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ネットショップ運営代行比較12選。費用相場やおすすめサービスを紹介

ネットショップ運営代行比較12選。費用相場やおすすめサービスを紹介

最終更新⽇:2023-11-21

ネットショップ運営の人手不足を解消し、販売施策の強化やサイト構築のノウハウ獲得につなげたいと考えている方へ。ネットショップ運営代行でできることやタイプ別の選び方、費用の目安、比較ポイントと合わせておすすめのサービスを紹介します。

ネットショップ運営代行とは?

ネットショップ運営代行とは、サイト構築から商品の登録・出品、在庫管理・発送など、ECサイト運営にまつわる幅広い業務を請け負うサービスです。

ネットショップは手軽に始められる一方で、商品登録、撮影、発送から顧客対応まで運営業務は多岐にわたり、小規模であっても一連の業務すべてをカバーするにはある程度の人員が必要となることもあります。コンバージョン率を高めるための施策やそのためのノウハウも欠かせません。

ネットショップ運営代行を活用すれば、専門的な知識やノウハウを持つスタッフが代わりにネットショップを運営してくれるため、業務負荷を軽減しながら、より効果的なサイトの構築や、施策強化に注力できるようになります。

ネットショップ運営代行でできること

ネットショップ運営代行に依頼できる業務内容には主に、以下のようなものが挙げられます。

商品の登録・出品・撮影

ネットショップページで取り扱う商品の画像や名称、価格、スペック、商品コードなどの手間のかかる登録作業を任せられます。採寸や商品説明の原稿作成など、出品に必要なデータをすべてそろえてもらえる点も便利です。

また、商品写真の撮影に対応しているところも。正面からの画像だけでなく、各パーツの詳細な画像や360度撮影、より商品が魅力的に見える加工を施すなど、購買意欲を高める撮影を代行してもらえます。

サイトの制作・保守管理・運営代行

ECサイトの構築からページ作成、日々の更新作業など、サイト運営全般を任せられるサービスも多くあります。多数のECサイト運営ノウハウに基づき、コンバージョンにつながりやすいユーザビリティの高いサイトを構築できるように。また、自社サイトだけでなく、楽天やAmazon、Yahoo!など、モールサイトの運用も合わせて代行できるサービスもあります。

在庫管理・商品発送

ロジスティクス・物流・倉庫に対応しているサービスなら、商品在庫の管理から検品、梱包、発送までのプロセスを一貫して任せられます。海外への発送に対応しているところもあります。

顧客対応・顧客データ管理

問い合わせや返品・交換などの顧客対応、顧客データの管理もアウトソースできます。迅速な顧客対応により、ショップ評価の向上も期待できます。そのほか、受注処理や売掛管理などの委託に対応しているところも。

販売促進・マーケティング

ネットショップ運営代行と合わせて、メールマガジンの作成・配信やSNS運用、SEO対策、広告出稿といったマーケティング施策も合わせて委託できるサービスもあります。タイムリーかつパーソナライズな情報発信が行えるようになり、販促強化も期待できます。

ネットショップ運営代行のタイプ

ネットショップ運営代行には、対応する業務範囲や強みにより主に3つのタイプがあります。自社のニーズと照らし合わせ必要業務を提供するサービスを選択しましょう。

(1)物流業務までカバーするタイプ

制作、集客、物流までワンストップでサポートしてくれるタイプです。発送や在庫管理など実作業も含めて代行してもらいたいときに適しています。大規模サイトの運用実績も豊富なため、人員不足の解消だけでなく、専門知識や運営ノウハウに基づいた、コンサルティングを受けたい場合もおすすめです。

たとえば、「マーケティングパートナー」のEC支援では、サイト構築、運用代行、フルフィルメント、集客まで対応。コールセンター業務の委託も可能となっており、安定した運用体制を構築できるようになっています。GMOの「EC運営代行」は、販売戦略の構築から商品撮影・登録、デザイン制作、物流、顧客対応、広告運用、コンサルティングなど、幅広い業務に対応しているほか、課題に合わせたサービスのみの提案も行なっています。

(2)運用支援に特化したタイプ

サイト設計や戦略立案など、サイト運用支援に特化したタイプです。市場や競合分析に基づき、売上アップのノウハウを提供してもらいたい場合に適しています。

「通販参謀」は、売上計画の作成や売上アップ施策のノウハウ・戦術提供に強みのあるサービス。KPIの設定や進捗管理など、内製化支援も充実しています。「スタイリスト」はモール特化型のサービスで、Amazon、楽天、Yahoo!、au PAY、Qoo10などそれぞれのチャネルに特化したスキルやノウハウを強みとしています。

