ショートドラマ制作会社おすすめ7選。できることや費用、選び方
最終更新⽇:2024-11-12
効果的なショートドラマ制作でZ世代など特定の層にインパクトのあるプロモーションを行いたい方や、新しい広告手法へのシフトを図りたいマーケティング部門の方へ。ブランド認知度向上や新製品のPRに役立つショートドラマを制作できる会社の概要やできること、タイプと選び方、費用感とあわせて、おすすめのサービスを紹介します。
目次
ショートドラマ制作会社とは?
ショートドラマ制作会社とは、SNSでのプロモーションとして注目を集めている「(縦型)ショートドラマ」の制作を請け負うサービスです。
ショートドラマとは?
ショートドラマとは、YouTubeやTikTok、Instagram、XといったSNSに最適化された、数分程度の短いドラマです。デジタル端末で簡単に視聴でき、端的に内容が伝わることから、タイパ(タイムパフォーマンス/時間対効果)を重視するZ世代を中心に急速に認知されています。特にスマホでの視聴を想定し、縦長の画角で制作されるドラマは「縦型ショートドラマ」や、「Webtoon(ウェブトゥーン/縦型形式の漫画)」に対して「Webreen(ウェブリーン/Web+Screen)」とも呼ばれます。
TikTokやInstagramのリール、YouTubeのショートといった短時間の動画は、いずれも急速に認知度を高め、需要が増加しています。その中でショートドラマは、まず中国での市場規模が急成長。日本でも「TikTok上半期トレンド大賞2024」の大賞に選ばれるなど、今後も市場規模の拡大が予想されています。
ショートドラマの利用シーン
マーケティング的にも、短時間で内容を伝えるショートドラマの効果は有効であるとされ、プロモーション手法として取り入れる企業が増えています。主なユースケースには次のようなものが挙げられます。
- 商品やサービスをドラマ仕立てでPRする
- 地域や観光地を舞台にドラマを制作して移住・観光誘致につなげる
- 社員採用に向けて社風や職場の雰囲気を伝えるドラマを制作する
企業におけるショートドラマ活用のメリット
短時間で楽しめるショートドラマは、ショート動画を好む若年層、特に Z世代への訴求力を高めます。PRしたい商品やサービスをドラマのストーリーに溶け込ませるプロダクトプレイスメント手法により、エンタメとして楽しませながら、商品やサービスの魅力を自然にアピール。広告感や違和感を覚えさせることなく、訴求につなげます。
スマホでの視聴・共有を前提としているため、SNSで拡散しやすい点も特徴です。テレビCMよりもコストを抑えながら、「いいね」や「コメント」で認知度、エンゲージメントが向上。ショートドラマ制作会社の中には、企業とのタイアップに強みを持ち、制作からショートドラマを使ったPR、配信後の効果測定までワンストップで支援するものもあります。
ショートドラマ制作会社ができること
ショートドラマ制作会社のサービスには次のような支援内容が含まれます。
(1)質の高いショートドラマの提供
数多くの作品制作を手がけた実績とノウハウに基づき、ストーリーの面白さはもちろん、商品やサービスをいかに魅力的に見せるか、どうPRするかといったプロフェッショナルな観点にもこだわった、質の高いドラマが完成します。たとえば、縦型ショートドラマの制作をワンストップで支援する「TATETO」は、累計取引社数2,000社、累計制作実績7,000本。蓄積された豊富な配信データをもとに制作にあたります。
また、受賞歴を持つ映画監督や、人気番組の脚本家、SNSで人気のディレクターなど、専門性の高いクリエイターと連携して制作を行う会社も。たとえば「シバケン」は、実力派俳優陣×映像クリエイター集団による縦型ショートドラマ専門の制作チーム。映画「カメラを止めるな!」で一躍話題となった上田慎一郎監督作のショートドラマ「レンタル部下」は、第76回カンヌ国際映画祭の「#TikTokShortFilm コンペティション」でグランプリを受賞しています。
