SNS採用代行9選。費用相場やタイプ別のおすすめ紹介

最終更新⽇:2024-09-12

SNS採用代行9選。費用相場やタイプ別のおすすめ紹介

SNS採用を検討している人事担当の方へ。ノウハウや運用工数に不安がある時は、SNS採用代行サービスの利用がおすすめです。サービスを比較・検討するポイントや選び方、費用相場とともに、おすすめのサービスを紹介します。

SNS採用代行とは?

SNS採用代行とは、SNSを活用した採用活動を、外部に委託して行ってもらうことです。

自社でSNS採用を行うことの課題

企業のSNSアカウント運用はマーケティングやブランディングだけでなく、採用においても有効です。幅広い世代がX(Twitter)やInstagram、TikTokなどのSNSを利用して情報収集を行っています。就職活動においてもSNSで情報収集を行う人は増えており、企業のSNS投稿が求職者に興味を持ってもらえるきっかけにもなり得ます。

自社で採用活動を行うこともできますが、SNS採用の場合、ターゲットの明確化や競合調査、目標設定など専門知識や運用の手間がかかります。興味や関心はあるものの「社内にノウハウがない」「人的リソースが足りない」などを理由に足踏みしている人事担当者も多いのが現状です。

プロのSNS採用代行サービスなら、採用戦略の設計からアカウント開設、投稿文・画像作成、分析まで、SNS採用に関する業務をアウトソーシングできます。業務負担の軽減はもちろん、自社で取り組むよりも高い成果を期待できます。

SNS採用代行のおすすめ

SNS採用代行は、対応範囲によって2つのタイプに大別できます。

  • SNS採用に特化したタイプ
  • 採用代行全般に対応するタイプ

記事後半には、各タイプのおすすめサービスを紹介しています。今すぐサービスの選定に移りたいという方はそちらをご覧ください。もう少し比較ポイントや選び方を知りたいという方はこのまま読み進めてください。

SNSで採用活動するメリット

まずは、SNSを活用した採用方法(ソーシャルリクルーティング)のメリットについてお話します。具体的には、X(Twitter)、Facebook、Instagram、YouTube、TikTokなどのSNSを活用して、企業が求職者に直接アプローチを行いうことを指しますが、そのメリットは主に次の3つです。

  1. ターゲット層の応募率向上
  2. 応募者のミスマッチの低減
  3. 採用基盤の強化

各メリットについて詳しく解説します。

1.ターゲット層の応募率向上

SNSという新たな媒体を利用することで、求人媒体やHP、エージェントなどの既存手法ではアプローチできない層にもアプローチできるようになります。SNSは更新がしやすく、素早い情報発信が可能なため、応募者とのタッチポイントが増えるのも魅力です。多くの情報を伝えることで、企業をより深く理解してもらえることにつながります。

それ以外にも、SNSは拡散力が高いため、企業の知名度がなくても、コンテンツさえ優れていれば拡散され、応募が増える可能性があります。また、SNSはユーザー同士のつながりが強いため、特定の分野に興味がある人など、ターゲットとする層にピンポイントで効率よく拡散できることもポイントです。

代行サービスでは、まず企業がどのような人材を求めているかをヒアリングすることから始まり、次に行うのが、ペルソナの明確化です。得た情報をもとに市場や競合などの様々な調査を行います。SNSマーケティングと採用広報の知見・ノウハウにもとづいて発信するため、より高いエンゲージメントが見込めるでしょう。

2.応募者のミスマッチの低減

SNSでは求人媒体よりも自由な表現で発信できます。採用担当者の人柄や働く人のリアルな日常、更に自社ならではの風土やビジョンを直接伝えることで、他社との差別化を図れます。そのような情報を見て応募する求職者ならば、職場の雰囲気を理解しているため、入社後のギャップを感じづらくなります。結果として従業員の定着率向上と早期離職防止が期待できます。

代行サービスでは、このようなSNS投稿の制作代行も請け負います。代行サービスはSNS運用の豊富な経験があるため、質の高いコンテンツの作成をし、企業の魅力をわかりやすく発信できます。採用に特化したSNSデザイナーに依頼すれば、視覚的に優れた投稿も作成可能です。代行サービスを利用して企業の魅力を十分に伝えることで、応募者とのミスマッチを更に減らせるでしょう。

3.採用基盤の強化

SNSにおけるマーケティング活動同様、SNSを用いた採用活動は、企業の採用ブランディング・認知の向上にも効果的です。SNSでコンスタントに情報を発信し続けることで、本格的に就職活動をしていない潜在層に企業のファンになってもらうことができます。そうすれば、就職活動を行う際に選択肢のひとつとして選ばれる可能性もあります。

