げや事業責任者を経験したメンターも多く、専門領域の事業や組織においての適切な判断のほか、業界進出時に必要なノウハウの習得、経営陣における次のステージへの成長など、的確なサポートが期待できる。業務委託での契約のため、最短3日で参画可能とスピーディーに導入できるのも特徴だ。メンターのマッチングは、エージェントが担当。

  • 料金 要問い合わせ

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ビザスク(株式会社ビザスク)

ビザスク公式Webサイト

(出所:ビザスク公式Webサイト)

日本最大級のナレッジプラットフォーム「ビザスク」が提供する「社外メンタープラン」。17万人超のプロ人材のデータベースから、メンターのマッチングを行い、長期的なサポートを提供。社員のスキルレベルや企業ニーズにあわせて、ベーシック(3カ月or6カ月)プラン、都度選択プランから選択できる。
ベーシックプランでは、担当メンターが、月2回のミーティングや壁打ち、相談を実施。新規開設した部署の管理職の育成や部署の立て直しに必要なノウハウの習得などの課題にも対応できる。
都度選択プランでは、異なるメンターから1時間単位でメンタリングを受けることで、専門性を活かした新たなキャリア形成やスキルの高度化が期待できる。

  • 料金 月額17万5,000円~(ベーシック・3カ月プランの場合)、50万円/5回(5時間)~(都度選択プランの場合※人数によって変動あり)

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おすすめの社外メンターサービス(女性管理職の育成向き)

ここからは、女性管理職の育成やキャリア形成に強みを持つ社外メンターサービスをご紹介します。

Mentor For(株式会社Mentor For)

Mentor For公式Webサイト

(出所:Mentor For公式Webサイト)

女性社員のキャリア形成とリーダーシップ向上に特化した社外メンター育成・マッチングサービス。社内メンター制度の導入・運用支援から、管理職トレーニング、サーベイに関するサービスまで幅広く提供。
在籍するメンターは、リーダー・管理職経験と育児・介護・不妊治療などの多様なライフイベントの両立経験がある、キャリアメンターに特化した有資格者。延べ650人、累計セッション時間3,000時間超の実績に基づき、女性社員のリーダーシップを引き出すだけではなく、マネジメントの意識改革や組織カルチャー浸透に貢献する。

  • 料金 要問い合わせ

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arch career(NPO法人 アーチ・キャリア)

arch career公式Webサイト

(出所:arch career公式Webサイト)

働く女性を対象に社外メンターを紹介するNPO法人。メンター全員が独自研修を受講済み。メンターの大半が現役会社員で、様々な業界・業種の役職経験者や育児経験者も多い。
法人向けの「社外メンターによるキャリア開発プログラム」やメンタリングの体験を通してメンターの内製化が目指せる「メンター育成プラン」のほか、個人向けにスポットでの利用もできる社外メンター紹介サービス「メンターmikke」やメンタリングが学べる「メンターシップアカデミア」を展開。いずれもオンラインで実施する。

  • 料金 20,000円/3回(個人向け・メンターmikke・スタンダードプランの場合)
    ※初回のみ会員申込費5,000円(税込)が必要

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おすすめの社外メンターサービス(若手向け)

若手社員のメンタリングに特化したプランのある社外メンターサービスをご紹介します。

人援隊(株式会社人援隊)

人援隊公式Webサイト

(出所:人援隊公式Webサイト)

10種類以上の人材育成サービスを展開する企業が提供する社外メンターサービス。若手社員の中でも、新入社員に特化。習慣化や自分軸へのアプローチ、気軽な相談窓口などをコンセプトに、メンターや研修講師が最適なサポートを実施。早期離職者の抑止や若手社員が働きやすい環境構築に注力したい場合に有効だ。更に、オプションで、社内メンターの育成や集合型の新人社員研修の依頼も可能。
また、女性社員向けに、女性メンター(シスター)制度も用意。経験豊富なシスターや研修講師がメンターとなり、産休や育休前・取得後の退職の抑制や女性管理職の増加が期待できる。

  • 料金 要問い合わせ

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おすすめの社外メンターサービス(スポット相談にも対応)

スポット相談にも対応可能な社外メンターサービスをご紹介します。

メンターミー(angle株式会社)

メンターミー公式Webサイト

(出所:メンターミー公式Webサイト)

コンサルタントが希望を聞いたうえで、1,500名以上の登録済みメンターの中から適切な人材をマッチングしてくれるサービス。小規模組織からメガベンチャー、上場企業まで幅広いサポート実績あり。
CxOレベル人材やプロ人材が、メンターとして多く在籍しているのが特徴だ。
状況に応じてスポット相談はもちろん、立ち上げ期のアドバイスや壁打ちに有効な継続利用も可能。ほかにも、業務委託やハンズオンでプロ人材に仕事を依頼したり、社内研修や社内事業プログラムの設計、運営まで依頼したりもできる。

  • 料金 要問い合わせ

詳細はこちら

MENTA(MENTA株式会社)

MENTA公式Webサイト

(出所:MENTA公式Webサイト)

65以上のスキルと約7,400名中からメンターを選択でき、個人から直接サポートを受けられるサービス。スポットでの利用も可能。
約3,500名の現場で働くプロから実践的なスキルが学べるため、業務効率化やスキルアップにも有効だ。メンティにあわせて学習プランをカスタマイズでき、技術的な質問はもちろん、転職相談までサポートしてもらえるのも心強い。
また、プログラミング学習に特化した研修サービス「Progate for Busines」内で、オプションとしてメンターサービスも展開。

  • 料金 月額3,000円~、単発1,000円~

詳細はこちら

まとめ

管理職のスキルアップや女性管理職の育成において、社内メンターだけで行うとなると、業務に直結した内容に偏ったり、個人のキャリアパスに沿ったテーマで深掘りしきれないなどの課題が挙げられます。また、社内におけるロールモデル不足に悩む企業も少なくありません。

社外メンターサービスを導入することで、「課題にあったメンターを見つけられる」「客観性の高いアドバイスを得やすい」「メンター制度の定着」といったメリットが期待できます。

社外メンターサービスは、提供形態によって、主に以下の3つのタイプがあります。

  1. エージェント・人材紹介型
  2. コンサルタント型
  3. マッチングサイト型

また、対象者やどの分野に強みを持つかによっても選ぶべきサービスは異なるため、自社の課題に応じたサービスを選ぶことが大切です。具体的には次のような目的別に分類できます。

  1. 管理職向け
  2. 女性管理職の育成向き
  3. 若手向け
  4. スポット相談にも対応

社外メンターサービスを利用すれば、経験や実績が豊富なメンターとのメンタリングを通して、新たな刺激や発見が生まれ、個人のスキルアップや組織力の底上げなど自社だけでは得られない、ポジティブな効果も期待できます。

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