「DRAMA IS」では、短編ドラマ・映画を制作する四人組ユニット「インスタントシネマ」によるショートドラマ制作が可能。商品やサービス、ターゲットに合わせたSNSウケする脚本とシネマティックな映像で、訴求力のある広告動画を制作します。低予算・短納期での制作はもちろん、予算に応じて人気の俳優やナレーターの起用も可能です。
(2)効率的な制作プロセスの実現
ショートドラマは、企画・脚本、キャスティング、ロケ地手配、撮影、編集、配信といったフローで制作されます。更に、効果的なプロモーションのためには、納品後のSNS運用や効果測定といったアフターフォローが有用です。すべてのフローをワンストップで請け負う制作会社であれば、企画から運用後まで伴走してサポート。一気通貫で完結させることで、コストを抑えたコンテンツ制作が可能です。
WebやSNS用の写真素材提供アプリ「Snapmart」を運営している「CREAVE」の強みは、SNS感度の高いクリエイターとの連携。ショートドラマに特化したプロのクリエイターチームが、質の高さとコストの低さを兼ね備えた作品作りを行います。
「DRAMA IS」も同様に、ドラマの企画から出演、編集までチーム内で完結させることで、低予算でのドラマ制作を実現。予算に応じた企画・脚本作りと、1〜2週間と短期間での制作も強みです。セリフの文字起こし、テロップ挿入、CGなどの要望にも柔軟に対応してくれます。
(3)効果的なマーケティング支援
制作はもちろん、配信後の運用やマーケティング支援まで力を入れているサービスもあります。SNSや独自のプラットフォームを通じた配信・運用で、ターゲットに効果的にリーチ。配信後は効果測定を行い、改善策を提案するなど、作品が効果的に視聴者に届くようにサポートします。制作会社やサービスの運営会社自体がSNSアカウントを運用しているケースも多く、自社フォロワーを生かしたマーケティング支援も可能です。
株式会社NewsTVの「縦型ショートドラマ制作サービス」では、SNSや独自のプラットフォーム「NewsTV Network」を通じた配信が可能。ビデオ・動画リリース配信サービス「NewsTV」の運営ノウハウを活かしたデータドリブンな配信運用で、商品やサービスの魅力を最大限アピールします。
女性向けニュースサイト「モデルプレス」の運営会社と協業している「TATETO」は、総フォロワー380万人の拡散力が強み。新たな魅力を引き出すネクストブレイクタレントの発掘力も駆使して、施策効果を最大化します。
「DRAMA IS」の「SNS配信プラン」では、人気クリエイター集団「インスタントシネマ」のYouTubeチャンネルやSNSで作品を配信。総SNSフォロワー数40万人越えの知名度を活かし、高い拡散力でエンゲージメントを向上させます。制作元の「株式会社ビバップ」が運営しているショートドラマ配信アプリ「DramaTik」「Vigloo」での配信も可能で、より大多数のターゲットに届きやすいシステムが構築できます。
ショートドラマ制作会社のタイプと選び方
ショートドラマ制作会社は、視聴端末に応じて2タイプに大別できます。なお、縦型ショートドラマに特化したサービスでも、横向きのショートドラマに対応したプランを提供している場合があります。
(1)幅広い端末での視聴に対応
スマホはもちろん、タブレットやPCでも快適に視聴できるショートドラマ制作に対応したタイプ。縦横にこだわらず、配信媒体に応じた適切なサイズでショートドラマを制作したい場合におすすめです。メディアごとの特性を踏まえて、SNS別など複数のバージョンも作れます。
要望に応じて柔軟な作品作りを行う「DRAMA IS」は、SNSの特徴を捉えた効果的な作品作りが強み。縦型ショートドラマの制作に力を入れているものの、横向きのドラマ制作にも対応しています。ただし、横向きのショートドラマを縦向きに編集する場合、画力や演出が劣化する可能性も。縦横を決定してから制作に進むのがベターです。
(2)スマホでの視聴に特化
スマホの縦画面で視聴する「縦型ショートドラマ」に特化したタイプ。制作・配信の主目的がYouTube Shorts やInstagramリール、TikTokをはじめとする、縦型動画のオーガニック視聴(広告などの誘導を経由しない視聴)の場合に有効です。