代行サービスでは、自社のSNSを分析しながら、発信し続けてもらえます。自社のフォロワーがどういった層か把握することで、より興味関心を引く投稿を作成可能です。

SNS採用代行でできること

SNS採用代行でできることは、主に以下のとおりです。

  • 初期設定
  • 運用代行
  • クリエイティブ制作
  • 調査・分析・戦略設計

それぞれの内容について見ていきましょう。

初期設定

アカウント作成やプロフィール設定などの初期設定などを行います。アカウントを構築するところから依頼できるので、SNS運用が初めての場合でも安心です。そのほか、ペルソナの設定やKPIの設定、投稿スケジュールのセット、ハッシュタグの選定など、SNSで投稿を始めるうえで必要な各種設定代行を依頼可能です。

運用代行

実際のSNS運用においては、日次の投稿やフォロー、いいねなどの作業を任せられます。投稿を企画・管理し、運用マニュアルを作成することも可能です。再現性を持って運用できるように、社内での仕組み化を支援するサービスもあります。

クリエイティブ制作

運用だけでなく、投稿のクリエイティブ制作も代行できます。クリエイティブ制作の例として挙げられるのが、画像の加工やキャプションの作成などです。SNSのプロがそれぞれ適した仕様で作業を行います。また、投稿欄だけでなくストーリーやリールといった各種クリエイティブについても制作可能です。

調査・分析・戦略設計

ただSNSを運用するのではなく、投稿分析や運用レポートでの報告まで行うのが代行サービスの魅力です。月次ミーティングや報告会を通して適宜相談でき、必要なサポートをしっかり受けられます。

また、採用代行全般に対応しているサービスには、面談希望者との日程調整や求人票の作成などのスカウトを代行してくれる会社もあります。更に、エージェント対応が可能なところもあるため、必要な場合には対応しているサービスが選択肢になります。

SNS採用代行のタイプ別の選び方

SNS採用代行サービスは様々なタイプがあるため、どれを選べばよいか迷ってしまいます。主な代行サービスのタイプとして挙げられるのが、「SNSマーケティングに強みを持つタイプ」「採用代行に強みを持つタイプ」の2つです。それぞれ詳しく紹介します。

1.SNS採用に特化したタイプ

SNSならではの強みを活かして効果的な発信を行いたい、または質の高い母集団を形成していきたいという場合に効果的です。SNSを活用して、企業の認知度や拡散力、ブランディングを高められます。

たとえば「エアリク」は、Instagramの運営に強みを持つサービスです。自社アカウントの運用ノウハウを活用し、採用に特化したSNS運用を代行しています。

SNS運用の知見を獲得したい場合や、自社アカウントのフォロワーを増やしたい場合は、SNS採用に特化した代行サービスの活用が効果的です。

2.採用代行全般に対応するタイプ

応募者を獲得した後の採用業務も含めて代行してもらいたい場合に活用できます。SNS以外の媒体も代行してもらいたい場合や、応募者対応もしてもらいたい場合におすすめです。

たとえば「HeaR」は、求人媒体の運用や採用広報、エージェント対応、面接など、採用に必要な業務をまとめて代行します。採用広報サービスのひとつとして、X(Twitter)やInstagramの運用代行があります。

SNS採用代行の費用相場

SNS採用代行の費用相場は、投稿頻度や制作物、サポートの範囲によって変動があるため見積もりが必要ですが、月額約10〜15万円で依頼できることが一般的です。

たとえば、「wakaru」のSNS運用支援サービスは月額15万円から依頼できます。SNS設計や制作、運用、分析などの支援内容は、企業に合わせてカスタマイズします。

また、「JOB-BUZZ」は、初期設定と日次業務を含めて、費用は月額10万円からです。初期設定ではペルソナ設定やアカウント設定など、日次業務では3投稿以上、10いいね、3リプライなどを行います。

「RXプロ」は、採用候補者のエントリーを増加するプラン、採用のプロが代行を実施するプラン、採用候補者のリーチを拡大するプランの3つを用意しています。スカウト代行は月額3万円から、運用代行は月額10万円から、リーチ拡大は月額30万円から対応可能です。

依頼したい内容によって費用は変わるため、プラン内容と金額を踏まえて依頼しましょう。

SNS採用代行の比較ポイント

SNS採用代行を選ぶときのポイントは、主に以下の3点です。

  1. 対応するSNS
  2. サポートの範囲
  3. フィードバックの透明性

1.対応するSNS

SNS採用代行を選ぶときには、まずどのSNSに対応するかチェックします。SNSといっても様々あり、それぞれ特色も異なるため、自社の特性に合ったSNSの把握が大切です。自社に合うSNSに対して強みのあるサービスを選べば、SNS採用を効果的に進められます。Z世代や30代など、ターゲットの年齢層や属性に合わせてInstagram、TikTok、X(Twitter)、Facebook、LINEなどを検討することが大事です。