(3)安価に利用できるタイプ

出荷量や物量に合わせて、必要なサービスだけを低価格からでも利用できるタイプ。出荷量が少なく、初めて代行サービスを利用する場合にもおすすめです。

「ECレスキュー」は、発送代行に強みを持ち、ECサイト作成や海外発送にも対応するサービスでありながら、1発送あたり510円から発送費込みで利用することが可能です。初期費用もなく必要な時だけ使えるので、繁忙期のみのスポット利用にも適しています。「アプロ総研」は、はじめてEC、受注代行、楽天運営代行の3つのラインナップから選択できるようになっており、いずれのプランも契約期間の縛りがなく手頃な価格で利用できるようになっています。

ネットショップ運営代行の費用相場

サイトの規模や業務範囲によって見積が必要となることが多いですが、一例として、料金を公開しているサービスをいくつかご紹介します。

料金体系としては、主に、月額型、成果報酬型、従量課金型の3パターンがあります。

たとえば、サヴァリ株式会社の場合は月額型で、サポート内容によって5つのプランを設けており、運営アドバイスのみのプランは10万円、広告運用・ページ作成・メールマガジン配信の代行サービスが付帯するプランはそれぞれ15万円、フルサポートプランは30万円です。

成果報酬型のサービスとしては、「通販参謀」や「idiom」、GMOの「EC運営代行」などがあり、売上の5〜20%程度が相場となっています。

従量課金型としては、前述の「ECレスキュー」のほか、「アプロ総研」があります。アプロ総研は、楽天運営代行が月額11万円で、必要に応じて従量課金制の受注代行サービスを組み合わせて利用できるようになっており、受注処理数300件まで70,000円〜の料金設定です。

ネットショップ運営代行の比較ポイント

ネットショップ運営代行サービスは数多く存在していますが、その中で自社に見合ったサービスを選ぶ際には、以下の3つのポイントを考慮しながら比較検討していくとよいでしょう。

①自社サイト型かモール型か

ネットショップには、自社サイト型とモール型の2種類の運営方法があります。

自社サイト型は、自社ブランドのために制作された独自ドメインで運営するECサイトのことで、集客するには難易度が高いものの、他者との差別化をしやすく、カスタマイズ性に優れているというメリットがあります。

一方で、モール型とは、Amazonや楽天市場のようなプラットフォームを利用した運営方法で、手数料などのコストが発生しますが、その分集客がしやすく、お客様からの信頼が得やすいというメリットがあります。

どちらか一方だけで運用するのか、併用したいのか、モール型の場合は、どのサイトに対応しているか、などを明確にして、それに応じたサービスを選択する必要があります。

たとえば、「スタイリスト」は独自ドメインにも一部対応していますが、モールに特化した代行サービスとなっており、モール型に注力したい場合に向いています。「通販参謀」は、楽天、Amazon、Yahoo!、自社サイトとそれぞれ運営代行プランを設けており、必要なサービスを選択できるようになっています。

そのほか、自社サイトの立ち上げを支援してもらいたい場合には、Shopifyを使った初期構築を代行できるサービスもあります。該当サービスに「グロースハックサポート」「マーケティングパートナー」「アプロ総研」「プロテーナム」などがあります。

②注力したい業務

ネットショップ事業の中でも、どの施策に注力したいのかによって、選ぶべき代行業者は変わってきます。

集客、SEO対策、広告運用、在庫管理、顧客対応、物流など、特にサポートしてほしい業務はどれか明確にして、それを強みとしている企業に依頼する必要があります。

たとえば、「プロテーナム」はインフルエンサーを活用したPRも可能。約30,000人の中から、商品に合ったインフルエンサーを選んで、商品認知の拡大や売上向上を後押しします。「マーケティングパートナー」は顧客対応にも強みがあり、カスタマーセンターの運用、マニュアル設計まで包括的にサポートすることが可能です。

③越境ECに対応しているか

海外進出を狙うなら、越境ECに対応しているサービスを選ぶ必要があります。

「グロースハックサポート」は多言語越境ECに強みがあり、100を超える制作実績を持ちます。サヴァリ株式会社には、各国の特徴、EC化率などを見極めながら、スペシャリストが支援するプランがあります。

主なネットショップ運営代行サービス(物流業務までカバーするタイプ)

物流を含め、ネットショップ運営のあらゆる業務をカバーしてくれる、総合支援型の代行サービスをご紹介します。

マーケティングパートナー(マーケティングパートナー株式会社)

マーケティングパートナー公式Webサイト

(出所:マーケティングパートナー公式Webサイト)