テレビドラマや漫画、Webtoonといったエンタメから、鉄道や教育など多様な事業まで、豊富なタイアップ経験を持つサービスが「ごっこ倶楽部」です。総再生数40億回、SNS総フォロワー数260万人、平均再生回数300万回以上と高い評価を誇り、2022年には縦型ショートドラマカテゴリーで月間1億回再生を達成。「TikTok上半期トレンド大賞2024」大賞を受賞するなど、ショートドラマのパイオニア的な存在として注目されています。
ショートドラマ制作会社の費用相場
ショートドラマの制作にかかる料金は、サービスや依頼内容によって様々です。たとえば「TATETO」は縦型ショートドラマの制作が3話100万円から、「CREAVE」は1〜2分のショートドラマ×2作で約150万円程度の費用感。一方、株式会社NewsTVのように制作費不要のサービスもあります。各種打合せやキャスティングはもちろん、撮影工数6時間以内のドラマ、90秒以内のドラマなどが無料な分、配信費に資金をあてられます。
影響力の高いインフルエンサーが支援するプランをそろえたサービスもあります。「DRAMA IS」では、低予算からドラマ制作を行う「ショートドラマ制作プラン」、同社のYoutubeチャンネルやSNSで制作したドラマを配信する「SNS配信プラン」、同社のYouTubeチャンネル内でスポンサーとして紹介される「スポンサープラン」と、インスタントシネマの制作力と知名度を活かした料金体系になっています。
撮影日数やロケ地、キャスト数、CGなど特殊な技術の有無といった要素も予算に関わります。制作したいドラマの内容や規模感、配信したい媒体によっても異なるため、各会社やサービスに見積もりを依頼しましょう。
おすすめのショートドラマ制作会社(幅広い端末での視聴に対応)
DRAMA IS(株式会社ビバップ)
(出所:DRAMA IS公式Webサイト)
SNSの特性を踏まえたショートドラマ作りに定評がある縦型ショートドラマ制作チーム。企画・脚本から編集まで、ショートドラマ制作をワンストップで請け負う。要望に合わせた制作ノウハウを持ち、「脚本を重視したい」といった内容からも、「できるだけ低予算で」といった予算感からも作品作りに対応する。
人気クリエイター集団「インスタントシネマ」がドラマ制作を手がける3プランを用意。若いターゲット層に響く斬新なショートドラマをニーズにあわせて制作できる。
事前に想定していれば、縦型ショートドラマをYouTube向けなど横型動画としても編集可能。
- 料金:要問い合わせ
FILMOQ(FILMOQ株式会社)
(出所:FILMOQ公式Webサイト)
映画製作のノウハウや、企業・自治体からの依頼実績を持つSNS向けショートドラマ制作サービス。最新の撮影技術とポストプロダクション技術を駆使したシネマティックな映像にこだわり、視聴者に深い感動を与える。若年層のトレンドをおさえた企画や、テンポがよく共感性が高い作品群は、SNS上で高いエンゲージメントを生み出している。
グローバルな視点を持ち、国内外で通用するコンテンツの制作にも対応。利用を迷う場合は、企画・プロットの無料提案サービスを依頼して、プロジェクトの方向性を確認するのも一手。
- 料金:要問い合わせ
おすすめのショートドラマ制作会社(スマホでの視聴に特化)
ごっこ倶楽部(株式会社GOKKO)
(出所:ごっこ倶楽部公式Webサイト)
「日常で忘れがちな小さな愛」をテーマにした縦型ショートドラマを制作するクリエイター集団。制作・投稿本数は1,200本を超え、「TikTok上半期トレンド2024」大賞、ショートドラマのコンペティション「ショードラアワード2024」大賞&バズり賞を受賞するなど、高く評価されている。
オリジナルのショートドラマはもちろん、長編ショートドラマや、漫画原作の実写ショートドラマ化まで幅広く手がける。多様な業種とのタイアップ経験も豊富で、ショートドラマの配信により検索・ダウンロード数が通常比500%を超えたアプリの例も。
- 料金:要問い合わせ
TATETO(株式会社プルークス)
(出所:TATETO公式Webサイト)
企画から運用・拡散までワンストップでサポートする縦型ショートドラマ制作サービス。7,000本以上の累計制作実績から蓄積されたクリエイティブノウハウ、配信データをもとに、効果的なショートドラマ制作を行う。モデルプレスをはじめとしたコンソーシアム体制を構築しており、380万人を超えるフォロワーへの拡散力や企画制作力、SNS運用ノウハウなど多くの強みを持つ。
