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メンタルヘルス研修おすすめ8選。研修の目的・内容や選び方

最終更新⽇:2025-08-04

メンタルヘルス研修おすすめ8選。研修の目的・内容や選び方

自社の課題にあわせて効果的なメンタルヘルス研修を実施したいと考えている方や、社内で研修を行うには専門知識やリソースが足りないとお悩みの方へ。メンタルヘルス研修の目的や内容、タイプ別の選び方とともに、おすすめの研修サービスを紹介します。

メンタルヘルス研修とは?

メンタルヘルス研修とは、「こころの健康」であるメンタルヘルスを良好に保つための方法を身に付ける研修です。

自社でメンタルヘルス研修を企画・実施する場合、厚生労働省が無料で提供している「職場のメンタルヘルス研修ツール」を活用する手段も。しかし、メンタルヘルスに関する基礎的な知識はおさえられても、自社の課題や実務に沿った内容にするには、準備をする担当者の負担が大きくなってしまいます。

そもそも、社内でメンタルヘルスの専門知識を持つ人材を確保できなかったり、産業医や保健師との連携が難しかったりすると、研修内容が不十分になってしまう可能性もあります。

メンタルヘルス研修を外部に依頼することで、専門的な観点をおさえつつ、自社の課題や職場環境に適した研修内容を実現できるでしょう。

メンタルヘルス研修の目的・内容

メンタルヘルス研修は、主に「セルフケア研修」と「ラインケア研修」によって構成されており、それぞれ受講対象者や目的・内容に違いがあります。以下、それぞれの研修について解説していきます。

セルフケア研修

セルフケア研修は、全従業員を対象に行われています。目的は、従業員が自身のストレスに気づき、緩和や予防のための方法を学ぶこと。運動や食事、睡眠など、心身の健康を保つポイントを扱うものもあります。ほかにも、怒りの感情にどう向き合うか、職場の人々とどうコミュニケーションをとるか、といったコツを教える研修も。ストレスと上手に付き合う力を身に付け、メンタルヘルスを保ちます。

ラインケア研修

管理職やチームリーダーを対象とした研修です。自身だけでなく、部下のメンタルヘルスに向き合うための方法を学びます。よりよい職場環境を築き、メンタルヘルス不調を未然に防ぐことを目的としており、部下とのコミュニケーションのコツをレクチャーするほか、ストレスチェック結果の活かし方、ハラスメント対策などを扱う研修も。

メンタルヘルス研修のタイプ別の選び方

メンタルヘルス研修は、サービスの提供範囲や強みによって、以下のタイプに分けられます。

なお、なかにはサービスが広範囲に及ぶ会社もありますが、本記事では強みとなっているサービスをもとに分類しています。

1.基本的なメンタルヘルス研修が受けられるタイプ

メンタルヘルスに関する基礎的な内容を学べるタイプ。セルフケア研修とラインケア研修の双方に対応しており、社内で初めてメンタルヘルス研修を実施する場合におすすめです。また、社内のリソースで研修を企画・実施するのが難しく、外部に委託したいと考えている場合にも向いています。

たとえば「日本生産性本部」では、メンタルヘルスの基礎や対処法を学ぶ研修を提供。管理職対象のラインケアや全社員対象のセルフケアなどを実施しています。

「日本産業カウンセラー協会」も一般社員向けの研修と管理監督者向けのメンタルヘルス研修に対応。メンタルへルスの必要性、セルフケアの手法、職場でのよりよいコミュニケーション方法などを教えています。

2.メンタルヘルス対策サービスが充実しているタイプ

メンタルヘルス研修に加えて、メンタルヘルス対策に有効なサービスを広く提供しているタイプ。ストレスチェックや外部相談窓口、休職・復職者支援、カウンセリングなども実施しています。「従業員への支援を手厚くしたい」「職場環境やメンタルヘルス対策の仕組みを改善したい」と考えている場合におすすめです。

たとえば「ウェルネスサポート」は、従業員の健康をサポートするサービスを提供。ストレスチェック、産業医業務サービス、産業保健師紹介サービス、外部相談窓口サービスなどを行っています。

「cotree for Biz」では、ストレスチェックの準備から報告までを一貫して対応。24時間365日開かれている外部相談窓口や、休職者や復職者向けのリワークプログラムなども提供しています。