サイト構築、フルフィルメント、運営代行に対応し、ECビジネスを多角的に強化するプロフェッショナルカンパニー。ネットショップ構築から売れる仕組みづくりまで一貫してサポートするのが特徴。食品、化粧品、医薬品・医療機器の業種別サービスプランがあり、法規制やリスクを踏まえた提案やサポートを受けられる。
特に、注文受付や問合せ対応から、決済、在庫管理、配送、アフターフォローといった「フルフィルメント」の対応に強みを持っており、ネットショップ運営のバックヤード業務をすべて委託することが可能。バックヤード業務の人手不足解消にも効果的。

  • 料金:要問い合わせ

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ネットショップ・EC運営代行(サヴァリ株式会社)

ネットショップ・EC運営代行公式Webサイト

(出所:ネットショップ・EC運営代行公式Webサイト)

サイト制作からマーケティング業務まで一括で代行するECサイト運営代行サービス。自社ECサイトの運営はもちろん、楽天、Amazon、Yahoo!ショッピング、Wowma!といったネットショップに幅広く対応。店舗ごとに合わせたサポートを提供する。また、shopifyなどでの越境ECの構築支援も行っている。
対応できる業務は、バックエンド業務では商品登録、商品管理、総合管理、フロント業務では商品企画、サイト・ページ制作、プロモーションとなっており、サポート内容に応じた5つのプランを用意。ニーズに合わせて段階的に選べる点も魅力。

  • 料金:月額10万円(アドバイスプランの場合)、月額15万円(プレミアムプラン集客コース、制作コース、CRMコースの場合)、月額30万円(フルサポートプランの場合)

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グロースハックサポート(株式会社飛躍)

グロースハックサポート公式Webサイト

(出所:グロースハックサポート公式Webサイト)

国内ECから越境ECまでサポートする、総合支援型のネットショップ運営代行サービス。コンサル、構築全般、運用代行まですべて専門的なスタッフが担当することから、従来の制作会社やコンサル会社、広告業者よりもトータルでクライアントと伴走できるところが強み。
Shopify構築のほか、多言語EC、DtoC型EC、オムニチャンネルEC、マルチサプライヤー型ECなど、ECサイトの展開に応じて多数のECサイト形態を提案である点も特徴。

  • 料金:要問い合わせ

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EC運営代行byGMO(GMOメイクショップ株式会社)

EC運営代行byGMO公式Webサイト

(出所:EC運営代行byGMO公式Webサイト)

GMOが運営するmakeshopによる成果報酬型の運営代行サービス。11,000店以上の導入実績とノウハウを生かし、ビッグデータと専門チームの力でショップの売上向上をサポートしてくれる。
雑貨、小物、バッグや靴などのアパレルファッションに強みを持ち、販売戦略とブランドイメージに基づいて、専門ディレクターやネットショップ店長経験者・Webマーケティングの知識豊富なコンサルタント、デザイナーやオペレーションスタッフが運営。ノウハウを共有することで、将来的な内製化にもつなげられる。

  • 料金:要問い合わせ

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ART(アートトレーディング株式会社)

ART公式Webサイト

(出所:ART公式Webサイト)

クライアントごとに専属チームをつくってネットショップを運営するスタイルの運営代行サービス。チームには運営ディレクター、デザイナー、コーダー、CSなど専門スタッフが集められるため、専門的な業務も安心して任せられる。運営を丸投げするというより、代行からコンサルティングまでできる頼れる専門スタッフと二人三脚で運営していきたいという企業に適している。
そのほか、EC育成コンサルティングプランや物流システムの「mylogi」なども展開。

  • 料金:月額30万円~ ※契約更新は6カ月ごと

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EC運営代行(株式会社idiom)

EC運営代行公式Webサイト

(出所:EC運営代行公式Webサイト)

ショップ構築、販促、受注処理から出荷作業まで、ネットショップにまつわるすべての業務を委託できる、運営代行サービス。楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなどのモール型ネットショップ、自社ECを数百立ち上げからサポートした実績があり、効率的なネットショップ運営に強みを持ち、多くのECカート公式パートナーとして認定されている。
完全成果報酬型で更新手数料も不要なため、赤字化リスクなく手軽に始められることも特長。

  • 料金:成果報酬型5%~ ※固定費用での契約も可能

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主なネットショップ運営代行サービス(運用支援に特化したタイプ)

売上アップのためのサイト運営支援に特化したサービスを紹介します。

通販参謀(株式会社ネットショップスタジオ)

通販参謀公式Webサイト

(出所:通販参謀公式Webサイト)

ECで市場トップシェア獲得を支援するネットショップ運営支援サービス。事業計画の売上目標を達成しているクライアントが87%以上の実績を誇る。ネットショップの「戦略」構築を重要視しており、シェア分析から競合レビュー分析、ニーズの把握、商品戦略、事業計画まで、一貫してサポートを受けることができる。
楽天運営代行、Amazon運営代行、Yahoo!ショッピング代行、自社ECサイト運営代行のほか、Instagram運用代行のサービスも。