制作後のオウンドメディアやSNSのアカウント運用、効果検証、拡散まで対応。動画制作のみといったスポット依頼も請け負っている。
- 料金:要問い合わせ
シバケン(株式会社B4B)
(出所:シバケン公式Webサイト)
実力派の俳優陣と、プロフェッショナルな映像クリエイター集団による縦型ショートドラマ専門の制作チーム。上田慎一郎監督のもとで経験を積んだ俳優陣と、民放キー局出身者や国際映画祭ノミネート経験のあるクリエイター、アニメーションやモーショングラフィックスの専門家たちがそろい、高品質の映像を安定して提供する。
250名を超える独自のクリエイターネットワークを活用し、低予算からショートドラマ制作に対応。俳優陣も宣伝活動に参加することで、多彩なプロモーション活動と広範な拡散力を実現する。
- 料金:要問い合わせ
ショートドラマ制作プラン(株式会社CREAVE)
(出所:ショートドラマ制作プラン公式Webサイト)
SNSマーケティング支援を行う運営会社による、ショートドラマの制作サービス。1話3分程度の作品の企画から、配信後の効果測定までをワンストップでサポートする。
利用者30万人超えのクリエイタープラットフォームを運営するノウハウとネットワークを活かし、特にZ世代を中心とした若年層の共感や感動を呼ぶ作品を制作。制作された作品はショートドラマ配信アプリ「BUMP」にて全話公開するほか、切り抜き動画ををYouTube、TikTokなどSNSで公開する。
- 料金:300万円〜(全体設計・ショートドラマでのプロダクトプレイスメント・公式アカウントでの発信を行うミニマムプランの場合)
縦型ショートドラマ制作サービス(株式会社NewsTV)
(出所:縦型ショートドラマ制作サービス公式Webサイト)
ビデオリリース・動画リリース配信サービス「NewsTV」のノウハウとプラットフォームを活用した、Z世代向けTikTokショートドラマ用動画制作サービス。カスタマイズ性の高さが特徴で、脚本の企画開発から企業の要望に柔軟に対応する。明るく温もりのあるストーリーに加え、ドラマ制作秘話動画の制作・配信も可能。企業が本来伝えたい商品やサービスの特徴を、本編よりも強調しつつ、あくまで自然にPRできる。配信結果はレポートで提出され、効果測定や改善策の検討に役立てられる。
動画制作費が無料のため、できるだけコストを抑えたい場合にもおすすめ。
- 料金:要問い合わせ ※動画制作費なし
まとめ
ショート動画の普及により、特にZ世代を中心とした若年層に注目されているショートドラマ。従来の動画制作に比べて低予算、短納期でクオリティの高い作品作りを行うのが、ショートドラマ制作会社です。
ショートドラマ制作会社に依頼することで、豊富な経験を活かした質の高いショートドラマの提供、効率的な制作プロセスの実現、効果的なマーケティング支援といったメリットが生じます。
ショートドラマ制作会社は、制作するショートドラマの内容によって2タイプに大別できます。
(1)幅広い端末での視聴に対応するタイプ
(2)スマホでの視聴に特化したタイプ
大きな違いは、(1)縦型動画のほかに横型動画も制作できるか、(2)縦型ショートドラマに特化しているかです。後者でも横型の動画に対応してくれる制作会社もありますが、縦型の作品を後から横向きに編集し直す場合、画力や演出が劣化する可能性があるので注意しましょう。
ショートドラマ制作にかかる費用は、内容によって様々。とにかくコストを抑えたい、脚本やキャストにこだわりたい、ロケ地を指定したい、インフルエンサーを巻き込みたい、効果測定まで行ってほしい…など、要望によって異なるため、各社に見積もりをとる必要があります。
また、映像に力を入れている、実力派の俳優陣/制作陣がそろう、企画力がある、低予算に対応しているなど、ショートドラマ制作会社によっても特徴や強みは異なります。どのSNSを利用してどのようなメッセージを届けたいのかをイメージしてから依頼することで、商品やサービスの魅力がより伝わるショートドラマが制作できるはずです。