3.健康経営までサポートするタイプ

健康経営優良法人認定を見据えて、職場作りのアドバイスや調査票の記入支援などまで手掛けているタイプです。メンタルヘルス研修を含めたメンタルヘルス対策はもちろん、フィジカルヘルス対策や人事制度・オフィス環境の整備など、健康経営優良法人の認定を目指す企業に対し、トータルでサポートします。

たとえば「アドバンテッジリスクマネジメント」は、調査票作成で重要な「推進計画」の土台作りを支援。また、継続的な認定取得に向けて、成果分析のためのツールも提供しています。

「エムステージ」では、産業保健・健康経営に関する専門知識が豊富なコンサルタントのほか、保健師や臨床心理士といった専門家によるバックアップ体制も用意。認定取得に向けて、施策のプランニングから実施、振り返り、次年度に向けた施策のアップデートまで伴走します。

おすすめのメンタルヘルス研修(基本的なメンタルヘルス研修が受けられるタイプ)

このタイプの料金はいずれのサービスも問い合わせが必要です。

日本生産性本部(公益財団法人日本生産性本部)

日本生産性本部公式Webサイト

(出所:日本生産性本部公式Webサイト)

管理職対象の「ラインケア」研修、全階層向けのメンタルヘルス「セルフケア」研修などを提供。ストレスチェックの活用方法に特化した研修や、職場環境改善を目指した研修も用意している。ニーズに応じて研修対象や内容、時間をアレンジすることも可能だ。
メンタル・ヘルス研究所を有しており、1977年から40年以上研究活動を行う。メンタルヘルスに関する企業アンケートも定期的に実施し、現場の実態を分析。取り組みの成果はストレスチェックの作成や健康経営の支援に活かしてきた実績も持つ。

  • 開催形式:会場、オンライン

詳細はこちら

日本産業カウンセラー協会(一般社団法人日本産業カウンセラー協会)

日本産業カウンセラー協会公式Webサイト

(出所:日本産業カウンセラー協会公式Webサイト)

一般社員向け、管理監督者向けのメンタルヘルス研修を実施。一般社員向け研修ではメンタルヘルスの基礎知識のほか、不調の早期発見方法やセルフケアの方法、相談上手になるための「報・連・相」のポイントなどを教えている。管理監督者に対しては、メンタルヘルス不調者を出さないための対策方法や、復職支援の内容などをレクチャー。ほかにもハラスメント研修といった職場作りにつながる研修も行っている。
研修のテーマはアレンジ可能。要望にあった講師やカウンセラー、研修内容などを提案してもらえる。

  • 開催形式:会場

詳細はこちら

おすすめのメンタルヘルス研修(メンタルヘルス対策サービスが充実しているタイプ)

このタイプの料金も、いずれのサービスも問い合わせが必要です。

日本CHRコンサルティング(日本CHRコンサルティング株式会社)

日本CHRコンサルティング公式Webサイト

(出所:日本CHRコンサルティング公式Webサイト)

業種ごとのストレス要因、階層別の課題などに特化し、実践を交えたメンタルヘルス研修を提供。公認心理師や、厚生労働省のストレスチェック指針に携わる精神科産業医が研修の講師を務めている。研修のメインテーマと対象者は自由に組み合わせられるため、職場の環境やニーズにあった内容にしやすい。研修は対面とオンラインの同時開催が可能で、オプションで録画データの動画配信にも対応している。
ストレスチェックや産業医紹介、外部相談窓口の設置など、メンタルヘルスを支えるサービスも豊富だ。

  • 開催形式:会場、オンライン

詳細はこちら

ティーペック(ティーペック株式会社)

ティーペック公式Webサイト

(出所:ティーペック公式Webサイト)

「職場のヘルスリテラシー向上研修」を実施。日本全国で研修が可能で、対面、オンライン、動画コンテンツ配信など、様々な手法を備える。「女性の健康」「がんと仕事の両立」「禁煙」など、健康経営推進につながるテーマでの研修も可能だ。メンタルヘルスだけに留まらず、社員が健康的に働けるような環境整備を支援する。
メンタルヘルスの悩みに特化した相談窓口も提供。予約不要の窓口と、予約をすることで同一カウンセラーが継続的にカウンセリングしてくれる窓口を用意している。

