スカウト代行サービス10選。料金相場から選び方まで
最終更新⽇:2024-10-25
採用業務を効率的に行いつつ、これまで以上に求める人物層にアプローチしていきたい。そんなお考えの方にはスカウト代行サービスがおすすめです。自社に適したスカウト代行会社の選び方やポイント、おすすめサービスを交えながら、わかりやすくご紹介します。
目次
スカウト代行サービスとは
スカウト代行サービスとは、人材を採用したい企業の代わりに、ダイレクトリクルーティングなどを用いてスカウト作業を代行してくれるサービスのことです。
そもそも「スカウト」とは?
かつては、求人広告を掲載して求職者からの応募を待つという”受け身”のスタイルのが一般的でしたが、現在の採用活動は多様化しています。スカウトは、その中でも採用ターゲットに対して企業からアプローチする、”攻め”のやり方です。「自社に合っていそうな人」を自ら発掘できるという利点がある一方、「対象者を探すのが手間」「一通一通文面を考えるのが大変」などの業務負荷がかかります。
スカウト代行サービスを利用すれば、上記の負担を減らすことができる上に、ノウハウやスカウト媒体の機能などを熟知した担当者の力を借りて自社が求める人材への効果的なアプローチが期待できます。
今回は、「何をお願いできるのかわからない」「料金を知りたい」「どの会社に依頼すれば良いかわからない」といった方向けに、注意点・メリット・料金・選び方などをご紹介します。後半では、タイプ別のおすすめスカウト代行サービスや選ぶ際のポイントについてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
スカウト代行サービスについて知っておくべきこと
まずは、スカウト代行サービスの詳しい内容について知るためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。
- スカウト代行サービスの必要性
- スカウト代行サービスの業務範囲
- スカウト代行サービスのメリット
スカウト代行サービスの必要性
「獲得が難しい人材層にアプローチできる」のがスカウト型採用のメリットですが、当然ながら、アプローチしたとしても必ずしもスカウトが成功するとは限りません。また、無数にいる候補者の中から、自社で活躍できる人材を見つけ出すには膨大な時間や労力がかかります。ダイレクト・リクルーティングサービスごとに特性も異なるため、使い方を覚えるのに苦慮する場面もあるでしょう。これらの課題を解決できるのがスカウト代行サービスです。
スカウト代行サービスの業務範囲
スカウト代行サービスに依頼することのできる業務範囲は多岐に渡ります。大きく分けると、以下3つの工程が挙げられます。細い業務範囲は代行会社によって異なるため、依頼する際はあらかじめ具体的な業務範囲について確認しておきましょう。
- ピックアップ:スカウト媒体選定、候補者の選定
- アプローチ:スカウトメールの文面作成、個別・一斉配信
- フォロー:候補者への返信対応、面接の日程調整
ほかにも、スカウトメールの開封率や返信率の集計を行い、スカウトの効果測定や採用戦略の提案、レポート提出などを行ってくれるようなサービスもあります。
スカウト代行サービスのメリット
スカウト代行サービスを利用するメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- 採用工数の削減
- 採用の質向上
- 採用ノウハウの獲得
スカウト代行に依頼することで、求人募集から採用までの一連の作業が短縮され、採用担当者の負担が軽減されます。また、多くの場合、採用実績・業務経験が豊富なスタッフからサポートを受けることができるため、自社で不慣れな状態でスカウトを進めるよりも、早く採用できる可能性が生まれます。そのほか、サービス提供側から的確な採用に関するアドバイスを受けることで、自社の課題発見やプロのノウハウ吸収につながります。
スカウト代行サービスの料金・相場観
スカウト代行サービスの料金体系は、固定の利用料金で一定の業務を依頼する「月額制」と、スカウト1通につきいくらという「従量課金制」の2つに分かれます。サービスによっては、初期費用が無料や追加費用が発生する可能性があるので、あらかじめ「どの業務を依頼すると概算でいくらになるか」、代行会社に見積もりを出してもらいましょう。
月額制の相場観
月の稼働時間に応じた料金体系で、サービスによって詳細な料金は異なります。対象者の絞り込み、スカウト文面の作成・送信、応募者の受付、面談日時調整など、全体を含めて月額20万円以上が一つの目安です。たとえば、株式会社ネオキャリアの場合、月額25万円~(平日4h×20営業日)。中には、業務ごとに切り分けて依頼できるサービスもあります。
従量課金制の場合
スカウトメールの配信数や業務量などに応じて、毎月の利用料金が変動するタイプです。スカウトの成果や自社のニーズによって費用を調整することが可能です。料金単価はサービスによって異なりますが、概ね1,000~1,500円/通が相場です。