  • 料金:要問い合わせ

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スタイリスト(株式会社スタイリスト)

スタイリスト公式Webサイト

(出所:スタイリスト公式Webサイト)

楽天、Amazon、Yahoo!ショッピング、au PAY、Qoo10といったモール型のネットショップに特化した運用代行サービス。それぞれの販売チャネルに特化したスキルやノウハウを保有し、モール型ネットショップに関わるすべての業務プロセスを委託できる。コンサル、広告運用はもちろん、制作やコーディング、バックオフィス業務まですべて自社完結によるスピード感も強み。
特に、美容健康系と食品系の実績を豊富に持ち、最適な戦略を提案してもらえる。

  • 料金:要問い合わせ

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プロテーナム(株式会社Proteinum)

プロテーナム公式Webサイト

(出所:プロテーナム公式Webサイト)

EC事業の支援に特化したコンサル会社によるネットショップ運用代行サービス。楽天市場出身者・ECコンサル経験者が多数在籍しており、課題抽出からコンサルティングまですべてを専任担当が行う。
店舗カテゴリは、楽天、Yahoo!ショッピング、PayPayモール、Amazon、Shopify、MakeShop、futureshopなど多岐に渡る。インフルエンサーを活用したPRにも対応しており、販売戦略の強化に定評がある。

  • 料金:要問い合わせ(コンサルティングのみと、運営代行プランの二種類)

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ECサイト(ネットショップ)の運営代行・アウトソーシング(株式会社サイバーテック)

ECサイトの運営代行・アウトソーシング公式Webサイト

(出所:ECサイトの運営代行・アウトソーシング公式Webサイト)

ネットショップ運営のオペレーションの継続性や人員動員力に強みを持つ代行サービス。フィリピンに保有する自社オフショア拠点「セブITアウトソーシングセンター」を中心に安定した運営体制を構築し、途切れることのないECサイト運用アウトソーシング・運営代行サービスを提供。日本国内でバックアップ体制が取れるため、カントリーリスクなどの事業継続性(BSC)の面でも安心して利用できる。
越境ECに不可欠な英語もサポートしてくれる。

  • 料金:要問い合わせ

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主なネットショップ運営代行サービス(安価に利用できるタイプ)

必要なサービスだけを安価に利用できる、スポット利用にも適したサービスを紹介します。

ECレスキュー(株式会社ロジスティクスウェーブジャパン)

ECレスキュー公式Webサイト

(出所:ECレスキュー公式Webサイト)

商品の発送代行に強みを持つサービス。商品をあずけ、注文・受注を受け、受注データを送るだけで発送の代行が可能だ。出荷指示をもとに、商品のピッキング・梱包・送り状貼り付け・出荷してくれるため、バックヤードの人材不足も解消できる。
また、土日対応、海外発送にも対応しており、受注した相手の居住先を気にせず、発送業務をトータルで任せられるところも安心できるポイント。

  • 料金:560円~/出荷(スターターパックの場合)、530円~/出荷(QQパックの場合)、510円~/出荷(ボリュームパックの場合)

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アプロ総研(株式会社アプロ総研)

アプロ総研公式Webサイト

(出所:アプロ総研公式Webサイト)

Shopifyでのサイト構築を支援するプラン、受注代行のプラン、楽天運用代行のプランの3つのプランから必要なサービスを選択して利用できるECサイト・ネットショップ運営代行サービス。煩雑なフロント・バックオフィス業務をリーズナブルな価格から代行してもらえる。
特に楽天運営代行は、10年に渡り200店舗以上の支援実績があり、蓄積したノウハウによって運営を総合的にバックアップしてくれる。

  • 料金:月額15,000円(shopifyの場合)、月額11万円~(楽天の場合)70,000円(受注代行の場合)

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まとめ

ネットショップには、「物流業務までカバーするタイプ」「運用支援に特化したタイプ」「安価に利用できるタイプ」の3つのタイプがあり、どこまでの業務を委託したいかによって契約するタイプは変わってきます。

また、料金の形態にも月額型、成果報酬型、従量課金型と主に3つのタイプがあり、それぞれにメリット・デメリットがあるので、比較検討する際の条件に含めておきましょう。

加えて、ネットショップ運営代行サービスの比較には、以下のポイントもおさえておく必要があります。

①自社サイト型かモール型か
②注力したい業務
③越境ECに対応しているか

本記事の後半では、それぞれのタイプ別のおすすめのサービスをご紹介しました。ネットショップを運営する上で、自社に何が不足しているのか、どんな課題があるのかを洗い出し、適切なサービスを見つけてください。