  • 開催形式:会場、オンライン、動画配信

詳細はこちら

ウェルネスサポート(株式会社ウェルネスサポート)

ウェルネスサポート公式Webサイト

(出所:ウェルネスサポート公式Webサイト)

自社の課題を踏まえてオーダーメイドのメンタルヘルス研修を提案してくれるサービス。講師は精神科医、産業保健師、産業医といったメンタルヘルスの専門家が務めている。ロールプレイ、ケーススタディ、セルフワーク、グループワークなど実践の機会が豊富だ。研修の様子を録画・編集した動画の配信や、日本語で実施した研修に英語字幕を付けた研修動画作成にも応じている。
ストレスチェックの運用代行、産業医や産業保健師の紹介、産業カウンセラーによる電話相談などにも対応可能。

  • 開催形式:会場、オンライン

詳細はこちら

cotree for Biz(株式会社JMDC)

cotree for Biz公式Webサイト

(出所:cotree for Biz公式Webサイト)

医師、臨床心理士、公認心理師などが講師を務めるメンタルヘルス研修。内容は自社の状況にあわせてカスタマイズ可能で、課題設定の段階から専任コンサルタントがサポートする。メンタルヘルスだけでなく、健康経営、女性向けヘルスケア、フィットネス、マインドフルネスなど多様なテーマの研修に応じている。
外部相談窓口、オンラインカウンセリング、ストレスチェック、リワークプログラムなどのサービスも用意。オンラインカウンセリングは24時間365日開設されており、ビデオ、電話、テキストによる相談ができる。

  • 開催形式:会場、オンライン

詳細はこちら

おすすめのメンタルヘルス研修(健康経営までサポートするタイプ)

アドバンテッジリスクマネジメント(株式会社アドバンテッジリスクマネジメント)

アドバンテッジリスクマネジメント公式Webサイト

(出所:アドバンテッジリスクマネジメント公式Webサイト)

若手から管理職まで、幅広い層に適したメンタルヘルス研修を提供。デジタルデトックスといった、時代にあわせたセルフケアを扱う研修も用意している。セルフケアの重要性やスキルを学ぶ「体験ゲーム型メンタルタフネス度向上研修」も特徴。
健康経営支援サービスでは、健康経営度調査票の作成に向けて推進計画の土台作りを支援。大企業向けの「健康経営優良法人認定」上位である「ホワイト500」の取得をサポートした実績もある。別途料金で効果検証の支援、健診管理システムの提供、オンラインカウンセリングなども行っている。

  • 開催形式:会場、オンライン
  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

エムステージ(株式会社エムステージ)

エムステージ公式Webサイト

(出所:エムステージ公式Webサイト)

メンタルヘルス研修やハラスメント研修などを実施しているサービス。保健師、臨床心理士、社会保険労務士などのほか、労働衛生コンサルタント、禁煙サポーターといった専門家も研修を担当する。「ストレスチェック結果を踏まえて研修内容をカスタマイズしてほしい」といった要望にも応えている。ほかにも、職場環境の改善や休職者の支援なども行う。
健康経営コンサルティングサービスも提供。健康経営優良法人の取得サポートのほか、次年度の認定取得に向けたサービスも展開しており、継続的な健康経営を支えている。

  • 開催形式:会場、オンライン
  • 料金:10万円~(1時間の場合) ※訪問実施の場合、交通費は別途

詳細はこちら

まとめ

従業員のメンタルヘルスを支えるための研修は、自社内で賄おうとすると人材やノウハウの不足が課題になります。メンタルヘルス研修サービスを活用することで、自社のニーズにあった講師や適切なプログラムを提案してもらえるでしょう。

メンタルヘルス研修のタイプは、サービスの提供範囲や強みによって以下の3種類に分けられます。

  1. 基本的なメンタルヘルス研修が受けられるタイプ
  2. メンタルヘルス対策サービスが充実しているタイプ
  3. 健康経営までサポートするタイプ

研修以外のサポートも必要か、開催形式は会場とオンラインどちらがよいかなども精査して、研修サービスを検討してみてください。

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