たとえば、「エアリク」は、Instagramに強みがあります。20代、30代の応募率・内定承諾率を向上させるのに適しています。

また、「バズリク」なら、ショート動画を軸としたSNS運用が可能です。TikTok運用に必要なすべての作業を代行してくれるため、動画制作の経験がなくても、社内の雰囲気が伝わる魅力的な動画を発信できます。

「RXプロ」は、X(Twitter)とTikTokに対応しています。採用設計から戦略立て、メディア運用、メンバー育成までトータルでサポートするプランもあります。

ほかにも、「hypex」なら、幅広いSNSに対応可能です。具体的には、FacebookやInstagram、X(Twitter)、LINE、Linkedinなどがあります。30代、40代の利用率が高いFacebookや日別のアクティブユーザーが多いX(Twitter)など、SNSの特性に合わせて自社にあった手法を選べます。

2.サポートの範囲

日々のSNS運用以外に、どんな業務を代行してもらえるかも確認しておきましょう。

たとえば、「エアリク」はコメントの返信対応が可能です。また、ターゲットや企業の強みを押さえたうえでコンテンツの作成ができ、収集データの提示も行います。

「wakaru」は送客に強みがあります。適切なタイアップ方法・訴求の提案からクリエイティブ制作までトータルでサポートします。自社説明会やイベントへの送客、求職者向けサービスのPRなどが可能です。

また、SNS運用だけでなく、採用代行全般に対応している場合も、どこまでやってもらえるかチェックすることが大切です。

たとえば、「HeaR」は面接業務を代行します。会社説明会や日程調整のほか、採用の要件定義など多様な業務を代行します。

採用管理を効率化したい場合には、管理システムも提供しているサービスが便利です。「レジェンダ」が提供する採用管理システムでは、複雑な選考プロセスの管理や応募者一人ひとりとのコミュニケーションなども実施できます。

3.フィードバックの透明性

SNS採用代行に依頼する場合、フィードバックの透明性も重要です。運用成果をどれくらいの頻度や精度で報告してもらえるかを確かめておきます。ゆくゆくはSNS運用を内製化していきたい場合や、ノウハウの習得のためにも大切なポイントです。

たとえば、「JOB-BUZZ」は月次報告・改善作業のほかに、チャットで日次報告を行ってくれます。日々行うツイートやフォロー、いいね、リプライなどの結果共有や、質問があればチャットやメールでも相談できます。

おすすめのSNS採用代行(SNS採用に特化)

エアリク(株式会社リソースクリエイション)

エアリク公式Webサイト

(出所:エアリク公式Webサイト)

採用に特化したSNS運用代行サービスを展開し、求人広告の代理店事業も行う。人材紹介やLP制作、インターネット広告などの知見を活かし、効果的なSNS採用代行サービスを提供している。
Instagramや、X(Twitter)、TikTok、YouTubeなど様々な媒体に対応し、特にInstagramの運営を得意とする。自社で運用する14個のアカウントで数万人以上のフォロワーを獲得している。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

バズリク(株式会社メディアエイド)

バズリク公式Webサイト

(出所:バズリク公式Webサイト)

SNSマーケティングやインフルエンサーマーケティング、広告運用、Instagram運用、TikTok運用など、多岐にわたるSNSコンサルティング・運用代行事業を展開している。制作チームの平均年齢は24歳であり、若いメンバーが活躍していることが特徴。
ショート動画を軸としたサービスであり、職場の雰囲気をリアルに伝えるショート動画の発信により、採用のミスマッチを防ぐ。毎月2,000本以上の台本を制作し、150社以上の豊富な運用実績がある。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

JOB-BUZZ(スマートリクルーティング株式会社)

JOB-BUZZ公式Webサイト

(出所:JOB-BUZZ公式Webサイト)

JOB-BUZZではSNS採用に特化した採用支援サービスを提供しており、SNS採用の運用代行や、JOB-ADやJOB-AD Plusといった求人広告代理店事業を展開している。
アカウント作成やプロフィール設定などの初期設定、ペルソナの設定やKPIの設定、分析やスケジュールの立案などの運用戦略、日次の投稿やフォロー、いいねなど、SNS運用に関する幅広い業務をサポート。
また、月次報告のほか、日々のいいねやリプライなどを報告する日次報告も徹底。ノウハウや運用方法をまとめ、内製化のためのフォローアップも実施している。

  • 料金:月額10万円〜

詳細はこちら

wakaru(wakaru株式会社)

wakaru公式Webサイト

(出所:wakaru公式Webサイト)