スカウト代行サービスのタイプと選び方
スカウト代行サービスは「実績が豊富で汎用性が高いタイプ」と「特定の領域似特化しているタイプ」の2つのタイプに分けられます。
- 採用職種が複数あり、具体的な優先順位やターゲットが明確ではない
→幅広い職種や業界の人材にアプローチできる「実績が豊富で汎用性が高いタイプ」がおすすめ - 採用職種が決まっており、エンジニアなど専門職の人材にアプローチしたい
→専門職の採用実績が豊富な「特定の領域似特化しているタイプ」がおすすめ
後半にタイプごとにおすすめの代行サービスをいくつか紹介してありますので、サービス選びの参考にしてください。
スカウト代行サービスを選ぶ際のポイント
自社に合ったタイプがつかめたら、続いては個々のサービスを比較検討していく番です。スカウト代行サービスを選ぶ際のポイントとしては、以下のような点が挙げられます。
- どのような採用ツール・手法に対応しているか
- 対応して欲しい業務範囲が合っているか
- 欲しい層に対する採用実績・ノウハウを持っているか
- 情報共有・コミュニケーションに齟齬はないか
- スカウト以外もサポートしているか
以下、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
どのような採用ツール・手法に対応しているか
スカウト代行サービスによって、対応できるスカウト媒体は異なります。代行サービスを選ぶ際は、各代行会社が利用するスカウト媒体や手法が自社とマッチするか確認しておきましょう。一般的に、自社が求める人材とマッチする層にアプローチするためには、欲しい人材層が多く登録している採用ツールを使う必要があります。
現在、様々なスカウト媒体がサービスとして提供されており、具体的な例として以下が挙げられます。
- ビズリーチ:ハイクラス人材向け
- Wantedly:若手層向け
- Findy:IT/エンジニア人材特化
対応して欲しい業務範囲が合っているか
スカウト代行サービスによって、スカウト媒体の選定まで行ってくれたり、採用業務の分析や振り返りをしてくれたりと業務範囲が異なります。そのため、スカウト代行サービスを選ぶ際は、自社が効率化したい業務とサービスの業務範囲を照らし合わせることが重要です。中には、業務ごとに追加で費用が発生する場合もあるため、注意が必要です。
たとえば、対象者の選定やスカウト送信だけでなく、採用業務全体の効率化や最適化を図りたい場合は、採用戦略の立案やスカウトデータの集計・分析、改善の提案まで一貫して対応してくれるダイレクトソーシング社や株式会社VOLLECTの「PRO SCOUT」などがおすすめです。
欲しい層に対する採用実績・ノウハウを持っているか
スカウト代行サービスを選ぶ際は、自社が求める人材層についてどれくらい採用実績があるか、ノウハウを持っているか確認しておきましょう。欲しい人材層の業界に詳しいスタッフや、特定の職種で採用実績が豊富なサービスに依頼すれば、高い費用対効果が期待できます。たとえば、エンジニアを採用したい場合は、「プロリク」などのエンジニア採用に特化したサービスがおすすめです。
情報共有・コミュニケーションに齟齬はないか
スカウト代行を効率よく・効果的に進めてもらうには、自社とサービス担当者との円滑な情報共有・コミュニケーションが必要です。ただし、スカウト代行会社によって連絡方法は異なるため、注意が必要です。たとえば、「PRO SCOUT」であれば、電話やメールをはじめ、SlackやZoomなどのWeb会議ツールやチャットツールに柔軟に対応しています。自社で使用しているコミュニケーションツールや業務フローに合っているか、柔軟な対応してくれるか、チェックしておきましょう。
スカウト以外もサポートしているか
スカウト代行サービスの中にはスカウトだけでなく、様々な採用代行に取り組んでいるものもあります。たとえば、求人媒体への掲載など「他の採用活動も並行して行いたい」、もしくは、応募受付や面接など「採用活動全般でリソースが不足している」という場合は、サービスメニューを確認して対応範囲をチェックしておきましょう。
スカウト以外の採用に関わる代行サービスについて詳細を知りたい方は、おすすめの「求人媒体・採用媒体」や「採用代行サービス」などの記事をご覧ください。
おすすめのスカウト代行サービス(実績豊富で汎用性が高い)
実績が豊富なスカウト代行サービスのうち、特に汎用性の高いおすすめサービスをご紹介します。
ダイレクト採用支援(株式会社ダイレクトソーシング)
(出所:ダイレクト採用支援公式Webサイト)
株式会社ダイレクトソーシング運営の「ダイレクトソーシング」は、40種類以上のスカウト媒体の運用と、60万件以上の採用実績を誇るスカウト代行サービス。エンジニアを中心に様々な職種でデータに基づいた採用戦略の立案や、テクノロジーによる運用工数の効率化を支援。
- 料金:要問い合わせ
PRO SCOUT(株式会社VOLLECT)
(出所:PRO SCOUT公式Webサイト)
上場企業やメガベンチャーを中心に、中小企業やベンチャーまで幅広い実績を誇るスカウト代行サービス。採用戦略の策定から面接の日程調整まで、スカウト業務を丸投げ可能。担当スタッフはフリーランスやインターンではなく、必ずVOLLECTの社員がサポートするため安心して利用できるのもポイント。
- 料金:従量課金制(詳しくは要問い合わせ)
uloqo(株式会社プロジェクトHRソリューションズ)
(出所:uloqo公式Webサイト)
テクノロジー領域を中心にエンジニアや戦略コンサルタント、SaaS営業職などの採用実績があるスカウト代行サービス。HR領域やテック領域、コミュニケーション領域において知見豊富なコンサルタントがスカウト業務を代行。スカウト媒体の選定から面接日程調整、週次KPIの設計・モニタリングまで、採用業務を網羅したサービスを受けられる。
- 料金:要問い合わせ
OfferBrain(株式会社VOLLECT)
(出所:OfferBrain公式Webサイト)
質の高いアプローチにこだわるスカウト代行サービス。専任担当がついて単純な応募数を増やすことよりも、「採用につながるか」を軸に、スカウト文面や送り方の改善・ABテストなど試行錯誤。膨大なデータの中から個社ごとの最適なターゲットを見つけ出し、ベストなタイミング・文面で送信してくれる。
- 料金:要問い合わせ
おすすめのスカウト代行サービス(専門職採用に強み)
続いては、専門職の採用に強いおすすめのスカウト代行サービスについてご紹介します。
プロリク(株式会社プロリク)
(出所:プロリク公式Webサイト)
エンジニア採用に特化したスカウト代行サービスを提供。エンジニア採用に関する10年間の採用実績やノウハウによりサポートを受けることが可能。サービスの担当者はエンジニア採用の経験が豊富で、候補者の志向性を汲み取り、ターゲットに刺さるスカウト文面が期待できる。
- 料金:要問い合わせ
コアスカウト(株式会社シンギョク)
(出所:コアスカウト公式Webサイト)
エンジニア採用に特化したスカウト代行サービス。元人材大手出身者に加えて、現役のPM(プロジェクトマネージャー)など実績・経験豊富な専門スタッフのサポートを受けられるのがポイント。戦略の立案から採用のプロによるスカウトメール文面の作成、数値に基づいた改善施策の立案まで、幅広いサポートを受けられる。
- 料金:月額34万円〜(スカウト通数月間100通・6カ月契約の場合)、初期費用17万円
アカリク(株式会社アカリク)
(出所:アカリク公式Webサイト)
理系人材の採用に特化したサービスを提供。累計登録者数は20万人以上。運用代行も行っており、機電情や科学・生物系など幅広い理系学生にアプローチが可能。スカウト返信率は約40%を誇り、登録者はMARCH・国公立以上の学生が85%以上。
- 料金:月額数万円前後(詳しくは要問い合わせ)
ビヨンドハイアリング(Beyond Technologies株式会社)
(出所:ビヨンドハイアリング公式Webサイト)
LinkedInを活用したエンジニアのスカウト代行を依頼できるサービス。スタートアップから大手メーカーまで、幅広い企業において実績あり。サーチ力が必要な人材プールであるLinkedInの運用を代行し、採用が難しいと言われるエンジニア採用のサポートを受けることが可能。海外人材の採用支援にも対応しており、海外にいる外国人、日本にいる外国人双方の支援実績がある。
- 料金:要問い合わせ
LeIN(株式会社レイン)
(出所:LeIN公式Webサイト)
大手エージェントや事業会社においてエンジニア職種の採用経験がある社員から、採用代行の支援を受けられるサービス。日英バイリンガル社員も在籍しており、外国籍人材の採用や外資系企業向けのサポートも受けられる。IT系やバイリンガル人材の採用に特化している。
- 料金:月額制(詳細は要問い合わせ)
エンジニアスカウト代行サービス(株式会社ネオキャリア)
(出所:エンジニアスカウト代行サービス公式Webサイト)
採用支援実績年間10,000社以上を誇るネオキャリアグループの強みを活かして、エンジニアに特化したスカウト代行を依頼できる。担当につくチームにはエンジニア経験者が所属しているため、スカウト候補者に響くメール文面を作成可能。過去のエンジニア採用の事例データから、媒体選定から効果分析まで、幅広いスカウト業務のサポートを受けられるのもポイント。
- 料金:月額25万円(平日4h×20営業日)、初期費用18万円
まとめ
今回は、スカウト代行サービスの概要や料金相場、選び方とポイントについて詳しく解説しました。
スカウト代行サービスを利用すれば、採用効率を高めながら、採用の質向上やノウハウの蓄積が期待できます。自社に適した代行会社に依頼し、費用対効果を高めるためにも、サービスの料金やサポート内容、採用実績をあらかじめ確認することが重要です。
スカウト代行サービスの利用を検討されている方は、ぜひ本記事を参考に代行会社を選んでください。