SNSマーケティングと人材領域で事業を拡大。採用に特化したSNSマーケター、SNSデザイナーが多数在籍しており、SNSを利用した採用活動を包括的に支援する。
SNS運用支援サービスを利用する企業は、wakaruが運用するメディアとのタイアップも可能。求職者向けメディア「わかる就活」「わかる転職」などの合計フォロワー数は60,000人以上となっている。

  • 料金:月額15万円~

詳細はこちら

hypex(株式会社hypex)

hypex公式Webサイト

(出所:hypex公式Webサイト)

SNS採用支援のほか、採用ピッチ資料の作成や採用オウンドメディアの展開、採用ブランディングなどをサポートしている。採用をSNSマーケティングで解決するサービスでは、運用から制作まですべて任せられる。
対応媒体は、Facebook・Instagram・X(Twitter)・LINE・LinkedInなど幅広く、それぞれの特性から自社に適したものを選択可能。SNSが持つ高度なターゲティング手法により、効果的に採用マーケティングを実施できる。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

おすすめのSNS採用代行(採用代行全般に対応)

HeaR(HeaR株式会社)

HeaR公式Webサイト

(出所:HeaR公式Webサイト)

採用コンサルティング事業、採用代行事業、人材紹介事業を展開。そのため、SNSによる採用広報だけでなく、採用版データ分析ツール「HITOME」や人材サービスで培ったノウハウをもとに求人媒体運用、エージェント対応、面接まで、採用に関わる多種多様な業務を代行。
採用コンサルタントと運用担当の2名体制で支援し、依頼者と直接やりとりするため、社内に採用ナレッジが少ない場合や専任担当者がいない場合も安心して採用業務に取り組める。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

RXプロ(株式会社RXプロ)

RXプロ公式Webサイト

(出所:RXプロ公式Webサイト)

採用代行以外にも採用コンサルティングや、採用ブランディング支援を行い、様々な採用課題を解決に導く。豊富な実績・ノウハウを持つ採用のプロが培った成功プロセスを、そのまま自社に導入することで、プロの成功体験を自社に転換。
採用候補者のエントリーを増加する「スカウト代行プラン」、採用のプロが代行を実施する「RPOプラン」、採用候補者のリーチを拡大する「採用メディア運用RX化プラン」など、ニーズに合わせて、フルオーダーメイドのプランを用意。
X(Twitter)やTikTokなどのSNS運用のほか、媒体運用や日程調整、スカウト代行業務も依頼できる。

  • 料金:月額30万円~(採用候補者のリーチを拡大するプランの場合)

詳細はこちら

アクシアエージェンシー(株式会社アクシアエージェンシー)

アクシアエージェンシー公式Webサイト

(出所:アクシアエージェンシー公式Webサイト)

企業の採用支援や人材育成など、人材に関する幅広いサービスを提供している。「中途採用」「新卒採用」「アルバイト・パート採用」の3つに分けてサービスを展開。
人材専門会社であることを強みに、SNS運用のほかに、スカウト配信代行やイベントノベルティ制作、採用ブランディングなど、一気通貫で採用に関する業務に対応する。
また、人材紹介大手3社とアライアンスを組んでおり、人材紹介も行う。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

レジェンダ(レジェンダ・コーポレーション株式会社)

レジェンダ公式Webサイト

(出所:レジェンダ公式Webサイト)

ソーシャルリクルーティングなどの複数のパッケージサービスを提供。これまでの導入・活用実績をもとに、集客とマッチングの両側面から具体的な企業SNSの活用方法を提案する。
パッケージサービスでは、求人広告運用やプロモーションツール作成、スカウトサービスなども提供。計画策定から母集団形成、選考、データ分析まで採用活動を支援する。
また、採用支援サービスのほか、人事労務支援や人事システムサービスも行う。採用を含めた人事関連業務を包括的に支援することで、人事業務全般の課題の解決を実現する。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

まとめ

SNSを活用した採用は自社でも行えますが、なかなか成果が出なかったり、運用に手間がかかったりします。自社内でのSNS採用が難しい場合の選択肢のひとつが、SNS採用代行サービスの利用です。

代行サービスを利用すれば、運用業務の負担軽減につながるだけでなく、自社では気づかなかった施策の提案や発信情報の最適化を図ってもらえます。

SNS採用代行を利用するときは、以下のタイプから自社に合ったものを選んでみましょう。

  1. SNS採用に特化したタイプ
  2. 採用代行全般に対応するタイプ

それぞれのサービスで得意な媒体や対応範囲、費用は異なりますが、上手にアウトソーシングすることでより効果的な採用業務を進められます。提案や見積もりを無料で行っている会社も多いため、まずはお気軽に問い合わせてみることをおすすめします。

関連記事Related article

このページの内容をシェアする

  • Facebook
  • X
  • LINE